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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第二幕その七

「さっきの話だけれど」
「さっきの?」
「さっきのっていうと」
「うん、タコスと御飯を合わせる」
 それがというのです。
「いや、普通はないよ」
「確かにこれはないね」
「凄い発想だよね」
「沖縄も日本だからね」
「それで御飯だとしてもね」
「そう、けれど普通はタコスをそのまま食べるのに」
 それがというのです。
「御飯に合わせる発想がないよ」
「本当にそうだね」
「そこはね」
「しかも美味しい」
「そこまで合わせるなんて」
 そうしたことをお話しつつでした、先生は皆と一緒にタコライスも食べて最後は黒糖アイスを食べました。それから。
 繁華街を回って三時にはティータイムでした、さんぴん茶にちんすこう、のー饅頭、三月菓子です。それをお店の中で注文してです。
 ティータイムとして口にしてです、先生はまた言いました。
「これもいいね」
「お茶もだね」
「そして沖縄のお菓子も」
「どれもだね」
「いいっていうんだね」
「うん、いいね」 
 実際にと言うのでした。
「こちらもね」
「お昼にも随分食べたけれどね」
「アイスも食べて」
「それでもね」
「こっちもいいよね」
「そうだね、美味しいよ」
 実際にというのです。
「お茶もね」
「やっぱり沖縄もお茶だね」
「日本人はお茶好きだよね」
「それでそういうのも食べて」
「そして楽しんでるんだね」
「そうだね、お茶もね」
 本当にと言いつつです、先生はさんぴん茶をにこにことして飲んでいます。そのうえで言うことはといいますと。
「やっぱり毎日飲みたいね」
「先生はそうだよね」
「イギリスにいた頃からね」
「お茶大好きだからね」
「ミルクティー派だからね」
「イギリスにいた時はそればかりだったね」
 ミルクティーが大好きでした、先生はその頃から。
「本当に」
「そして日本に来てね」
「色々なお茶飲む様になったね」
「日本のお茶もね」
「紅茶も色々飲む様になったね」
「レモンティーも」
 それもでした。
「いいよね」
「そうそう、イギリスでは殆ど飲まないけれど」
「それがね」
「美味しいよね」
「これもまた」
 こうしたことをお話しつつです、先生はけんぴん茶を飲みました。ティータイムはそうして楽しんでそれからでした。
 那覇市を時間の許す限り回ってです、それから。
 ホテルに入ってシャワーを浴びてでした、夜の九時位にです。
 居酒屋に入りました、そこで泡盛を飲みますが。
 ゴーヤチャンプル、ミミガー、足てびち、海ぶどう、グルクンの唐揚げ、そーきそばそれにジーマーミー豆腐と山羊のお刺身を注文しました。そして。
 先生は泡盛を飲んでから山羊のお刺身を食べて言いました。
「言っておくけれどね」
「うん、僕じゃないからね」
「山羊は山羊でもね」
 オシツオサレツが応えます。 
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