サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

カツラ：「やれやれ、、。
ヒカリちゃんはサトシ君に任せて
わしらは先に夕飯とするかの」



マリナ：「そうですね」


ピッ（サランラップ）




ヒロシ：「、、、」ジーっ




マリナ：「、、、どうしたの？」



マリナは自分を見るヒロシが
気になった。




ヒロシ：「、、いえっ（笑）
なんかマリナさん、やたらヒカリちゃんに
ストレートだなぁって」




マリナ：「誰だって料理の運ぶ邪魔を
されたら嫌でしょ？ぼーっと突っ立ってちゃ
運べる物も運べないわ。あれで
元ポケモンコーディネーターだなんて、
いったいどんな成績だったのかしら」


カタッ（料理）



ヒロシ：「はは（苦笑）ホント
ストレートですねっ」



マリナ：「、、、」



カタッ（料理）



料理を運ぶマリナに、ヒロシは再び口を開いた。




ヒロシ：「本当は
優しいんですね、マリナさんっ」




ピタッ



マリナ：「、、、何が言いたいのかしら？」



ヒロシの一言に、マリナの動きが止まった。







ヒロシ：「ヒカリちゃんは
元々ポケモンのコーディネーター。
そして、これから始まるのはシルフとの
命をかける事になるかも知れない戦い。
トップコーディネーターがバトルで
トレーナーに劣る訳ではないけど、
バトル一本でやってきた俺やサトシと違って
実戦になると必ずヒカリちゃんが不利になる
可能性が俺たちよりも高い。
だから、ヒカリちゃんに代わって
家事を担当してくれたんですよね？
ヒカリちゃんが少しでもポケモンの特訓に
参加出来るように、、、」




マリナ：「、、、さぁ、何の事かしら」




ヒロシ：「、、、まぁ、
いま俺が言った事は、聞き流して下いっ。
ヒカリちゃんには言わないでおきますからっ」




マリナ：「、、、ご飯、出来たわよ」


ヒロシ：「あっ、いただきます！」



ヒロシは2人の関係の推理を
ほんの一部だけ説明し、その場を終えた。










カツラ：「、、、、、美味いのっ」





ヒロシ達は夕飯をとり、台所には
ラップしてあるパスタが２つ並んでいた。