サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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研究所にて
ガチャ(廊下のドア)
サトシ:「あー疲れたぜー!!」
サトシ達がリビングに戻ると、
夕飯が出来上がっていた。
カツラ:「随分と特訓に集中してたのっ」
サトシ:「今日はヒカリが頑張りました!」
カツラ:「ほほう、、偉いぞヒカリちゃんっ。
さすがじゃっ」
ヒロシ:「ヒカリちゃんって結構
根性あるよね」
ヒカリ:「えへへ(喜)。でも、
みんなのおかげよっ。それに、クサイハナも
あたしを最後まで待っててくれたから!」
カツラ:「そうか、、、それは良かった♪」
カツラがヒカリ達と話しをしていると、、
スッ(料理を運ぶマリナ)
ヒカリ:「!」
料理を持ったマリナがヒカリの前を
横切った。
カタッ(料理)
サトシ:「うまそーな料理だ!」
マリナがテーブルに料理を置き、
他の料理を取りに戻ろうとすると、、、
マリナ:「、、、ねぇ」
ヒカリ:「!!」
台所の通りに立っているヒカリに
話しかけた。
ヒカリ:「、、、」
マリナ:「そこに立ってると邪魔よ?
運ぶなら運ぶ、座るなら座るで
どっちかにしなさいっ」
ヒカリ:「なっ!!」
サトシ:「なぁヒロシっ、このレモンって
エビフライにかけるんだっけ?」
ヒロシ:「サトシ、状況がわからないか?
ちなみにエビフライにかけるなら
塩も足した方いいよ」
サトシをよそに、場に冷たい空気が流れた。
ヒカリ:「、、ふんっ、誰が運ぶもんですかっ」
マリナ:「なら、そこどいて。
料理が運べないでしょ」
ヒロシ:「まぁまぁ2人ともっ。
とりあえずヒカリちゃんは座って。
後は俺とマリナさんで運ぶから」
サトシ:「そうだぜヒカリ!
見てみろよこのエビフライ!
早く座らねぇと
この大きいやつ俺がもらうぜ?」
カツラ:「それはわしがもらう」
ヒカリ:「あたし、ご飯いらないっ」
サトシ:「え?」
ヒロシ:「え?」
ヒカリ:「あたし、お腹減ってない」
カツラ:「、、どっか悪いのかの?」
サトシ:「でもさっき、栄養とらないと
なんとか、、」
ヒロシ:「サトシっ」
ヒカリ:「あたし特訓して来よーっと」
マリナ:「そう、、勝手にすれば?」
ヒカリ:「えぇ勝手にするわよっ」
バチバチバチ(ヒカリ・マリナ)
ヒロシ(思ったより険悪だな)
リビングでは今にでも
女のたたかいが始まろうとしていた。
スッ(ヒカリ)
サトシ:「どこ行くんだよヒカリっ」
ヒカリ:「ちょっと上に行ってくる。
、、、クサイハナもお腹すいてると思うし」
ガチャ(ドア)
ヒカリはリビングを出た。
サトシ:「おい待てよヒカリっ」
スッ(サトシ)
バタン(ドア)
サトシはヒカリを追って行った。
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