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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第二幕その一

                 第二幕  沖縄へ
 沖縄に出発する時が来ました、ですが先生は準備万端整ってもどうにも浮かない顔でお家にいました。
 その先生にです、今回は留守番を務めるトミーが尋ねました。
「飛行機ですか」
「今回はね」
 先生はトミーに困っているお顔で答えました。
「それで行くことになっているんだ」
「大阪の新国際空港からですね」
「そうだよ、けれど」
「先生飛行機苦手ですからね」
「そうなんだよね」
 だからというのです。
「今回はね」
「僕達も一緒だから」
 チーチーが先生に言ってきました。
「僕達は行き来荷物扱いだけれどね」
「動物って移動の時そうなのよね」
 ガブガブはその荷物扱いのことについて言いました。
「基本は」
「先生と一緒にいない時もあるんだよね」
 ホワイティも言います。
「今回みたいに」
「それがね」
「どうも残念だけれど」
 チープサイドの家族は自分達でお話します。
「仕方ないよね」
「こうしたことは」
「そう、我慢してね」
 行き来の間はとです、ジップも言います。
「先生と一緒に行くんだよ」
「飛行機の荷物庫って寒いけれどね」
 お空は寒いからです、ダブダブはこのことが少し嫌なのです。
「皆で寄り添えば暖かいからね」
「そう、そこは乗り切って」
 トートーはそのダブダブの横にいます。
「そのうえでね」
「沖縄に行きましょう」
 ポリネシアは先生と一緒に行くことを楽しみにしています。
「皆でね」
「ホテルでは一緒にいられるから」
 老馬は沖縄に着いてからのことを考えています。
「それでいいよ」
「沖縄に着いたらね」
「先生が学会に出る時以外は」
 オシツオサレツも沖縄に着いてからのことを考えています、身体の前後にある二つの頭でお話をします。
「沖縄を巡って」
「色々と学問を楽しむんだね」
「行くのも飛行機、帰るのも飛行機」
 先生はまだこのことを気にかけています。
「そのことがね」
「だから今言ってもね」
「もう決まったことだし」
「仕方ないじゃない」
「だから今回はね」
「皆で我慢して行こう」
 こうお話してでした、そして。
 先生は皆にです、あらためて言いました。
「じゃあ飛行機はね」
「そう、我慢してね」
「大阪から沖縄まで乗って」
「帰る時もそうして」
「もうそれでいいじゃない」
「そうだね」
 また言った先生でした。
「それじゃあね」
「よし、行きましょう」
「今からね」
「大阪まで行って飛行機に乗って」
「沖縄に行きましょう」
「よし、そうしよう」
 先生も覚悟を決めました、そしてでした。 
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