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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第一幕その九

「全然ね」
「ほら、そう言う」
「自信なさ過ぎ、先生は」
「先生の場合は」
「そうかな」
 自分では本当にです、先生はこうしたことがわかりません。それで動物の皆に言われてもこうした返事でした。
「僕は自分がわかっていてね」
「女の人には縁がない」
「そう言うのね」
「女の人は格好いい人を好きになるか」
 若しくはというのです。
「何といっても性格だね」
「自分で答え言ったじゃない」
 王子は先生の今の言葉でわかりました。
「実際に」
「そうそう、今ね」
「自分で言ったのにね」
 動物の皆も言います。
「それでどうしてわからないかな」
「気付かないのかな」
「恋愛小説も読んでるのに」
「どうしてかしら」
「何かあるのかな」
 本当にわかっていない先生です。
「僕が今言ったことに」
「やれやれだね」
 王子も苦笑いです。
「先生の自己認識には」
「全くよ」
「こんなので大丈夫かしら」
「私達がいなかったら」
「そう思うのが常だけれど」
「このことは特によ」
 動物の皆も苦笑いです、王子と同じく。
「果たしてどうなるか」
「本当にやれやれよ」
「サラさんも日本に来たらいつも言ってるけれど」
「困った人よ」
「まあ何はともあれね」
 ここで王子は話題を変えました、今度の話題はといいますと。
「先生、沖縄でも楽しんできてね」
「そうしてくるね」
「今度はどうした学会なのかな」
「環境についてのだよ」
「沖縄の」
「そう、今後のね」
「お話を聞いたら難しそうだけれど」
 王子は先生のお話を聞いて思い出したのでした。
「楽しんでくるんだね」
「そうしてくるよ」
「地球の環境のことも」
「そう、楽しんで学んでね」
「答えを出していくんだね」
「深刻な状況でもだよ」
 例えそうした状況でもというのです。 
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