天本博士の怪奇な生活
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33部分:第三十二話
第三十二話
第三十二話 一難去って
まずはスモール○○トを使う。すると異次元人も食人植物も米粒みたいに小さくなっていった。
「まずはこれでよし」
「それで爆弾ですね」
「うむ、それで万事解決じゃ」
博士は言う。
「それではな。ほれっ」
カンシャク玉みたいな爆弾を投げる。するとそれで派手な爆発が起こり全ては終わった。
「これにて一件落着じゃ」
「やけに呆気なかったですね」
「意外じゃったか?」
「まあそうですね」
小田切君はそれに答えた。
「おかげで何よりですよ」
「うむ。では帰るとするか」
「けれどさ博士」
だがここでライゾウが言ってきた。
「何じゃ?」
「ここ、鏡の世界なんだよな」
「左様」
「じゃあやばいよ、鏡の中だから」
「何かあるのか」
「だってさ、鏡の中つったら」
「モンスターがいるよね」
タロも言った。
「確かテレビじゃ」
「ああ、そうじゃったな」
博士もそれを言われてふと思い出した。
「そういえばそうじゃ」
「そういえばって博士」
博士のいい加減な様子を見て小田切君は顔を顰めさせた。
「モンスターなんて異次元人と同じ位やばいじゃないですか」
「何、大したことはない」
「ああ、スモー○○イトですか」
「続けて同じものは使わんよ」
「どうしてですか」
「わしの誇りじゃ」
「埃、ですか」
「誇りじゃ。そんなことは天才科学者のわしのプライドが許さんのじゃ」
「それじゃあどうやってこのピンチを乗り切るんですか?」
小田切君は問う。既にコブラやバファロー、蟹やレイヨウのモンスターが側に来ている。かなりやばい。
「あのコブラとかマジで凶暴ですよ」
「安心せい、モンスターなら方法がある」
博士は平気な顔で言う。
「ほれ、これじゃ」
またカードを出してきた。
「これでモンスターと契約するのじゃ」
「はあ」
「それでよい」
「そうですか」
「何体でもいけるからな。側にいるのを全部やったらそれで帰るぞ」
「わかりました。じゃあ」
「何かあっさり終わったね」
「また何か起こりそうな予感」
タロの悪い予感は当たることになる。やはりこの博士はトラブルを引き起こす人物であった。
第三十二話 完
2006・11・5
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