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ドリトル先生の名監督

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第十二幕その九

「日本人の力士さん達も発奮するしね」
「自分達も負けていられない」
「そう思ってだね」
「日本人の力士の人も強くなる」
「だからいいんだね」
「そうも思うよ、お相撲は日本人だけで独占していいかっていうと」
 こうした考えはといいますと。
「もっと広く持ってね」
「そしてだね」
「そのうえでだね」
「考えていくといい」
「そうなんだね」
「僕の考えではね、アメリカのメジャーだってね」
 こちらもというのです。
「世界各国から人が集まってるからね」
「ドミニカとかね」
「ベネズエラやキューバの人もいるし」
「勿論日本の選手もいるし」
「それで凄く賑やかだからね」
「だから本当にね」
 日本のお相撲もというのです。
「世界から色々な人が来てくれているのは喜ばしいことだよ」
「そうなんだね」
「先生はそう考えてるんだね」
「まさに」
「そういうことだよ、ちゃんこ鍋もね」
 先生はにこりと笑ってこのお鍋のこともお話しました。
「国際色豊かになるかもね」
「今以上にだね」
「そうなるかも知れないんだね」
「うん、例えばね」
 先生がここでお話に出すお鍋はといいますと。
「ブイヤベースとかアヒージョみたいな」
「ああ、ああしただね」
「トマトや魚介類メインのちゃんことか」
「あとオリーブオイルだね」
「それも使ったちゃんことかだね」
「色々あるかもね、ビーフシチューみたいなのとかね」
 そういうものもお話に出した先生でした。
「モンゴル人の力士さんが多いからモンゴル風とかね」
「じゃあ羊だね」
「羊肉のちゃんこだね」
「確かにそっちもいいね」
「ラムやマトンのちゃんこ鍋も」
「うん、僕も言ってみてね」
 実際にとです、先生は動物の皆に答えました。
「いいと思ったよ」
「ラムもマトンも美味しいからね」
「羊のお肉もね」
「日本人はあまり食べないけれど」
「美味しいんだよね」
「美味しくて安くてしかも」
 先生が言う羊肉のよさはといいますと。
「身体にもいいんだよ」
「脂肪を燃やすからだね」
「カロリーも少なくて」
「だからだね」
「うん、まあ力士さんはカロリーとある程度の脂肪も必要だけれど」
 お相撲をする為の体格故にです。
「けれどね」
「それでもだね」
「羊肉もいいんだね」
「あのお肉をちゃんこにしても」
「それでも」
「そう思うよ、まあモンゴルというと」
 この国についてはこうも言った先生でした。
「羊肉と乳製品ってイメージが強いね」
「というかその二つがメイン?」
「モンゴルはね」
「あの国のお料理っていうと」
「逆に言うと他の食材はね」
「弱い感じね」
「お茶をよく飲むんだよ」
 モンゴルはというのです。 
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