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Blue Rose

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第二十九話 姉との再会その十二

「明日もね、食べたいわ」
「そうなのね」
「それに長崎のカステラってね」
「ええ、名物だけあってね」
「また味が違うでしょ」
「何か他のカステラと比べてね」
「美味しいわね」
「私もそう思うわ」
 優花にしてもとだ、姉に答えた。
「だからなのね」
「ええ、明日も食べたいわ」
「そうするのね、それとね」
「それと?」
「カステラといっても種類があるでしょ」
「蜂蜜や抹茶の味もあるわね」
 優子も答える。
「他にも色々と」
「だからそうしたカステラも楽しみたいの」
「そうなのね」
「明日はね」
「じゃあ」
「ええ、それじゃあ明日は朝早く起きて」
「走るの?」
 優花は姉に問うた。
「というか旅行先でも運動はするの」
「そのつもりよ、それでお風呂にも入ってね」
「すっきりしてからなのね」
「街に出るわ」
 長崎にというのだ。
「そのつもりよ」
「シューズとか持って来たの」
「運動用の服もね」
「そうなの」
「洗濯機借りていいかしら」
「ええ、明日も洗濯するつもりだし」
 別にという調子でだ、優花は答えた。
「だったらね」
「一緒になのね」
「洗いましょう」
「悪いわね」
「いいわよ、これ位」
 ごく普通にとだ、優花は姉に微笑んで答えた。
「家にいる時と同じだから」
「それでなの」
「お洗濯も毎日してるし」
「そこはお家と同じね」
「水代が気になるけれど」
 それでもと言うのだった。
「やっぱりお洗濯とかお掃除はね」
「毎日しないと、っていうのね」
「よくないと思うから」
 この辺りの性格は変わっていない、それで優花は毎日掃除と洗濯をしているのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「いつも洗ってるけれど」
「それじゃあ」
「明日朝早く起きて走って」
「お風呂に入ってね」
「お洗濯もして」
 そしてとだ、優花はさらに言った。
「それで朝御飯も食べて」
「街に出ましょうね」
「それじゃあね」
 二人で話す、そしてだった。
 その二人の間でワインを楽しんだ、二人共三本共空けた、それも一滴も残さず。優花は身体の全てが真っ赤になってふらふらになりつつだった。ワインのボトルを収め。 
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