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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:19 チャンピオンシップ開幕!

 
前書き
とうとう間近に迫ったチャンピオンシップ地区予選
タイガ達チームクレストロードはそれぞれが特訓を重ねていた
そして始まった地区予選
タイガたちの目の前に強敵が立ちはだかる 

 
タイガ達チームクレストロードは目前に迫ったチャンピオンシップ地区予選に向けて各自トレーニングしていた
「抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴンでクロノファング・タイガーにアタック」
ガントレットバスター・ドラゴンが稲妻の迸る拳を勢い良く叩きつける
タイガのダメージに一気に4枚のカードが置かれ合計6枚となった
「アタック前からクリティカル3ってなんだよ………」
「わりぃな、こういうカードなんだ」
カードキャピタル3号店でナオキとファイトしていた
が、ストライドするまでもなく敗北してしまう

Turn:19 チャンピオンシップ開幕!

「俺のデッキは力で一気に押し切るタイプのパワーデッキ、こういうデッキ相手に何もできず負けないよう対策も必要だな」
「効果を使わせないためにも相手のダメージに気を配らないとだめか………」
「ま、それも相手のデッキ次第、本城は始めたばかりだからそこの所の見極めに関しちゃしょうがねえよ」
自身のデッキをまとめながらタイガにレクチャーするナオキ

一方ハジメも自宅でアムとファイトしていたが
「ナイトローゼでアタック」
「また負けたぁ!」
こちらもタイガと大差ない感じだ
「やっぱ退却スキルみたいに相手のユニットを何とかする方法考えた方がいいのかな」
「ゴールドパラディンでそれは無理なんじゃない?」
「だよなぁ、じゃあどうするか」
「もっと違うところを見ればいいのよ」
困ったハジメにアムが助け舟を出した
「違うところっていうと」
「例えばなんだけど………」

メグミもまた自宅でカムイとファイトしていた
「メグミとファイトするのも久しぶりだな」
「手加減ナシでお願いね」

「しかし、なんでまたミツキまでやる気を出しているのかな」
困ったように3枚の手札を持ったまま目の前のミツキに問いかけるシオン
「えへへ、なんだかお兄ちゃんたちに触発されちゃって、私も今度の大会の公式サポーターに選ばれたし」
エヴァンジェリンの隣でトレーシーが斧を構える
その攻撃をレーザーガード・ドラゴンが受け止めた
「がんばっていきたいなって思うんだ」
ミツキのその言葉にシオンは小さく笑みをこぼす
「ファイナルターン」
「うえぇ!?」

そして迎えた地区予選当日
エミの運転する車で会場へとやってきたタイガ達
「じゃ、私は車止めてくるから、みんなは頑張ってね」
「はい」
「ありがとうございます」
会場のドームを見て闘志を燃やすタイガ
そんな様子を見てハジメとメグミは小さく笑っていた

「ヴァンガードチャンピオンシップ地区予選!開幕!」
ミツキの宣言と共にステージから花火が上がる
「さて、まずは大会の仕組みについておさらいしちゃうよ」
背後の画面には日本地図のようなものが
「ここを含めた32か所で行われる地区予選、各エリアの上位チームが全国大会に進むことになるの、地区予選はトーナメント方式、自分の力を信じて、みんな頑張ってほしいな」
「上位2チームか」
「決勝まで進めれば全国大会出場確定ってことね」
「いっそ優勝しちまおうぜ」
やる気の入るタイガ達チームクレストロード
ふと、タイガが前の方に並ぶチームの中に見覚えのある人物の姿を見つける
「あいつら………」
そこにはミライたちの姿が

開会式を終え組み合わせ票を確認するタイガ達
「えっと、俺たちの名前は」
「あった、ほら、右上の方」
「あいつらの名前はどれだ?」
タイガの言葉にメグミが一瞬首を傾げるが
「ああ、ミライたち?あんたチーム名知らないんだっけ?えっと………あった!これこれ」
そう言ってホープ・デスティニーと書かれたチーム名を指さすメグミ
「(あいつ運命って言葉好きだなぁ………)」
希望の運命の意味を持つチーム名を見てその考えが頭をよぎるタイガ
「反対側のブロックだし決勝までいかないと当たらないかな」
「あれ?何の騒ぎだ?」
ハジメが後の方に人が集まっているのに気づいた
派手に着飾った女性がベンチに座っていたミライに声をかけているところだった
「ミライさん!去年貴方から受けた屈辱は忘れなくてよ!今年こそあなたを倒して私たちチームノーブルハーツが全国大会に進むのですから」
女性の言葉をミライは聞いていなかった
デッキを握りしめ落ち着いた様子で黙り込んでいる
「あー、あのチーム去年準決勝でミライたちに負けて全国大会に出られなかったのよ」
「それで根に持ってるわけか………ん?ノーブルハーツ?」
女性の口走ったチーム名を聞いてタイガは再び組み合わせ票をみた
「げっ、俺らの1回戦、あのチームとだぜ」
「え!?うわ、本当だ」

「さあ!いよいよ試合の始まりだよ!チームメンバー全員が同時にファイト!最終的に勝利数の多いチームが次の試合に進めるよ!」
先ほどミライに絡んでいた女性とファイトテーブル越しに対峙するタイガ
メグミの相手は眼鏡をかけ白衣を身に着けた研究員風の男性
ハジメの相手はがっしりとした体つきの男性だ
「運の悪い人たち、1回戦で我々と当たるだなんて、せいぜい楽しませてくださいな、1回戦とはいえ簡単に勝ってしまっては面白くなくてよ」
「もう勝った気でいるのかよ、冗談、勝のは俺達だ」
タイガの言葉を聞いた女性は持っていた扇子を閉じて彼を睨み付けた
「生意気ね、格の違いを教えてあげるわ」
「それでは、試合を始めてください」
「スタンドアップ!ヴァンガード!」
6人が一斉にファーストヴァンガードを開く

惑星クレイ、ダークゾーンの工業地帯
「ガンナーギア・ドラコキッド!」
「菜の花の銃士 キーラ」
「げっ!」
相手のファーストヴァンガードを見て思わず声に出てしまうタイガ
「なんですの、人のファーストヴァンガードを見ていきなりゲッだなんて失礼しちゃう」
「あ、悪い、何でもないんだ、何でも………」
とはいえ声を上げてしまうのも無理はない
相手のデッキはネオネクタール、タイガにとっては嫌な思い出しかないわけだ

一方こちらはメガラニカの海岸線
「BN-PRISM サファイア!」
「マシニング・リトルビー!」
「メガコロニー………しかもマシニングか」
メガコロニー、惑星クレイ、ズーに巣食う昆虫たちの犯罪者集団
相手の動きを阻害する特徴的なスキルを持つ
ただでさえ癖の強い相手だがマシニングデッキはその中でも群を抜いている

そしてユナイテッドサンクチュアリの草原では
「緋色の小獅子 カリア」
「駆け出し海賊 ピノ・グリ」
「グランブルーか」
グランブルーは惑星クレイ、メガラニカの海を渡る海賊たち
そのほとんどが霊や吸血鬼で構成される不死身の軍団

「ライド!鈴蘭の銃士 レベッカ!更に睡蓮の銃士 ルースをコール、ルースでアタック」
「ガード!」
カー・ランマがルースの剣をくらって消えてしまう
だがそれによって勢いが削がれメーザーギアはルースの攻撃を受け止めることが出来た
「キーラのブーストしたレベッカでアタック、ドライブチェック」
【蓮の銃士 リアナ】ドロートリガー
「ゲット、パワーをレベッカに与えてドローよ」
レベッカの銃から放たれた攻撃がメーザーギアに直撃する
「ダメージチェック」
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし

「ライド!紅の獅子獣 ハウエル!カリアのブーストでサムライスピリットにアタック」
「荒海のバンシーでガードだ」
サムライスピリットの前に現れた少女、バンシーが甲高い声を上げハウエルの勢いを止める
「ドライブチェック」
【投刃の騎士 メリアグランス】トリガーなし
「ターンエンド」
「ふん、不死竜グールドラゴンにライド!更にルイン・シェイドをコール」
ルイン・シェイドがハウエルに向かっていく
「ルイン・シェイドのスキル、山札の上から二枚ドロップしてパワー+2000」
【死海の呪術士 ネグロボルト】
【お化けのりっく】
「ダメージチェック」
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「パワーはハウエルへ、カリアをスタンド」
「グールドラゴンでアタック」
グールドラゴンがハウエルに飛びかかるが
「ギガンテック・リンガーでガード!」
ギガンテック・リンガーが鐘を鳴らしてグールドラゴンを阻む
「ドライブチェック」
【暗礁のバンシー】トリガーなし
「(暗礁のバンシー!?なるほど、そういうデッキか)」
ドライブチェックで見えたカードでハジメは何か気づいたようだ

「リアガードのエメラルでマシニング・ブラックソルジャーにアタック」
エメラルがブラックソルジャーに体当たりを決める
「ダメージチェック」
【マシニング・スカラベ】ドロートリガー
「ゲット、ドロートリガー、1枚引いてパワーはブラックソルジャーに」
「ヴァンガードのエメラルでアタック!ドライブチェック」
【PRISM-M アドリア】ドロートリガー
「こっちもドロートリガー、1枚引いてパワーをエメラルに」
「ダメージチェック」
【パラライズ・マドンナ】トリガーなし
「マシニング・ホーネットMarkⅡにライド」
「(ホーネットMarkⅡ、あれが入ってるってことはあのデッキ………)」

「スタンドアンドドロー」
ドローしたカードを手札に加えながら相手のレベッカを見つめるタイガ
「(相手は銃士デッキ、あのデッキは確か………)」
アズサとミツキのファイトを思い浮かべるタイガ
あの時アズサはカウンターブラストとリアガードの連携で理想の盤面を作るため能力を行使していた
「スモークギア・ドラゴンにライド、コールはしないでこのままアタック」
ダメージを与えすぎては相手に盤面を整える準備を整えさせてしまう
それを危惧したタイガは手札にあったほかのユニットをコールせずそのままアタックを仕掛けた
「ノーガードですわ」
「ドライブチェック」
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
「ダメージチェック」
【蓮の銃士 リアナ】ドロートリガー
「ゲット、1枚ドローしますわ」
「ターンエンド」
攻撃を抑えてるためか相手との手札の差が気になり始めた
ただでさえネオネクタールは手札を温存できる可能性のあるクランだ
「(銃士ならスキルを使うために手札を使うだろうけど、どうにも状況が良くない)」
「リコリスの銃士サウルにライド、蓮の銃士 リアナと鈴蘭の銃士 レベッカをコール」
「(来る!)」
レベッカが登場したことでスモークギア・ドラゴンは身構えた
「レベッカのスキルでリアナを退却、山札の上から4枚を確認、その中から牡丹の銃士 マルティナをスペリオルコール」
「そのユニットは!」
赤い牡丹の花を基調とした装飾を纏うユニット、マルティナ
その登場にタイガは目を見開いた
なぜならマルティナはグレード3、ヴァンガードがまだグレード2なのに対して早くもグレード3のユニットが登場した
「スキルによってコールされる場合、ヴァンガードのグレードに関係なくコールできるのよ、マルティナでアタック」
マルティナの鋭い剣技がスモークギアに炸裂する
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「効果をヴァンガードに!」
「サウルでアタック」
ヴァンガードのサウルがスモークギアに向かってくるが
「ヒストリーメーカーでガード!」
ヒストリーメーカーが剣を持ってその前に立ちはだかった
これでサウルの攻撃は届かない
「ドライブチェック」
【赤薔薇の銃士 アントニオ】トリガーなし
「ルースでアタック」
スモークギアにルースの攻撃が命中、早くもタイガは3枚目のダメージだ
「ダメージチェック」
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
だがここでトリガーが出ても全く意味がない
「ターンエンド、さ、せいぜい足掻いてくださいな」
「スタンドアンドドロー」

「エリオでルイン・シェイドにアタック」
「サムライスピリットでガード」
リアガードに向かったエリオをサムライスピリットが受け止めた
「これならどうだ!」
ワンダーエイゼルがグールドラゴンに向かっていく
【キュアラブル・エンジェル】ヒールトリガー
「ダメージ回復!パワーはワンダーエイゼルだ!
ワンダーエイゼルの振り下ろした剣がグールドラゴンに炸裂する
【海賊麗人 ピノ・ブラン】トリガーなし
「カリアの効果で山札の上から2枚コール、ゴルボドゥクとフレイム・オブ・ビクトリーだ」
ハジメがユニットを並べても相手は落ち着いた様子だった
「海賊貴公子 ピノ・ノワールにライド、ルイン・シェイドでワンダーエイゼルにアタック」
【演奏するゾンビ】【演奏するゾンビ】
「メリアグランスでガード!」
「ならばピノ・ノワールでアタック」
相手の攻撃宣言にハジメは手札を見つめ考えるが
「ノーガードだ」
「ツインドライブ」
【サムライスピリット】トリガーなし
【海賊貴公子 ピノ・ノワール】トリガーなし
「ダメージチェック」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「また無駄ダメージかよ、最近俺こういうの多いなぁ」
ぼやきながらドローするハジメ

エメラルがマシニング・ダイブビートルの攻撃に切り裂かれる
【PRISM-I ヴェール】トリガーなし
更にホーネットMarkⅡがエメラルに向かっていく
「ドライブトリガーチェック」
【マシニング・クリケット】トリガーなし
ホーネットがすれ違いざまにエメラルを斬りつける
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
「まだよ!ライド!そしてコール」
ヴァンガードとリアガードにそれぞれサンシャイン・ローザ、さらにリュミエールまでコール
そのリュミエールがホーネットMarkⅡに向かっていく
「ダメージチェック」
【マシニング・スコルピオMarkⅡ】トリガーなし
「さらにサンシャイン・ローザでアタック、ドライブチェック」
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
「ダメージチェック」
【マシニング・モスキートMarkⅡ】トリガーなし
「サンシャイン・ローザでアタック」
「ダメージチェック」
【マシニング・ハニービー】ヒールトリガー
「ダメージゾーンのモスキートMarkⅡを回復」
「ターンエンド」
回復こそされたが順調にダメージを与えつつあるメグミ
だが違和感のようなものを感じていた
「(綺麗に決まりすぎてる、何か狙ってる………)」
「マシニング・スコルピオMarkⅡ!更にダイブビートルをコール」
リアガードのダイブビートルはスタンド出来ないでメリットがある、だが
「カウンターブラスト!再び立ち上がれ!ダイブビートル!」
ダイブビートルの効果、自身と同名のユニットをパワー+2,000したうえでスタンド
デメリットを打ち消しパワーアップを行う、ダイブビートルはそういうユニットだ
「ダイブビートルでアタック」
「アドリアでガード!」
ダイブビートルに激突され消滅するアドリア
更にダイブビートルの背後から飛び出したスコルピオMarkⅡがサンシャイン・ローザに向かってくる
「ツインドライブ」
【マシニング・クリケット】トリガーなし
【マシニング・バタフライ】クリティカルトリガー
スコルピオMarkⅡの攻撃を受け悲痛な声を上げるローザ
「ダメージチェック」
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
【PRISM-I サンシャイン・クリア】クリティカルトリガー
早くも4点に追い詰められてしまうメグミ
更にダイブビートルが向かってくる
「ブーストしているマシニング・スレイターのスキル、相手のユニットがすべてレストしているのでソウルチャージ」
【マシニング・スコルピオMarkⅡ】【マシニング・ファイヤーフライ】
「ティモールでガード」
なんとか防ぎ切ったメグミ、だが相手の攻撃力もかなりのもの
序盤からガンガン攻めてきている
「スタンドアンドドロー」

3人はそれぞれ自分のメインユニットのカードを握りしめていた
「我が望む世界へ導け!」
「灼熱を纏いし戦士、その輝ける力で絶望の民を希望へ導け!」
「イメージ炸裂!元気爆発!光輝く希望をこの手に!」
「「「ライド!」」」
ここから3人の反撃が始まるのだった 
 

 
後書き
タイガたちの反撃が始まった
強敵を相手に互角以上のファイトを繰り広げるタイガ達
これまで戦ってきたファイターたちとの出会い、いくつものファイト
彼らの中でそれが生かされていた
死力を尽くしたファイトの中で感じるものとは
turn:20 進境 
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