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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  上空での決着、コージVSニスイ

一方、大会の方では・・・



妖精の尻尾(フェアリーテイル)が動いたーーーーー!!!』

「(まず、ここで・・・)」

俺は、いや俺達は昨日の初代のあの事を思い出しながら、移動していた。



「各自散開!!!次の目的地まで向かってください!!」

メイビスの大声に、マカロフ達は唖然となっていた。

「この時点で97%の確率でルーファスが動きます。」

メイビスはそう言った。


「見えた。フフッ、私の策的能力を侮ってもらっては困るね。
 まとめて片付けて差し上げよう。記憶造形(メモリーメイク)、星降ル夜ニ。」

メイビスの読み通りに、ルーファスは魔法を放った。
体から放たれた6つの光が上空から狙う目的の獲物へと
向かって多方向に飛んでいく。

『この魔法はーーーーーーーっ!!!』

『初日に敵を全滅させた魔法だね。』

『綺麗カボー。』



「(きたか!!!!)」

初代の言ったとおりに、本当に来た!!!!


「上空に光を目視してから、2秒以内に緊急回避で交わせます。」

メイビスの言葉通りに、コージ達は飛んできた光を確認すると、
すぐに回避した。

「同じ手を何度も喰らうかよ!!」

そう言ったのはグレイだった。
初日にこの魔法にやられてしまって、かなり注意をして、かわしたのだった。

「この魔法の属性は雷。ラクサスだけはこれをガード。」

「フン。」

初代の言葉通りに、ラクサスは向かってきた魔法を腕でガードした。

「何!?受け止めた!?」

放った魔法を受け止めた事に驚くルーファス。

「敵は動揺し、思考が乱れます。
 この思考の乱れによりルーファスは68%の確率で我々への接近を試みます。
 32%の確率で現位置にて待機。
 しかし、その場合も私達の作戦にさほどの影響はありません。」

「何言ってんだ、初代は・・・・・・?」

「さあ・・・・・・?」

「妖精の星作戦・・・?」

「勝利する為の作戦ってのはわかるけどね。」

メイビスの言葉、マカロフ達はまだ理解が追い付けていなかった。

「エルザはこの時点で北西に進むことで敵と接触。」






「初代の言った通りだな。恐ろしいお方だ。」

「なっ!?」

「エルザさん!?何で・・・!!?」

メイビスの読み通りに、エルザは敵と接触した。
相手は青い天馬(ブルーペガサス)のケイとシンのコンビだった。


「相手は動揺するはず。ここでエルザはすぐにケイを倒す。
 ケイの粘土の造形魔法(クレイメイク)は厄介なモノです。
 ここでケイを倒せば、我々の勝利の確率はあがります。」

メイビスはそう言うのだった。



「はぁぁぁっ!!!」


ズバン!!!!


「ぐわあああああっ!!!」

「ケイ!!!!」


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +1   47P⇒48P


「逃げろシン!!!かなり強い!!!!」

「これはそうだな!!一旦一夜さんと合流する!!!」

シンは逃げて行こうとした。



「ここで、闇分身がいれば、完全撃退可能。」

メイビスはそう言うのだった。




「残念でした。」

「何!!?」

「闇竜の鉄拳!!!!」

「ごがぁっ!!!」


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +1   48P⇒49P


「よくやったな。」

「はい。でも、もうここまでです。そろそろ消えてしまいます。」

「うむ。ご苦労だった。」

「では。」


ボォン!


闇分身は魔力が切れた為、消えたのだった。


「次に、ガジルは南方の敵を撃破。」

メイビスはそう言うのだった。


「悪ィな、兄ちゃん!!!!」

メイビスの読み通りに、ガジルは敵と戦っていた。
相手は同じく、青い天馬(ブルーペガサス)でヒビキ、レン、イヴだった。
ガジルはその3人に向かって、
口から鉄の破片などを含んだブレスを放った。

「うあっ!!!」

「くそっ!!ヒビキ!!お前だけでも逃げろ!!」

このブレスで、イヴとレンが撃破されたが、
ヒビキだけは回避し、逃亡した。


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +2   49P⇒51P


妖精の尻尾(フェアリーテイル)には僕の古文書(アーカイブ)
 計算を越える者がいるのか!?」

「そーいうこった。」

「ですよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」

逃げたヒビキの先にはグレイと闇分身のコージが待ち伏せしていた。


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +1   51P⇒52P



「噴水広場に逃げてきた敵をグレイが撃破した後、
 そのままポイントB-4に直行。
 闇分身がいれば、敵の撃破できる確実は上がる。」

これも、メイビスの読み通りであった。



「それでは後は任せます。」

「おう。ご苦労だったな。」

「それはどうも。では。」


ボォン!


闇分身は魔力が切れた為、消えたのだった。


『おおっと!!
 ポイント連続奪取で現在1位の剣咬の虎(セイバートゥース)
 追い上げようとしている妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!!』

「やったーーーー!!!」

「初代の作戦がことごとく的中してる!!」

「うほーーーーー!!!」

メイビスの作戦に、ギルドの一同は喜びを隠せなかった。

「ジュビアは索敵しつつ後方支援。
 ラクサスはそのままF-8heへ。エルザはS-5へ。
 この辺で敵に動きがあります。」

メイビスはテキパキと指示を出し続けていた。

「思い出したぞ、初代の異名・・・・・・」

メイビスの様子を見ていたマカロフはある事を思い出した。

「その天才的な戦略眼を持って数々の戦に勝利をもたらした・・・」









































「妖精軍師メイビス!!」

マカロフはそう言うのだった。


「できる子だ・・・。」

「ただの癒し系じゃなかった。」

「ああ見えて一応、妖精の尻尾(フェアリーテイル)作った人だし。」

マカオとワカバの言葉に、アイザックがそう言う。


「一夜さん・・・申し訳ありません・・・・・・。」

氷漬けされたヒビキはたまたま近くに来た一夜に向かってそう言った。

「ウム。後は私に・・・」

「隙あり。」


ドカッ!!!!


「任せぽぎゅ!!!!」

『聖十のジュラだーーーーーーーーーっ!!!!
 天馬のリーダー一夜を破って5(ポイント)獲得ーーーー!!!!』

一夜を倒したのはジュラだった。



蛇姫の鱗(ラミアスケイル) 43P⇒48P


『そして!我らがシェリアたんが人魚の踵(マーメイルヒール)のリズリーを破り、
 49(ポイント)に!!!』


蛇姫の鱗(ラミアスケイル) 48P⇒49P


『さすがシェリアた~ん!!』

『シェリアたんとは・・・』

『い・・・いやそれはともかく!!かなり熱い展開になってきましたね。』

『ウム・・・これで天馬も全滅か。』

『大分人数が絞られてきたカボー。』

『・・・おやっ!?これは・・・!!?』































「やっと・・・見つけた・・・。」

「む。」

ジュラの前にある人物が現れた。

「うう・・・強いわ・・・・・・。」

近くには、人魚の踵(マーメイルヒール)のパープルが倒れていた。
どうやら、ガルーザによってもう、戦える状態ではなかった。


剣咬の虎(セイバートゥース) 54P⇒55P


『何と!!聖十のジュラの前に現れたのは、剣咬の虎(セイバートゥース)のガルーザだぁぁっ!!!
 この大魔闘演武で、彼だけがどのような魔法を使うのか不明!!!!
 そんな彼が今、聖十のジュラと激闘しようとしている!!!!
 さらに、人魚の踵(マーメイルヒール)のパープルを倒し、(ポイント)ゲット!!!!』

『凄いカボー!!!』

チャパティとマトー君はそう言う。




















「(・・・ジュラとガルーザも気になりますが・・・・・・)
 ここからはかなりの激戦が予想されます。」

メイビスはそう言った。

「これ・・・最終的にジュラはどうするの?」

「ちゃんと考えてあるんですか?」

「考えてはありますが、対処法が見つかりません。
 それほどケタ外れに強いのです。ジュラという者。」

ギルドのメンバーの言葉にメイビスはそう言う。

「そしてもう1人・・・ガルーザという者も・・・」

「今、ジュラと戦おうとしている、剣咬の虎(セイバートゥース)の・・・?」

「・・・彼もただ者ではありません・・・・・・。」

「まだそいつの魔法を見てねえしなぁ・・・。」

「・・・・・・。」

メンバー達の言葉にメイビスは何も言わなかった。

「そろそろ・・・上空で決戦が起きるはずです。」

メイビスは視線を上に向けて、そう言うのだった。






































「やっと見つけたぜ。」

「・・・やっと来てくれましたか。」

俺の目の前に、ニスイさんがやって来た。
これも初代の言葉通りだけどな。

「あの時の決着、つけようぜ!!!」

「もちろんです!!!」
























『おおっと!!!
 街の上空で、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のコージと、
 蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のニスイの空中バトルが始まる!!!!』

『3日目の勝負の決着といくかね?』

『楽しみカボーー!!!』

「コージ・・・。」

「初代・・・これも初代の読み通りですか?」

「ええ。コージにはまず、彼を倒さなければなりません。
 彼がいる限り、一定範囲内とはいえコージの魔法は操られてしまいます。
 それを利用されると、我々が不利になる確率が上がってしまいます。
 できるだけ、この2人だけの対決も好ましいのです。」

メイビスはそう言うのだった。






























「(初代の言う通りに・・・
 恐らく、グレイさんは例の場所へ行ってるとして、
 俺はまず、この人とケリを付けないと・・・!!!!)」

俺は心の中でそう思い、昨日の事も思い出すのだった。



































昨日の夜・・・


「じゃ何か?
 あのルーファスってのが、俺達の位置を特定してるってのか?」

「その通りです。」

ガジルさんの言葉に初代はそう言う。
俺達は明日の決戦の為の作戦の会議をしていた。
ここにいるのは、明日出場するメンバー6人、
俺、エルザさん、グレイさん、ジュビアさん、ガジルさん、ラクサスさんである。
そしてもう1人、作戦会議を始めた初代である。

「まずはそのルーファスを倒すのがよさそうだな。」

「ですね。」

エルザさんの言葉に俺は頷く。

「そいつァ、俺にやらせてくれ。」

「グレイ様。」

グレイさんがそのルーファスって人を倒そうとしていた。

「初代いいだろ?」

「私の計算では、あなたとルーファスの相性はよくありません。
 勝てる可能性はとても・・・・・・」

「そんなのどうでもいいんだよ!!ルーシィを助ける!
 そしてやられたカリを返してえ。
 妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士として戦わええてくれ。」

「・・・・・・・・・・・・。」

グレイさんの言葉に初代は考える。

「・・・わかりました。」

「助かるぜ。」

「次に・・・コージ、あなたです。」

「俺・・・ですか?」

俺に、一体・・・・・・?

「あなたはまず、あのニスイを倒さなければなりません。
 彼の接収(テイクオーバー)堕天使の魂(フォーリン・エンジェルソウル)の能力で、
 あなたの魔法は操られてしまいます。
 空も飛べ、空中でも戦いに長けているのはあなただけです。」

「・・・・・・もちろん、そのつもりです。
 あの人とは・・・・・・まだ決着がついていませんから・・・!!!!」









































「(この人に勝ったら、次の作戦を・・・!!!)いきますよ!!!!」

「来いや!!!!」

決着をつけないと・・・!!!!

「混沌モード30%!!!!」

俺は2つの魔力を30%に上げた。

「やっぱりか・・・堕天使、ベリアル!!!!」

ニスイさんの姿が、赤黒い天使の姿へとなった。

「3日目の続きだぜ!!!!」

「「うおおおおおおおっ!!!!」」

拳がぶつかり合った。


ズッドーーーーーーーーーーーン!!!!



「「っ!!!」」

互角か・・・!!!!

「混沌竜の咆哮!!!!」

俺は口から光と闇のブレスを放った。

「ぬおおおおおっ!!!」

しかし、放ったブレスは2つにわけられてしまい、当たらなかった。

「(やっぱ簡単にはいかないか。)」

「危なかったぜ。今度はこっちからだ!!ダークフレア!!!!」

ニスイさんは両手から、赤黒い炎を俺に向けて放った。

「くっ!」

俺はそれをかわした。

「(光速で移動したら恐らく方向を変えられる!!
 できる限り、使わないほうがいいな!!!!)
 カオス・スパイラルスピアガン!!!!」

俺は指から闇の渦を纏った光線を連続で放った。

「くそっ!!!連続だと厄介だぜ!!!ダークフレア・ストーム!!!!」

ニスさんは巨大な赤黒い炎を渦の様に放った。
放ったカオス・スパイラルスピアガンは消滅してしまった。

「堕天使の爪!!!!」

「混沌竜の鉄拳!!!!」

ニスイさんが爪を伸ばし、攻撃をしてきたので、
俺は光と闇を纏った拳で対抗した。


ガッチィン!!!!ドン!!!!


「「・・・・・・。」」

一旦は距離を取ったけど・・・

「やっぱり・・・。」

俺は攻撃した右腕を見た。少し、爪で斬られた跡ができていた。

「(攻撃しながら、少しぐらいなら、光と闇を操れたか・・・!!)」

俺は心の中でそうお言うのだった。
先程の爪と拳のぶつかり合いだが、俺の拳が少し横にずれてしまい、
爪で斬られたのだった。

「(侮っていたぜ・・・!!!だが、負けない!!!!)混沌竜の咆哮!!」

「おらぁぁぁっ!!!」

ブレスを放つが、また2つに分けられた。

「っ!」

俺はすぐにニスイさんの前に行った。

「はぁっ!!」

俺は魔法も使わず、拳で殴った。


ドッン!!!


「っ!少しやるじゃねえか。」

「・・・ち。」

そう言っても、実際はたいして効いていない気がする。

「だが接近戦なら俺も得意ぜ!!!!」


ドスン!!!


「ごはぁっ!!!」

今度は俺が殴られた。

「っ、と!!」

飛ばされはしたが、体制を整えた。

「(何て厄介な・・・ん?)」

俺は下の方を見てある事に気が付いた。

「(あれは・・・グレイさん・・・!)」

俺は見た場所は図書館で、初代の作戦通りなら、
ここでグレイさんがルーファスって人と戦う予定であった。
俺が見たのはボロボロではあるが、グレイさんが図書館から出ていく所だった。

「(カリは返せたみたいですね!!!
 じゃあ、俺も頑張らないとな!!!)」

俺はニスイさんの方を見て、ある事を思い付く。

「(仕方ない、上げるか!!!)混沌モード50%!!!!」

俺は混沌モードを50%に上げた。

「!魔力をさらに高めたか。だが同じことだぜ!!!!」

「それはどうでしょかね!!混沌竜の咆哮!!!」

「またわけてやるぜ!!!」

放ったブレスをニスイさんはまた分けようとした。

「ぬぅ・・・ぐぬぅっ!?」

だが魔力が上がった為、分けるのが難しくなったようだ。


ズドーーーーーーーーーーーン!!!


「ごわああああっ!!!!」

直撃した。やっとまともな攻撃を与えられた。

「やりづらくなった!?」

「はぁぁぁっ!!!」

「やべっ!炎羽の矢!!!」

赤黒い炎の羽根が、矢のごとく、俺に襲い掛かってきた。


ボゥ、ボゥ、ボゥ!!!


「陰陽混沌拳!!!!」

俺はやってきた羽を光と闇を纏った拳を連続で攻撃し、防いだ。

「カオス・ダート!!!」

俺は身体全体を光と闇で纏い、そのまま体当たりした。


ズドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!


「ぐわあああああっ!!!!」



バギィン!!!


ニスイさんは飛ばされ、建物にぶつかった。

「け・・・け、結構・・・効いたぜ・・・!!!!」

まだ立ち上がるが、かなりダメージを受けたみたいだ。

「おい、コージ!!!」

「!」

「やるじゃねえか・・・凄ぇぜ・・・!!!!」

「それはどうも。」

「だからよぉ・・・俺の最強を見せてやるぜ!!!!」

「!!」

まだ何かあるのか!!!!

「堕天使、ルシファー!!!!」

ニスイさん姿が、肌の色は白く、12枚の黒い翼の天使の姿になった。

「それが・・・」

「ああ・・・俺の最強の堕天使の魂(フォーリン・エンジェルソウル)だ!!!!」

「(最強だけあって、かなりの魔力だ・・・!!!!)」

これは今まで以上に、気を付けなければ・・・!!!

「いくぜぇぇっ!!!」

ニスイさんは右手を前に出した。何をする気だ・・・?

「ふん!!!」


ぐぃぃぃっ!


「おわああっ!?」

俺は引っ張られるかのように、ニスイさんの元へ飛んでいくのだった。

「まさか・・・!」

「堕天使の聖拳!!!!」


ズドーーーーーーーーーーン!!!


「ゴハッ!!!!」

俺はニスイさんに背中を殴られた。かなり効いた・・・!!!!

「いくら滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)でも、
 後ろを向けば、魔力を喰えねえだろ!!!!」

「(そうきたか・・・!!!!
 ていうか・・・堕天使が聖拳って・・・・・・)」

「まだだ!!!!ソウルキャノン!!!!」

ニスイさんは両手に魔力を溜め、光線を放った。


ドガーーーーーーーーン!!!!


「ぐわああっ!!!」

俺は背後を向けれず、攻撃を喰らった。

「(このままじゃあまずいな・・・!!だったら!!!!)
 混沌モード70%!!!!」

俺は混沌モードを70%に上げた。

「魔力を上げた所で、操られるだけだ・・・!!!」

「だったら、これを操れますか!!!!」

俺はある魔法を唱える。

「集え、妖精に導かれし光の川と悪魔に導かれし風よ!!!!」

俺の言葉と同時に、2つの柱が現れた。
1つは光の柱、もう1つは闇の柱であった。

「何じゃこの柱・・・!?いや待て、黒い方は確か・・・!!!」

「合わされよ!!全ての敵を倒す為に!!!!」

俺の右腕には光が、左腕には闇が集まった。





























混沌の柱(カオスペラー)!!!!」

集まった光と闇を俺は放った。



ドドドドドドドドドドドドン!!!!!



「ごわあああああああああああああっ!!!!」

ニスイさんは直撃を喰らった。

「(あ、あんな強力なの・・・・・・操れ・・・ねえ・・・。)」

「(一応、加減はしてはおきました。)」

2人は思った事を心の中で言うのだった。

「コージ・・・・・・俺の、負けだぜ・・・。」



ドスゥン!!!!



ニスイさんはそう言い、そのまま下に落ちた。


『き・・・決まったーーーーーーー!!!!
 勝者はコージーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
 妖精の尻尾(フェアリーテイル)(ポイント)が入ります!!!!』


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +2   52P⇒54P


『って、2(ポイント)!!?
 ラッキースターをいつの間にか手に入れていたのかーーーーー!!!』

「(あの闇分身を出して時間稼いでいた時に、
 1つだけですが見つけておきました。)」

俺は心の中でそう言うのだった。





一方、観客席の方では・・・


「これで、コージの方は動けるようになりました。」

「けど初代・・・・・・エルザの方、どうするんだ?」

メイビスの言葉にマカオがそう言う。
実はエルザの方では剣咬の虎(セイバートゥース)のミネルバと戦う予定であったが、
どういう訳か、人魚の踵(マーメイルヒール)のカグラまで乱入してきたのであった。

「ぐすん・・・。」

「こりゃー!!!せっかくあやせたというのにーーーーー!!!!」

メイビスが泣いたことにマカオは怒鳴った。
先程も、自分作戦に失態ができてしまい、泣いていた。

「でもこーなっても不思議じゃないかもね。」

そう言ったのは、シャンディーだった。

「グレイとルーファスの戦い、本来だったら、
 グレイでは不利なのに、何とか勝てた。それはどうして?」

「それは・・・想いが計算を超える事があるからです。」

メイビスは涙を拭いて、そう言った。

「そう・・・つまり、あのカグラって人の何らかの想いが、
 君の計算を狂わせただけかもしれない。」

「!」

「想いが計算を超えるのは、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の特権じゃないって事。」

シャンディーの言葉に、誰も何も言わなかった。

「ま、今はエルザを信じよう。」

「・・・そうですね。」

シャンディーの言葉に、全員、魔水晶(ラクリマ)ビジョンの方に見るのだった。




























一方・・・


「やっと会えたなラクサス。」

「黒い雷か。」

ラクサスは剣咬の虎(セイバートゥース)のオルガと会った。

「もう気づいてんだろ?
 俺が雷の滅神魔導士(ゴットスレイヤー)だって。」

「神は殺せても、妖精は殺せるかな?」

「「・・・・・・・・・。」」

「「はぁぁぁぁっ!!!!」」


ドーーーーーーーーン!!!




























一方、コージは・・・


「この後は・・・」

俺は次の場所へ向かっていた。

「ここだったよな?」

その場所についた。


ドーーーン!!


「うわっ!?」

近くで大きな音がした。誰か戦っているか。

「って、まさかあの人達か・・・?」

俺はその場所を見てみた。

「ここまでやるとは・・・。」

「・・・・・・。」

「(やっぱりか・・・。)」

俺の目に映ったのは、ジュラさんとガルーザって人だった。
お互いにボロボロではあるが、ジュラさんの方が追い詰められていた。

「・・・諦めろ・・・相性が・・・悪い・・・。」

「(相性・・・?)」

「相性など関係ない。強い理念を持つ者が勝つ。」

「・・・今の・・・自分の状態・・・見てもか・・・?」

「(ジュラさんは聖十・・・そんな人を追い込む相手か・・・!)」

初代の読み通り・・・この人もかなりの実力者・・・!!!!

「・・・・・・。」

ガルーザって人は、岩を片手に取った。


ガリ、ガリ、ガリ!!!


「っ!!」

岩を食べた・・・!!?

「むう・・・滅竜魔法で追い込むのはよいが・・・
 それだけでは私には勝てぬ。」

「・・・1つ・・・違う・・・。」

「ム?」

「確かに・・・俺は・・・地の滅竜魔法・・・使える・・・だが・・・」

「だが・・・?」

「俺の・・・本当の・・・魔法・・・別・・・。」

「!?」

どういう事だ!!?

「今から・・・見せる・・・!」






































「地神の怒号!!!!」

強力な黒い岩のブレスが放たれた。

「ぐおおおおおおおおっ!!!!」

「うわっと!!!!」

俺は何とか回避したが、ジュラさんは防ぐも、喰らってしまった。






































「俺の魔法は・・・地の滅神魔法・・・体には・・・
 地の滅竜魔法の魔水晶(ラクリマ)・・・埋め込まれて・・・いる・・・。」

ガルーザって人はそう言うのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!!!ようやく出す事ができました!!!
コージとニスイの決着、そしてガルーザの魔法!!
2人の決着はもう少し長くしようと考えましたが、
ここまでが限界だった事をお許しください。
ガルーザは、最初は地の滅竜魔法だけにしようと考えましたが、
それだと、双竜から三竜になってしまい、似たような事を出した人と
被らないように、地の滅神魔法にし、地の滅竜魔法の魔水晶を
埋め込んだことにしました。次回はナツ達の方を出します。
できる限り早く出せれるように頑張ります。次回もお楽しみに!! 
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