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ガンダムビルドファイターズ ~orbit~

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天之川学園vs天山学園 後編

「行くぞっ!! 」

三機が一斉に飛び出し、G-セルフ・パーフェクトパックへと接近する。G-セルフ・パーフェクトパックは旋回しながらライフルで迎撃しようとするも、特殊システムを発動した三機には当たらない。

GNバスターキャノンでG-セルフ・パーフェクトパックに砲撃すると、コピペシールドからビーム・プレーンを複数枚発生させて攻撃を防ぐ。

その隙にティグリスガンダムが右手にドッズライフルを、左手にビームサーベルを構え、G-セルフ・パーフェクトパックへと斬りかかった。
だが、先程発生させたビーム・プレーンで防がれてしまう。追撃で機体を回転させ、尻尾のレギルスキャノンでビーム・プレーンを叩き込むも、防御を薄くする程度だった。

「もらったぞ」

ティグリスガンダムはその薄くなった部分へとドッズライフルを突き出し、引き金を引こうとする。しかし、G-セルフ・パーフェクトパックは読んでいたのか、ライフルでドッズライフルを撃ち抜いてきた。

「ちっ!だが、これならどうだ!? 」

シグルブレイドが先端に装備されているシールドをG-セルフ・パーフェクトパックへと投擲する。G-セルフ・パーフェクトパックは機体の体勢を低くしてかわしたが、投擲したのは攻撃するためではない。

「おおおぉぉぉぉぉぉっ!! 」

G-セルフ・パーフェクトパックの背後から、刀を構え、ティグリスガンダムのシールドを左腕に装備したアルケオニスガンダムがいた。

『なっ!? 』

反応が遅れたG-セルフ・パーフェクトパックは、避けようにも体勢を低くしたままだ。仮に全方位レーザーを放たれたとしても、シールドで防ぎきれる。

「くらえぇぇぇぇっ! 」

刀を思い切り降り下ろそうとした瞬間、頭上からアラート音が鳴り響く。すぐに後退しようとしたが、既に攻撃体勢に入っているため、回避しようにも避けられない。

「くそっ! 」

G-セルフ・パーフェクトパックに右足で蹴りを入れ、反動で無理矢理後ろへと後退する。その直後、目の前に一本の線が突き抜け、右足に被弾する。

被弾はしたが破壊された訳ではなく、まだ動かせる事を確認する。

「残り一機の奴かよ……! 」

頭上を見上げると、遥か遠くにベースジャバーに乗ったザクⅠスナイパータイプが飛んでいた。

「ワリー!もう一機はソッチでなんとかしてくれ! 」

ヴァサルティスガンダムの方を見ると、二機を相手にするだけでも精一杯になっている。今持ちこたえているのは、逃げと受けに徹しているからだろう。

「なら、俺がスナイパーを───」

「ワタシがイク」

俺が言い切る前に、ブラウドライツガンダムはザクⅠスナイパータイプへと向かっていった。

ボロボロの俺が向かった方がいいと思ったが、ブラウドライツガンダムは最初からトランザムを発動していた事に気づく。

「時間切れってわけか」

「そういうことだ。貴様はまだ時間があるだろう?なんとかしてコイツを落とすぞ」

「分かってる」

『なかなかやるね。ログで見たよりも強く感じる』

G-セルフ・パーフェクトパックは、ビームサーベルを構えて通信を入れてきた。

「そっちこそ、聞いていた以上に強ぇな」

『まあね。けど、こっちだって全力は出してない。だから………………今から全力を出す! 』

そう言うと、G-セルフ・パーフェクトパックは黄色い光に包まれ始めた。

『スコードォ!! 』

「 !? 」

「マズイ! 」

ティグリスガンダムが両手にビームサーベルを構え、アルケオニスガンダムの前へと出る。それと同時に、G-セルフ・パーフェクトパックが一気に距離を詰めてきた。

ティグリスガンダムは左手のビームサーベルを降り下ろすと、G-セルフ・パーフェクトパックはビームサーベルで防ぐ。
右手のビームサーベルを突き出すも、コピペシールドにより防がれ、ビームサーベルを逆手に持ち替えて懐へと潜り込む。

「くっ! 」

G-セルフ・パーフェクトパックはビームサーベルをティグリスガンダムの左腰から右肩にかけて斬り上げる。

「サクラ! 」

ティグリスガンダムはそのまま動かなくなり、島へと墜落していった。

『このまま行かせてもらう! 』

G-セルフ・パーフェクトパックはビームサーベルを逆手から持ち替え、アルケオニスガンダムに接近してきた。

「このやろうっ!! 」

刀を構え、こちらもG-セルフ・パーフェクトパックへと接近する。お互いが間合いに入ると、刀とビームサーベルが激突する。

『「おおおぉぉぉぉぉぉっ!! 」』

何度も刀を振るい、ビームサーベルを防いでは反撃を繰り返す。

『その状態でよく耐えきれる! 』

「キッチリ仕込まれたからな! 」

そう。サオトメに嫌というほど叩き込まれた剣術。ボロボロの状態だろうが、そう簡単には崩されねぇよ!

『なら…………これでどうだ! 』

G-セルフ・パーフェクトパックは左手にもビームサーベルを構え、二刀流で攻撃してきた。

「ぐっ………! 」

左腕はほとんど動かせないため、攻撃を捌くことが難しくなってきた。今はサクラから渡されたシールドがあるもののいつまで持つか分からない。

「ならコイツで! 」

背面ジェネレーターで増幅されたエネルギーを刀に込め、刀身が赤黒い色に染まっていった。

『 !? 』

「はあああぁぁぁぁぁぁっ! 」

G-セルフ・パーフェクトパックに向け、刀を水平に全力で斬り払う。コピペシールドからビームプレーンを発生されたが、それすらも斬り伏せ、コピペシールドを切断する。

『この攻撃は……! 』

「もう一度だっ! 」

再度エネルギーを刀に込めると、二機の間にビームが突き抜ける。

『「 !? 」』

いきなりの事であり、お互い距離を取る。ビームが来た方向を見ると、ブラストインパルスがこちらへと砲撃していた。

「それ以上やらせっか! 」

ボロボロのヴァサルティスガンダムが、ブラストインパルスを抱きつくように後ろから捕まえる。

「後は任せたぜカグラ!セシリアちゃん!アキザワ部長! 」

両腕のビームガトリングの砲門を、ブラストインパルスにぶつける。

「乱れ撃つぜぇぇぇぇぇっ!! 」

ビームガトリングをゼロ距離で攻撃すると、ブラストインパルスが風船みたいに膨れ上がり、次第に爆発していっていく。

ブラストインパルスは左手でサイドアーマーに収納されているフォールディングレイザー対装甲ナイフを取り出し、ヴァサルティスガンダムの胴体に突き刺す。

そのままブラストインパルスは爆破したが、爆風に巻き込まれたヴァサルティスガンダムも撃破された。

「!まだガデッサが残ってる! 」

GNメガランチャーは破壊されたため無いが、まだ無傷に等しいガデッサがアークエンジェルへと接近する。

「ヤラセナイ……! 」

スケイルピットを足場として前面に展開し、加速しながらブラウドライツガンダムが向かってきていた。トランザムは切れており、GNバスターキャノンとGNシールドを失っている。

「ライトセイバー……! 」

両腕からビームサーベルを発生させ、ガデッサの目の前まで接近する。GNバルカンで迎撃されるが、ドラゴンファング四基を射出してビームバリアを形成して防ぐ。

そしてガデッサを斬り伏せようと構えた瞬間、ブラウドライツガンダムにビームが貫通する。

「────ッ!? 」

「お前…………! 」

G-セルフ・パーフェクトパックの方を見ると機体色が赤色へと変色し、バックパックの二つのユニットとトラックフィン、そしてビームライフルを構えていた。

『今のうちに戦艦を! 』

「ッドラゴンファング……! 」

ブラウドライツガンダムは爆破する前にドラゴンファングの口を開き、ガデッサの胴体、両腕、右足へと噛みついた。

ドラゴンファングの口内からはビームが放たれ、ガデッサを貫いた。

「レイ。コントロールケンをワタすカラ、ガンバって」

それと同時に、ブラウドライツガンダムとガデッサは爆破した。

「ああ。任せろ」

ドラゴンファングを操作し、アルケオニスガンダムの周囲に展開する。

「行くぞ! 」

刀を構え、G-セルフ・パーフェクトパックへと接近する。あちらもビームサーベルを両手に構え、接近してきた。

刀とビームサーベルが撃破する中、ドラゴンファングでも攻撃していく。そのため、左腕のハンデを補えている。

『なら! 』

G-セルフ・パーフェクトパックの両腕が緑色へと変色し、ビームサーベルを降り下ろしてきた。シールドと刀で防ごうとすると、今までよりも格段に重く、シールドは切断され、刀に亀裂が入る。

「重っ………! 」

そのまま耐えきれず、島へと叩き落とされた。

『高トルクキックっ! 』

「 !? 」

G-セルフ・パーフェクトパックの左足が緑色に変色し、そのまま飛び蹴りを放っていた。

間に合わない。そう思った。

くそっ!こんなところで終わるのかよ………まだ俺には、ケリをつけなきゃいけねぇ奴もいるってのに……!


【じゃあ、交代しようか】


「 !? 」

諦めた瞬間に、頭の中で聞いたことのある声がした。それはよく知っている、夢の中で聞いた声だった。

そこで、俺の意識は遠くなり、視界が暗くなっていった。

 
 

 
後書き

ふぅ…………予定より早い展開になってしまいましたね。それよりも、ガンダムブレイカー3のダウンロードコンテンツはプレイしましたか?私は既にプレイしました。問題は、また書くのがストップしてしまうかもしれないことですね…………気をつけていきたいです。

では、次回の更新にお会いしましょう。 
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