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『チロの物語』

作者:零那
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『安眠』



僕は、ふと
お母さん猫が
いない事に気付く。

今日はまだ
見かけてない。
流那チャンも
見かけてない。

妙に不安になった。

此の日、僕は
流那チャンからの
ゴハンは無かった。
おじぃちゃんが
撒くゴハンを
食べるしかない。

でも、みんな
すっごく怖い。
あの中に入るのは
怖じ気づいた。
ゴハンを諦めよう。

おなか空いた...
寝ようかな。
流那チャン居ないし。
つまんない。

其の日の夜に
流那チャンから
ゴハンを貰った。

『チロ、あんた
やっぱなんも
食べてへんな?
みんな怖いしな(笑)
強くなりぃやぁ!!
コレ、シッカリ食べな♪』

流那チャン
ありがとう...
そっか
怖いとか思ってちゃ
ダメなんだ...
流那チャンいなきゃ
ゴハンも食べれない。
やっぱそれじゃ
ダメなんだ...。

『今日な、赤ちゃん
産まれてんで♪
ごっつ可愛いねん♪
チロに似てたわ♪
落ち着いたら此処
戻るから仲良く
優しくしたってな♪』

わかったよ!!
そっか...
お母さん猫、
産んでたんだ...

赤ちゃん...
早くみたいなぁ。

なんだか
優しい気持ちで
眠りにつけた。


 
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