ユキアンのネタ倉庫 ハイスクールD×D
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ハイスクールD×D×D 3
今日からイッセー先輩達の朝練にご一緒させてもらうことになった。まあ、今日は見学なんですけど。朝練と言っても模擬戦だけらしいです。放課後には個人個人で訓練を行って、この朝練でブラッシュアップするのがお決まりなんだとか。今は支取会長とイッセー先輩が仮面ライダーに変身して模擬戦を行っている。結界は張ってあるし、アーシア先輩がいるから怪我の心配はないとはいえ、結構本気っぽい気がするんですが。
「本気でやらないでどうするんだ?本番と同じようにしておかないと訓練の意味がないだろう?決着も基本的にはどっちかの技がクリーンヒットするか、変身が強制解除されるまでだな。ああ、ベルトだけは狙わないってルールがあるぐらいだな」
「そこまでですか!?」
「中学からはこれが普通だな。生身でだったけど」
これは、あのレーティングゲーム前の特訓が遊びと言われるわけだ。
「みなさん、すごいですね」
『ヒッサツ!!フルスロットル!!マッハ!!』
「別に凄かねえよ。オレ達の中で一番すごいのはイッセーの野郎だ。あいつは生半可な鍛え方をしてない。マッハはチェイサーとプロトスピードにスペックで劣るけど、それでもあいつ自身の能力でそれをひっくり返す。決着がついたみたいだから今度はオレだな」
『シグナルバイク!!ライダー!!チェイサー!!』
匙先輩が変身して信号機状の斧を持ってイッセー先輩に飛びかかっていく。入れ替わるように支取先輩がアーシアさんに肩を借りて戻って来る。
「相変わらず、イッセー君の格闘のセンスは凄いですね」
「大丈夫ですか?」
「いつものことですから。どうです?見学をしてみて」
「予想より激しくて驚いてます。あの、会長の眷属のみなさんもこれぐらい?」
「いえ、他のみんなは週1ですね。土曜日の午後から複数のシチュエーションでの模擬戦ですね。護衛だったり死守だったりバトルロイヤルだったり。レーティングゲームのルールを応用してやっています」
部長は慌てて勉強していましたっけ。ここでも差が出てしまっています。
「そんな顔をしなくても大丈夫ですよ。同年代では私ぐらいなものですよ、こんな訓練をしているのは。でも、それが必要になる時が来ると信じています。私には悪魔として叶えたい夢があります。そのためには大きな発言力が必要になってきます。それを得るにはレーティングゲームのランクを上げるのが一番の近道ですから。眷属のみんなもその夢のために力を貸してくれているんです」
「夢ですか?」
「夢というよりはやらなければまずいことです。ですが、年寄りは反対するのが目に見えていますので強行します。こればかりはお姉さま、魔王様にも協力してもらうつもりです。だから夢なんです」
「どういうことですか?」
「力のない個人から言えば夢想の類ですが、実現すれば多くの者に希望を与えることができる。それを夢と言わないで何を夢というんですか」
「そうですね。いい夢だと思います」
「ええ、ありがとう。イッセー君もそう言って、個人的に手伝えることを手伝ってくれるってね」
「仲がいいんですね」
「もう10年の付き合いですから。あのグローバルフリーズの時からの」
「グローバルフリーズの時ですか?」
「たまたま3人が近くにいて、ロイミュードに殺されそうになった時に、仮面ライダーに助けられて、3人で憧れてその背中を追い続けてきた仲です。たぶん、イッセー君がその憧れに一番近い場所に立っているでしょうね」
「イッセー先輩がですか?」
「イッセー君が悪魔に転生したのは最近だけど、元士郎は去年から悪魔に転生していたわ。でも、朝練でイッセー君が負け越しているわけではないの。むしろ、元士郎がようやく食らいつけるようになったというべきかしら。それぐらいイッセー君は格闘のセンスと努力の量がずば抜けているの」
「努力の量、ですか」
『シグナルコーカン!!カクサーン!!』
「なんだよそれ!!」
「ええ。赤龍帝の籠手無しでも、十分強いですよ。その下地は努力で用意しているのがイッセー君です。才能があるのは格闘のセンスだけでしょう」
「昨日幾つか届いた!!試し撃ちだ!!」
「それが走ることですか?」
「うおっ!?弾が拡散しやがった!?」
「でしょうね」
流れ弾を会長がハンドルが付いた剣で払い、アーシアさんはしゃがんで躱し、私は転がって躱す。
「流れ弾が多すぎですよ」
「すいません、先輩」
「隙あり!!」
「ちょっ、のわぁ!?」
『ヒッサツ!!マッテローヨ!!』
「なんの!!」
『シグナルコーカン!!トマーレ!!』
「な、なんだよこれ、動けねぇ!?」
「ふはは、スペックに劣ってるんだから許せよ」
『ヒッサツ!!フルスロットル!!マッハ!!』
「のわああああああ!?」
吹き飛ばされて転がってきた匙先輩を会長が足で止める。
「また負け越しですか。元士郎、無事ですか」
「システムにちょっと負荷がかかってるんで休ませてください。あと、目が回って」
「仕方ありませんね、少し休憩としましょう」
「了解です」
イッセー先輩がポーズを取る。それからバイザーを上げて強制排気を行ってから変身を解除する。
『オツカーレ』
「またお姉さまの指示ですか」
「慣れたもんですたい」
「そんな死んだ魚のような目で言うなよ」
「知らないだろうけどな、今冥界でこの前のライザーとのレーティングゲームの映像が出回ってんだよ。ロイミュードとの戦いも含めて、というかむしろロイミュード戦がメインで編集して他の眷属とかが映っていなくて不都合な会話もカットした奴が。もうな、特撮の撮影が始まってるんだよ。というか収録してきたんだよ。再来週から放送だってよ。その内二人にも声かけられるぜ」
「「うわぁ~~」」
三人して落ち込んでしまったが、すぐに立ち直る。恒例行事みたいなのもなのだろうか?
「まあ、ドラマパートはほとんど出ないよ。そこらへんは向こうでなんとかするって。バトルパートで幾つかのパターンとたまにイベントを開くからそれの参加を頼まれた位だ。たぶん、先輩が全力で嫌がるだろうから変身ポーズもだいぶ簡素な物に仕上げてくれるはず。オレが派手な分、対比で際立つだろうからって説得はしときました」
「それなら、まだ、ましでしょうね」
「派手で軟派なアクションはオレが受け持つことになるよ。しっくりくる部分もあるし。さてと、元士郎が回復するまで小猫ちゃん、一手願おうか。もちろん、手加減はするから思いっきり来るといいよ」
「絶対後悔させてやります」
まあ、ガードさせるどころか、かすりもしないで足払いメインでトドメに鳩尾に鋭い蹴りが一発食らうだけで負けてしまいましたが。結構、容赦なく蹴られました。ちょっと皮肉ってみると
「それを実践で言えるのか?」
と真顔で返されました。さすがに何も言い返せなかった。これが私達とイッセー先輩の意識の違い。それがそのまま特訓への熱意の差になる。
「すごいですね、イッセー先輩の努力は」
「いや、オレなんかよりも先輩や元士郎の方がすごいさ。オレはさ、まっすぐ一直線にしか走ってない。だけど、先輩は悪魔の未来を憂いて遠回りな道を走っている。元士郎はそんな先輩を手伝うために共に遠回りをしている。道が違うだけで、走った距離はむしろ先輩たちの方が長いんじゃないかな?まあ、隣の芝は青いって奴だ」
「羨ましいんですか?」
「どうだろうな?ただ、先輩の悪魔としての夢は誰かの為になる尊い物だ。それがオレには眩しく映るんだ」
「誰かの為になる夢」
「たまに不安になるんだ。あの日のあの人の背中を追い続けてきたけど、本当にそれでよかったのかって?他にも道はあるし、先輩達と共に歩む道もあったはず。何より、10年も前の話だ。それが余計に不安にさせて、それを振り払う為に余計に真っ直ぐ走るしかなくなってる」
「イッセー先輩」
「イッセーさん」
「ごめんな、愚痴に付き合わせちゃって。今のは忘れてくれ」
「男子はバスケかよ。そんなに得意じゃないんだけど」
「だよなぁ、ぶっちゃけ球技がそこまで得意じゃないしな。陸上競技とか器械体操ならお手の物なんだけど。まあ、強引になんとかしようぜ、イッセー」
「それ以前に細かいルールを覚えてないんだけど」
「とりあえず、接触だけに気をつければいいんじゃないか?」
球技大会とはいえ面倒なんだよな。これが体育祭なら何も考えずに楽なんだけど。まあ、元士郎と一緒なら大抵のことは余裕だ。
「なあ、元士郎」
「どうした、イッセー?」
「あいつって、バスケ部のレギュラーじゃなかったっけ?」
「そうだった気がするな」
「先に謝っとこうぜ」
「そうだな」
二人して相手チームのバスケ部のレギュラーに手を合わせて謝っておく。心が折られたらかわいそうだが、勝負事で負けるのは嫌なのだ。試合開始と同時にバスケ部のレギュラーにボールが周り、見事なドリブルでこっちのゴールまで突っ込んでくる。そしてシュートの放ち、手から離れた瞬間に横からボールを掻っ攫って元士郎にパスすると同時に相手のゴールまで走る。パスを受け取った元士郎がその場から直接ゴールを狙い、ボードに弾かれたのを空中でキャッチしてそのままダンクを決める。一瞬、体育館からボールが跳ねる音以外が消え去る。ボールを拾って一番近くの相手チームにボールを投げ渡す。そこでようやく事態を受け入れた観戦していた女子達から黄色い声援が湧き上がる。
「きゃあああああ、兵藤君、かっこいいー!!」
「匙君と合図も無しに完璧なタイミングですごい!!」
「あんなに綺麗なダンクシュート初めて見た!!」
まだ相手チームが唖然としている間に再び匙の近くまで走って下がる。途中で気づいて、慌ててパスを繋ごうとしたので再びカットして元士郎にパスする。そして再びその場でシュートを放ち、今度は入るコースだったのでそのまま元士郎のそばまで歩いていく。
「ナイスシュート」
「ナイスダンク」
軽くハイタッチを交わすと同時にボールがゴールを潜る。そしてそのまま試合は一方的に進み、94対7で試合が終了する。無論途中からはオレと元士郎はサポートに回っていたのだが、たかがレギュラー、それも一人ではどうすることもできずにこの結果に終わった。
次の試合までの合間に女子のテニスの見学に向かう。ちょうど先輩と部長の試合中だったのだが、部長が息を切らしているのに対して先輩は平気そうな顔をしている。スコアを見ると先輩の圧勝のようだ。まあ、普段からの運動量の差が明確に出たと思ったのだが、先輩のボールコントロールがうますぎるだけだ。自由自在にネットにかすらせてギリギリ届かない位置に落としたり、左右への振りが大きくて部長が走り回された結果っぽい。
「なにあのコントロール怖い」
「会長、器用にも程があるって。別にテニス部って訳でもないのに」
そのままとんとん拍子で会長が優勝する。テニス部の部長が唖然としているのが印象的だった。という訳で昼休みに三人で反省会を開くことに。
「「「本気で部活をやっている人には悪いけど負けるのが嫌いだから後悔はしていない」」」
以上、反省会終了。そのまま生徒会に紛れて昼食をとる。部長たちよりも生徒会のメンバーの方が付き合い長いから気楽なんだよな。
「昼からは部活対抗のドッジボールか。ドッジボールなんていつぶりだ?」
「中学の時にレクでやったぐらいだっけ。たぶん、イッセーもそんなところだろ」
「だっけかなぁ?走ってるか鍛えてる記憶しかないな。あとは、ほら、去年の夏休みn「それ以上は言うな!!」まだトラウマになってるのかよ」
逃げ切れずに氷漬けになってたからな、元士郎は。オレはギリギリ逃げ切ったけど。ちょっと背中が凍ったけど、逃げ切ったから。レヴィアタン様本気出しすぎですって。そりゃあ、大事な妹に男が内緒で近づいてたんだからある程度はわかりますけど、オレ、普通の人間だったんですよ。
今思い出すと、よく普通の人間なのに逃げ切れたよな。手加減してくれたって感じじゃなかった。自分を中心に冷気を広げていたからな。
「静電気が弾けるような音が背後から迫り、本能から逃げ出し、逃れられずに動きが遅くなっていく。振り返ることすらできずに限界まで走り、本能が大丈夫だと言ったところで振り返ると一面銀世界。そして氷像となっている元士郎。恐怖に染まったその顔はマジでやばいと思ったな」
「だから、言うな!!」
「忘れられるわけないだろうが。あれは、ガチで怖かった。そのあと、会長に蹴り飛ばされて氷の上を滑っていくレヴィアタン様を見ても笑えなかった」
「悪魔に転生して丈夫なせいで逆に意識が残ってるんだぞ。本気で死んだかと思った」
二人してため息を吐くと、会長以外の皆が引いていた。
「くそが、ロイミュードの数が多すぎる!!」
「口を動かす暇があるなら手を動かせ!!」
『ヒッサツ!!フルスロットル!!デッドヒート!!』
「やってるだろうが。くそっ、シグナル交換に使うシグナルバイクで重加速を振り切れればよかったのに!!」
「シグナルマッハ1個余ってるだけ良かったと思えよ!!」
『ゼンリン!!』
「それだけは同感!!」
「やべっ、一匹抜けた!!」
「任せろ!!」
『キュウニ、デッドヒート!!』
先行させてあるシフトカーからの音声を聞きながら速度を上げる。念のための切り札を付近に隠しながら現場にガードチェイサーごと突入してロイミュードを何体か跳ね飛ばす。
「G3-X、現場到着。仮面ライダーを2名確認。共にロイミュードを殲滅します」
ガードチェイサーに積んであるGX-05 ケルベロスを手に取り、暗証番号を入力して起動させる。近寄ってきていたロイミュードを蹴り飛ばし、倒れ込んだのを無視して弾丸を広範囲にばらまいて二人が態勢を整える時間を稼ぐ。
「元士郎!!」
『ヒッサツ!!マッテローヨ!!』
「分かってらぁ!!」
『イッテイーヨ!!フルスロットル!!』
『ヒッサツ!!フルスロットル!!デッドヒート!!』
時間を稼いだところで二人がロイミュードをまとめて葬っていく。最初に蹴り飛ばした一体はGM-01 スコーピオンを全弾叩き込んで破壊する。
「あ、貴方は一体?」
マッハが、兵藤一誠がオレの正体を尋ねる。
「オレはクリム・スタインベルト。G3、及びG3-Xに搭載されている重加速軽減機の開発者だ」
「重加速軽減機?」
「その名の通り、重加速の影響をほぼ0にまで軽減してくれる装置のことだ。これによって我々は重加速空間内でも活動することができる」
「あの、オレ達を仮面ライダーって呼ぶってことは10年前の、グローバルフリーズを止めた仮面ライダーのことを知っているんですか!?」
さて、どう答えようか。まだ正体は明かさないほうが良い気もする。だが、邪神の好みから言えば明かさなければならない状況に追い込まれる気も
「危ない!!」
上から降ってきた光の矢から彼らを守るために盾になる。激しい衝撃と共に重加速軽減機が破損したのかどんよりの影響が少しずつ現れる。完全に影響に囚われる前にキーのスイッチを押す。
「くそっ、よくもクリムさんを!!」
「コカビエル、貴様もロイミュードに成り変わられてやがったか!!」
「くくっ、少し違うな。オレは成り代わられたんじゃない。堕天使の身体を捨ててロイミュードのボディに魂を移植したのだ。成長の限界まで来ていた堕天使の身体よりもロイミュードの身体は良いぞぉ。重加速によって大半がオレよりも弱くなる。あのヴァーリですらオレの前に膝を着いた!!二天龍をも超える力をオレは手にした!!世界はオレのものだ!!」
「はっ、そんなくだらない野望、オレ達仮面ライダーがぶっ潰してやるよ!!」
向こうが盛り上がる中ようやくシフトスピードがオレの手元にまでやってきた。重加速の影響から離れ、準備だけをしておく。
「ふん、空も飛べない虫けらどもが。何の音だ?」
重加速の中、色々なクラクションの音が聞こえることにコカビエルが首を傾げ、その背中に大量のシフトカーがぶつかっていく。
「「シフトカー!?」」
地面に落ちてくるコカビエルをキーで操作したトライドロンで更に撥ねる。
「トライドロンだ」
「まさか」
トライドロンのドアを開けて、誰も降りてこないことに不思議に思っている二人の前でG3-Xを脱ぐ。
「なんで、重加速の中で!?」
驚いている二人を置き去りにして、トライドロンの中からドライブドライバーとシフトブレス取り出して装着する。それと同時にプロトトライドロン改がやってきて、中からプロトドライブが降りてくる。
「どういう状況なのですか?」
「それがオレ達にもよく分からなくて」
「何、簡単だ。コカビエルは敵であり、そしてオレは」
ドライバーのイグニッションキーを回し、シフトブレスにシフトスピードを装填してシフトブレスを倒す。
「変身!!」
『ドライブ!!タイプスピード!!』
ドライブの装甲がオレに装着され、最後にトライドロンからタイヤが射出され、襷掛けにタイヤを装着する。
「仮面ライダードライブ。10年ぶりだな。詳しい話は後にして、ひとっ走り付き合えるか?」
「「「は、はい!!」」」
「いい返事だ。行くぞ!!」
ハンドル剣とドア銃を装備して走り出す。それを追うように三人も武器を構えて走る。その間にコカビエルも態勢を立て直して大量の光の槍を投げ放ってくる。オレはそれをスライディングで躱し、そのままタイヤを回転させて滑りながらドア銃を撃つ。
「ぐっ」
更に追撃でイッセーとソーナのゼンリンシューターとドア銃、元士郎はG3-XからGM-01 スコーピオンを拾って追撃を入れる。
「おのれ、雑魚の分際で」
「それはこっちのセリフだ!!」
ハンドル剣で光の槍と切り結び、コカビエルの背後からマッハがゼンリンシューターで殴る。転がっていくコカビエルにプロトドライブと共にドア銃で追撃を駆け、立ち上がった所にチェイサーがシンゴウアックスを振り抜いて吹き飛ばす。
「遅れるなよ!!」
叫びながらシフトブレスを三回倒して走り出す。
『スピ!!スピ!!スピード!!』
『キュウニ、デッドヒート!!』
『ズーット、チェイサー!!』
『ズーット、スピード!!』
ワンテンポ遅れで三人共が高速移動で追いかけてくる。まだ吹き飛んでいるコカビエルに追いつき、ハンドル剣で斬って走り抜け、ゼンリンシューターで殴って走り抜け、ハンドル剣で地面に縫い付けて走り抜け、シンゴウアックスを叩きつけられてボディにヒビが入る。
「トドメだ!!」
イグニッションキーを回し、シフトブレスのボタンを押して、シフトブレスを倒す。
『ヒッサツ!!フルスロットル!!スピード!!』
コカビエルを囲むようにタイヤ状のエネルギーが現れてコカビエルを取り押さえ、トライドロンがその周囲を高速で走る。そこに走り込み、コカビエルに飛び蹴りを食らわせ、そのままピンボールのように高速で周囲を走るトライドロンを蹴って再びコカビエルを蹴り、またトライドロンを蹴るのを繰り返す。そして、完全にボディが砕け、逃げ出そうとするコアを三人が撃ち抜く。
「お見事」
重加速が解除されたのを確認してからシフトブレスのボタンを押してシフトカーを抜く。三人もドライバーからシグナルバイクとシフトカーを引き抜いて変身を解除する。
「改めて自己紹介をしよう。オレはクリム・スタインベルト。G3、およびG3-Xの重加速軽減装置の開発者であり装着者であり、仮面ライダードライブだ」
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