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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1474話

 
前書き
マブラヴTE編となります。
ただ、前提条件がかなり違うので、原作とはかなり違う展開になります。
 

 
 火星で行われた、ザフトのミネルバ隊によるBETAとの実戦訓練の日から1週間程が経った。
 結局ヨウランは俺とルナマリアが腕を組んで……というか、半ばルナマリアが俺の腕を胸に埋める感じで抱きしめているのを見てショックを受けたらしく、そのままよろよろと去って行った。
 ヴィーノの方は半ばルナマリアのブラフだというのを理解していたのだろう。苦笑を浮かべて俺の方に小さく頭を下げると、そのままヨウランの後を追っていった。
 そして2人がいなくなると、ルナマリアは自分がかなり大胆な行為をしているというのを理解したのだろう。慌てて俺から離れ、頭を下げる。
 その後はどこかぎこちない時間が続いたが、それもパーティが終わる頃にはいつものような態度へと戻っており、普通に楽しいパーティを過ごしたのだが……
 どこからその光景を見たのかは分からないが、ホワイトスターに戻るとルナマリアとの関係についてしっかりとレモン達に尋ねられる事になった。
 まぁ、シェリルは以前ルナマリアと一緒に海水浴に行った時、かなりルナマリアを気に入っていたみたいだから、それなりにフォローを入れてくれたが。
 ともあれ、そんな騒がしかった日も終わり、現在はそれなりに静かな……平穏と言ってもいいような日々を過ごしている。
 ザフト……というかプラントは、今頃BETAの死体や生きて捕獲した個体を使って、色々と研究してるんだろう。
 それがどのような結果をもたらすのかは分からないが……何か新しい発見があるといいんだけど。

「アクセル、どうしたんだ?」
「ああ、悪い」

 俺の隣で車を運転していたスレイの声で我に返り、周囲を見回す。
 流れていく景色は既に見慣れたものだ。
 ここはオーストラリア。
 それも、マブラヴ世界のオーストラリアであり、今向かっているのはプロミネンス計画が行われているカリンダ基地だ。

「ちょっとこの前の事を考えてたんだよ」
「ほう? それはもしかして、ルナマリアとかいう女の事か?」

 少し悪戯っぽく告げてくるスレイ。
 言葉程に怒っている訳ではないのは、その顔を見れば明らかだ。

「さて、どうだろうな。ただ、もしルナマリアの事を考えていたとしても、スレイが思っているような事じゃないと思うぞ?」
「なるほど、その辺を認めるのか……これはいよいよ、ハーレムメンバーが増えるかもしれないな」

 いや、そんな事は別に何も考えてないんだが……
 ただルナマリアに腕を抱きしめられた事を思えば、あまり否定は出来ない。

「……それで、俺たちが合流するのは、プロミネンス計画には参加しているXFJ計画だったよな? 日本から来ている」
「そうらしい。もっとも、他の部署ともそれなりに関わり合いになる必要はあるらしいが」

 そう言えば最近は恭子や崇継とも殆ど連絡をしてなかったな。
 いや、勿論世間話のような感じで話はしたりしてたけど、ナデシコ世界の件で忙しかったのでそこまで頻繁に連絡は取れなかった。
 それに恭子や崇継も五摂家の人間だ。
 そう簡単に時間を作れる程に暇って訳じゃない。
 ……まぁ、以前のマブラヴ世界と違ってBETAによる被害やテロリストの活動が圧倒的に少なくなった分、幾分かましにはなってるんだろうが。

「正直なところ、今更日本がこういうのに参加する意義があるとは思えないけどな」

 MSの技術をそのまま戦術機に使うのではなく、技術的にきちんと融合させるといった真似をして高い技術を手に入れたのが日本だ。
 今更プロミネンス計画に、それもかなり本気で参加するというのは、少しばかり意外だった。
 俺達がプロミネンス計画のために用意したカリンダ基地は、現在かなり戦術機に関して熱い地域であるらしい。
 ……もしかして、それが理由なのか?
 自分達の高い技術を見せつける為に……いや、けど、そこまでする必要があるとは思えない。
 現在の日本は、オーストラリア、EUと並んで三大トップとでも呼ぶべき存在だ。
 そのすぐ下に、色々とやらかしてしまったアメリカや、俺達に不審を抱かれたソ連、俺達に友好的だが国力は低い中東連合がある。
 で、その下に他の国々がある……といった感じか。
 そんな状況で日本がプロミネンス計画に参加するというのは……
 オーストラリアは、カリンダ基地を提供しているだけでプロミネンス計画には直接参加していない。どちらかと言えばバックアップというか、運営に回っていると言った方が正しいだろう。
 この辺も現在のオーストラリアが強国である事を示しているのかもしれない。。
 で、EUはEF-2000を独自開発したという自負からかプロミネンス計画に直接は参加しておらず、オーストラリアと同様にサポート……というか裏方に回っている。
 日本は……いやまぁ、日本の代表に直接聞けばいいのか。
 今回俺達が参加するのは、日本にゲスト出演という感じだ。
 何でも第2世代戦術機に追加パーツとかで第3世代戦術機並の性能を与えるフェニックス構想……それがひとまず結果を見せ、現在は日本の第三世代戦術機のTYPE94……不知火をフェニックス構想同様に追加パーツ等でより性能向上をさせるのが目的らしい。
 ……まぁ、TYPE94は拡張性を犠牲にしているって話だから、そのツケが回ってきたという形なんだろう。
 一応TYPE00を開発した経験を活かしてある程度MSの技術を融合する事には成功しているって話だが……元々の設計がギチギチすぎて、焼け石に水らしい。
 そうなれば、やっぱり追加パーツ的な感じで性能のアップを狙うのも当然か。
 そんな風に考えている間に、ようやくカリンダ基地へと到着する。
 基地の前では、厳重なチェックを受ける事になるが……この辺は仕方がないだろう。
 ここで行われているのは、戦術機の改修とシャドウミラーがもたらした技術を少しでも自分達のものにするといった行為だ。
 普通に考えて、それを狙ってくるような者もいるという事だろう。
 既にこのマブラヴ世界において、BETAというのは恐怖ではない。
 勿論シャドウミラーがこの世界に来る前にBETAに受けた被害は大きく、その被害者達は強いトラウマを抱えている者も多い。
 だが、俺達シャドウミラーの力によってBETAの襲撃を撃退し、ハイヴを占領し、各種兵器を輸入し……と、そんな具合にこの世界の人類側の戦力は強化されており、今ではシャドウミラーがいなくてもハイヴを攻略出来るまでになっている。
 そんな今のマブラヴ世界にとって、BETAというのは既に資源に近い存在だ。
 何しろ、BETAの死体が詰まったコンテナは今のマブラヴ世界にとって主要な輸出製品なのだから。……いや、製品って言葉はおかしいな。輸出資源と呼ぶべきか?
 ともあれ、そんな具合にこの世界の国々はBETAを輸出して俺達から資源を購入している。
 少し歪な世界構造だと思わないでもないんだが、ユーラシア大陸の殆どがBETAによって蹂躙されて、資源の殆どが消滅してしまってる以上、これは仕方がないだろう。
 ともあれ、そんな具合に基地でBETAの襲撃を警戒するといった事はもうない。
 だが……その代わり警戒しているのが、人。
 この世界の中でも最新に近い技術が集まってきているのだから、当然産業スパイのような真似をする者も多い。
 また、国ではなくても企業としてその技術を入手しようと考えている者も決して少なくはなく、こうして警戒が厳重なのはそれが理由だろう。
 俺達がシャドウミラーのメンバーであると知っても、きちんと各種情報を確認するというのは好印象だ。
 オーストラリアとイギリスという、プロミネンス計画の後ろ盾になっている国も技術の重要さはしっかりと理解しているのだろう。
 オーストラリアとイギリスは元々縁が深い。
 だからこそ、二国がバックアップに回っているのに致命的な決裂の類はないのか。
 ……ああ、日本がバックアップじゃなくて直接プロミネンス計画に参加しているのは、もしかしてそれが理由か?

「アクセル、どうやら出迎えらしいぞ」

 基地の中に入って暫く車を運転していると、不意に運転をしているスレイからそんな声が聞こえてくる。
 スレイの視線を追うと、そこには2人の人影があった。
 ……ん? あれ? 何かその中の片方に見覚えがあるような……
 見た感じでは日本人だけど、日本人の知り合いなんてマブラヴ世界では……いや、多いな。
 何だかんだと、シャドウミラーと日本の関わりは深い。
 最初に始まったのは、確か夕呼だったか……うん、俺を怒らせて、TYPE00の試作機をこっちに渡す事になったんだよな。TYPE94も含めて。
 それでも終わらなかったのは、夕呼の凄いところだろう。
 何だかんだと日本と付き合いが深くなり、恭子や崇継といった面々とも親しくなっていった。
 ああ、悠陽とかいう子供もいたな。……そろそろ大分大人っぽくなっていてもおかしくはないんだが。
 そうそう、悠陽と言えば月詠もいる。
 五摂家のうち3つと親しくなっており、崇継辺りは俺と恭子をくっつけようと企んでいるような感じでもあるし。
 ともあれ、今まで会ってきた中で視線の先にいる人物の顔を頭の中で検索していき……やがてその中の1人が思い浮かぶ。
 以前見た時と比べると、随分成長しているが……まぁ、あれから数年経っているんだから、それは当然か。
 篁唯依。斯衛部隊の1人であり、恭子が可愛がっていた人物だ。
 もう1人は、こちらは多分初対面で間違いない中年の黒人の男。
 俺とスレイの運転する車が近づいていくと、その2人が敬礼してこちらを出迎える。

「アクセル代表、ようこそお出で下さいました。自分はアルゴス試験小隊の指揮を執っているイブラヒム・ドーゥル中尉であります」
「同じくXFJ計画の日本側開発主任の篁唯依中尉であります!」

 2人の中尉が俺の方を見ながら敬礼をしてくる。
 イブラヒムの目には、ちょっと信じられないくらいの信頼が浮かんでいる。
 ……まぁ、見た感じ中東かアフリカの出身といったところだから当然だろう。
 俺達シャドウミラーは中東やアフリカで大きく活躍し、大勢の戦術機パイロットを助けた事がある。
 その結果、中東やアフリカではシャドウミラーは物凄く好意的に見られてるんだよな。

「シャドウミラー代表、アクセル・アルマーだ。アルゴス試験小隊……いや、アルゴス小隊のオブザーバー的な立場として加わる事になった。ただ、今も言ったが、俺はあくまでもシャドウミラーの代表という立場であり、XFJ計画のみに専念する事は出来ない。自分の仕事をする為に離れる事も多くなると思うが、よろしく頼む」
「同じくシャドウミラーの実働班、スレイ・プレスティだ。アクセルと同じくXFJ計画に協力する事になった。……ただ、私もシャドウミラーの実働班として、あまり多くをここで活動する事は出来ないと思うが、よろしく頼む。……尚、シャドウミラーには階級がないので、便宜的に国連軍から大佐の階級を貰っている」

 軍隊というのは階級社会だ。
 上下関係が厳しく、基本的に上からの命令は絶対。
 それだけに、今回シャドウミラーが国連軍で行われているプロミネンス計画……その中でもフェニックス構想のXFJ計画に協力するにあたって、当然階級が必要となる。
 俺は取りあえずシャドウミラー代表という事もあるのでその辺は例外としたのだが……スレイはどうしても階級が必要だった。
 そしてどの階級を与えるかという事で大きく騒ぎになり……最終的にスレイに与えられたのが、大佐という階級な訳だ。
 外見が20代のスレイに大佐というのは、どこからどうみてもアンバランスなんだが……その辺はシャドウミラーだからという事で皆が納得してしまった。
 まぁ、実際……スレイは時の指輪の効果で外見はそのままだが、魔法球とかの分も合わせると実年齢は……
 そう考えた瞬間、俺の隣にいるスレイが艶やかな笑みを浮かべて俺の方へと視線を向けてきた。
 女の勘というのは……
 そんな事を思いながら、そっとスレイから視線を逸らして口を開く。

「今も言ったが俺達シャドウミラーはXFJ計画において、あくまでもオブザーバーやアドバイザーという立ち位置になる。また、基本的にはXFJ計画の担当だが、プロミネンス計画全ての国に協力する事になるだろう。その辺を、あくまでも勘違いしないようにして行動して欲しい」

 簡単に言えば、俺達シャドウミラーはXFJ計画に協力するが、だからといって他の計画に協力しないという訳ではない。
 自分達の所有物のようには考えないように……というのを念を押した訳だ。
 正直、プロミネンス計画に協力するのなら俺じゃなくて技術班から人を寄越した方がいいと思うんだがな。
 ただ、その辺をレモンに言うと、技術班から人が行くと質問に来る者が多すぎてどうしようもなくなるらしい。
 実際、以前技術班を派遣した時には何でもかんでも技術班に聞くような真似をした者がいたとか。
 それで、技術班には関係ない俺達が選ばれた訳だ。……一国の代表がそんな真似をしてもいいのか、という疑問は残るが。
 ちなみにスレイがお目付役として付けられたのは……今の戦術機パイロットには女も多く、その上で着ているパイロットスーツがアレな訳だ。
 平たく言えば防波堤だろう。

「は! その辺は了承しています!」

 イブラヒムの言葉に、篁も同じく敬礼し……こうして、俺のXFJ計画の日々が始まるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1213 
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