聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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303部分:第四十一話 再襲撃その五
第四十一話 再襲撃その五
「これもまた非常に美味い」
「そうですか。そんなに」
「そんなに美味いですか」
彼等はその話を聞いてまた言い合うのだった。
「その豆腐っていうのも」
「和食全体が美味いんですか」
「そうだ。健康的でもある」
しかもこれがプラスアルファされるのであった。
「食べて損はない」
「そうですか。じゃあ俺達も今度食べてみます」
「あのおっさんのところに行って」
「行ってみるといい。決して後悔はしない」
アルデバランはかなり率直に彼等に辰巳の見せに行くように勧めた。やはり本気である。
「是非共な」
「わかりました。それじゃあ是非」
「行ってみます、この戦いが終わったら」
「俺も行ってみるとしよう」
アルデバランもその気になってきた。
「今度またな」
「黄金聖闘士の方々も馴染みなんでしたね、そういえば」
「あのおっさんのお店に」
そういうことなのだった。
「だからまた行くがだ。しかしそれもまた」
「そうですね。今の戦いが終わってからです」
モーゼスが真面目に行ってきた。
「その店に行くのは」
「その通りだ。そして今は」
「今は?」
「どうするんですか?」
「また街に辿り着いた」
丁度今街に入ることができた。いいタイミングであった。
「休むとしよう」
「あれっ、今回もですか!?」
「街で休むんですか」
「間も無く決戦の時だ」
アルデバランは驚きの声をあげる青銅の者達に告げた。
「その為には英気を養っておくことが必要だ」
「だからですか」
「それで今回も」
「そういうことだ。ではそれでいいな」
街の中に入ったところで再度彼等に対して問うた。
「街で休むということでな」
「わかりました。それじゃあ」
「また美味いものを食って飲みましょう」
「しかし待て」
だがここでアルゲティがはしゃぐ彼等に言ってきたのだった。
「そろそろ決戦だぞ」
「ああ、わかってるさそれは」
「よくな」
「わかっていたら節制を忘れないことだ」
今度言うのはこのことだった。
「それはいいな」
「わかってるって」
「それはな」
青銅の者達は能天気にアルゲティが刺してきた釘をあっさりと抜いてしまった。そうしてそのまま釘を放り捨てて終わりにしてしまったのだった。
「だから心配無用」
「心配無用か。じゃあまあ」
「今日も楽しくやるか」
「話を聞いているのか?全く」
そうは言ってもこれ以上は言わないモーゼスとアルゲティだった。アルデバランはあるホテルの駐車場に車を入れた。そうしてそこから街に出るのであった。
「泊まるのはあのホテルですよね」
「あそこですよね」
「そうだ」
アルデバランが青銅の者達の問いに答える。
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