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艦隊これくしょん【幻の特務艦】

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第二十八話 犠牲の上に成り立つもの

倒れ掛かった綾波の体を鳳翔は抱き留めた。小さく細く華奢な体だった。だが、その体が命を賭けて自分を護ったのだ。主砲弾が命中し、魚雷が爆発炸裂しても彼女は倒れず、鳳翔を守り抜きながら応戦し、自分一人で軽巡と駆逐艦数隻を倒したのだ。
「鳳翔さんは無事・・・・ですか?」
敵艦隊の最後の一隻が爆沈するのと同時に、倒れた綾波が真っ先に言った言葉は鳳翔を気遣ったものだった。
「どうして・・・・。」
鳳翔はもどかしかった。こんな言葉をかけている場合でもなく、またかけるならばもっと別の言葉をかけたかったのだが、今の彼女にはそう言うのが精いっぱいだった。
「無事なら・・・・良かったです。これで・・・・安心。」
「いいえ、いいえ!駄目です。しゃべらないで。今救援が――。」
鳳翔はもどかしく上空にいる直掩機に至急横須賀に救援を求めるように指令し、他の機には四方に展開させ、味方艦隊を探すように言った。
「今救援が来ます。それまで頑張ってください。絶対に助かりますから!」
「いいえ・・・・。」
綾波は傷ついた手を差し出した。血に汚れていたが鳳翔はそれをしっかりと握った。
「私はもう駄目です。自分の体ですから・・・・。」
綾波がせき込んだ。血が一筋彼女の口から流れでた。
「私がいなくなっても敷波や他の駆逐艦娘たちがいます。だから・・・いいんです。」
「何を言っているんですか!あなたの代わりなんて誰もいません!バカなこと言わないで!あなたの代わりに・・・私が死ねばよかった――。」
「鳳翔さんは、提督の秘書艦・・・・皆の大切なお姉様です。そのお姉様がいなくなれば・・・・皆は・・・っ!!」
激しくせき込んだ綾波の顔がすっと白くなる。
「鳳翔・・さん・・・どうか・・・無事・・・・・に――。」
握られていた手がすっと力を失い、鳳翔が手を放すと、だらっと下がった。綾波はかすかに笑みすらたたえたままの顔で動かない。
「・・・・・さん。」
うなだれた鳳翔が次の瞬間生まれて初めてと言っていいほどの大声で叫んだ。死者の魂を力づくで引き戻そうとするかのように。
「綾波さんっ!!!!」

 鳳翔は布団から起き上がった。ひどく汗ばんで肌着が湿っているのがわかる。
「夢・・・いいえ、現実の続きだったわ・・・・。」
鳳翔は額に手を当てた。
「私は・・・・・なんということを・・・・。」

 執務室にて、提督のモノローグ――。
先ほど結果を聞いた。輸送艦隊は8割が無事に入港したそうだ。だが、俺は喜べない。眠れない。ずっと机の前に座ったまま動けない。

 綾波が死んだ。

護衛艦として再後尾につき、輸送艦隊を、そして鳳翔を庇って死んだ。

 もう二度とアイツのおとなしく、それでいてとてもピュアな笑顔も見ることも、澄んだ穏やかな声も聞くこともできない。

 鳳翔が自ら報告してきた。彼女はとても強い。少なくとも俺にはそう見えた。だが、その顔は翔鶴の時、それ以上に憔悴しきって見えた。俺は彼女に絶対に死ぬなとくぎを刺し、死ぬつもりなら俺を殺してからにしろ、とさえ念を押した。
 やはり俺が行くべきだったか。提督の職務など捨てて、部下たちを殴り倒してでもイージス艦の一隻にでも乗り込んで指揮をしていれば――。そうなれば、鳳翔に皆に余計な負担をかけさせずに済んだのだ。
 こんな椅子に座ってただただ命令を発し、艦娘たちを死地に追いやるだけの提督は人殺しだ。
 そう、俺は・・・・人殺しだ。


* * * * *
紀伊は何かに動かされるように夜中宿舎を出て、広場のベンチに座っていた。そこからは埠頭がよく見える。

 美しい月夜だった。穏やかな月が波を照らし、淡い青い光が紀伊や広場の草木を照らし出している。
 以前にもこんな夜があった。悲しい事、悩み事、そういうものがあるときに限って、空はなぜかやさしい様相をしている。
「・・・・・・・・。」
紀伊の耳がかすかに動いた。どこからかすすり泣きが聞こえたような気がしたからだ。綾波の死は全艦隊に衝撃を与え、亡骸を抱えて戻った鳳翔に誰も声をかけられなかった。彼女は長門と陸奥に助けられるようにして司令部に入っていった。そしてその後はだれも鳳翔たちの姿を見ていない。付き添っていた葛城の話だと、鳳翔は一言も口を利かなかったという。怖いくらいのこわばった表情に葛城は鎮守府到着までついに声をかけられなかったのだと言った。
「綾波さん・・・・。」
紀伊は綾波のことを思い返していた。第七艦隊の会議室で初めて会った時の事、任務の事、戦闘の合間の会話、非番の時のお茶会のことなど――。
 
だが、もうそれは思い出にすぎなくなった。これからは生きている綾波の姿を見ることも、声も聞くこともできない。
 紀伊が深い吐息を吐いたとき、不意に誰かがそばに立ったのが見えた。
「・・・・・・・。」
顔を上げると、そこには瑞鶴、榛名が立っていた。
「瑞鶴さん、榛名さん・・・・。」
座ってもいいか、とも聞かずに二人は無言で紀伊の左右に腰を下ろした。3人は無言で目の前の埠頭を見つめ、波音を聞いていた。長い・・・長い時間がただ過ぎ去っていった。
「綾波は・・・・。」
不意に瑞鶴が口を開いた。
「生きていればいくつだったのかな・・・・。」
「えっ?」
夢から引き戻されたようにはっとした紀伊は瑞鶴の横顔を見た。こわばった横顔だった。
「艦娘だって前世の生まれ変わりだもの。ここに生まれてからいったいどれくらいだったんだろう・・・・綾波。」
「たぶん・・・まだ10代・・・・。」
榛名がつぶやいた。10代で戦場に立ち、死ななくてはならないというのは、どう表現すればいいのだろう。紀伊には発すべき言葉も見つからなかった。
「高校生・・・・・そんな年で死ぬなんて・・・・・。」
瑞鶴がこらえきれないように両手で顔を覆った。
「明日・・・・いえ、もう今日ですか・・・・今日綾波さんの葬儀が執り行われるようです。遺体は慣習に従って水葬されると。文字通り・・・・海に帰るのですね・・・・。」
そうつぶやいた紀伊の髪を夜の風がそっとゆらした。悲しみが胸を満たしているというのに、そこには奇妙な安らぎさえあった。どうしようもなく思考が乱れ、何も考えられなくなった時に逃げ込める場所、と表現したらいいのか。
「ふざけてる!!」
不意に紀伊は自分の夢想から引き戻された。瑞鶴が立ち上がっていた。
「ふざけてるわ!!そう思わない!?私たちは艦娘よ。私たちは前世の戦艦や空母、重巡、軽巡、駆逐艦や潜水艦たちの生まれ変わりよ。でも、前世とは違う!!私たちは私たちなのに!!それがどうして水葬されなくてはならないの!?」
瑞鶴さん、と紀伊が呆然と見上げながらつぶやいた。
「私たちは、艦として扱われてるの!?つまり使い捨て!?上層部はそうやって私たちを捨て駒にしているのね!!」
「瑞鶴さん、お願いですから――。」
紀伊が止めようとしたが、瑞鶴は黙らなかった。
「今回の作戦だって、提督は後方にいるだけだったじゃない!イージス艦に乗り組んで前線で指揮をしてくれたってよかったのに!!そのイージス艦だって、私たちよりも内側に引っこんで、消極的な働きしかしなかったわ!!あれじゃあ――。」


「もうやめてくださいっ!!!」


引き絞るような叫びが瑞鶴の怒声を破った。瑞鶴も紀伊もベンチの右側を見た。

 榛名が泣いていた。体を震わせて、頬を伝う涙をぬぐおうともせず、声を震わせて泣いていた。
「どうして・・・・どうしてこんな時にまで誰かの非難をしなくてはならないんですか?私、そんなの嫌です!綾波さんが亡くなって・・・・仲間が亡くなっている時だというのに、誰かの非難の声を聴かなくちゃならないなんて、嫌です!私嫌です!!」
榛名は両手に顔をうずめた。
「榛名・・・・。」
瑞鶴は呆然としていたが、慌ててハンカチを差し出した。
「ごめん、私が悪かった。もう言わないから!ごめんね、本当に・・・・。」
榛名は激しく首を振ったが、顔をうずめたままだった。波音が優しく響く中、3人は長い事その場所にいた。

 翌朝。日の出と共に海軍軍令部要員及び艦娘たち総員が埠頭前の発着場付近に集結した。陸奥、大和、武蔵が棺を捧げ持ち、ゆっくりと艦娘たちの間を進んでいく。紀伊は艦列の中にあって、じっと装飾を施され、白布をかけられた白木の棺を見つめていた。

 反対側にはビスマルク達がいる。翔鶴や瑞鶴もいる。彼女たちは相模湾の海軍基地にたどり着いていたが、綾波の訃報を聞き、すぐに横須賀に急行した。ほとんど眠っていないはずなのだ。だのに紀伊の眼にはビスマルクたちの疲労は感じられなかった。感じたのは疲労よりも深い虚無感。悲しみすらも顔には出ていない。
 それは自分も同じだった。皆も同じだった。一様な無表情。誰一人泣く者はいない。それだからこそ、深く大きな悲しみがそれぞれの胸の中で渦巻いているのだ。

 綾波の棺は海上に運ばれると、武蔵と陸奥、大和の肩から降ろされた。3人は海に棺を浮かべ、敬礼をした。全艦娘がそれに倣った。

 重しを付けられた棺は静かに海に沈んでいった。弔辞も何もない。だがいくら練り上げた言葉を並べ立てても上滑りするだけだろう。そんなものは無用なのだと誰もが思っていた。

「帰りたかっただろうな・・・・。」
紀伊の隣で讃岐がつぶやいた。
「きっと綾波さん・・・・呉鎮守府に帰りたかったんだと思う。こんなところで・・・・。」
「帰れるわ。」
紀伊は前を向いたまま答えた。
「綾波さんの身体はここにいるけれど、でも、綾波さんの心は私たちがしっかりと呉鎮守府に持って帰る。必ず。」
「紀伊姉様・・・・。」
讃岐は紀伊の手をぎゅっと握りしめた。


それからしばらくして後――。
「流石に今日は会議を開催する気が起こらないわ。皆には時間が必要よ。気持ちを整理する時間が。」
葵は資料を持ってきた大鳳にそう言った。
「はい・・・・。」
「ごめんね、あなたもこんなことをしている場合じゃないわよね。今日はもういいわよ。」
「いいえ、葵さんこそご無理をなさっては――。」
葵は首を振った。
「私ね。」
椅子に深く身を沈めながら葵は言った。
「前世の戦争の時、姉妹艦の初瀬、そして先輩の八島を失ったの。原因、なんだったと思う?」
大鳳が応えられずにいると、葵は吐き出すように言った。
「機雷よ。ただの機雷よ。」
「機雷・・・・。」
「敵の砲弾と戦ってならともかく、戦艦がそんな機雷ごときで沈められてどんな思いだったのかなって、今でも考えるの。彼女たちだけじゃないわ。あの時は軍艦同士でぶつかって沈んだ艦もあったし。でも・・・・。」
葵はぎゅっと椅子の肘掛をつかんだ。
「私は間違っていたのかも。どんな死だって死は死よ。そこで終わりなの。名誉な死、ましな死なんてないわ。少なくとも私にはそう思えない。その人の人生がそこで終わってしまうことに変わりはないのだから。そのことを今気づくなんて遅いのかもしれないけれどね。」
「・・・・・・。」
「悲しかったけれど、それでも必死に耐えて・・・・・先頭で頑張ったわ。それは東郷元帥も同じだったのかもしれない。でも、正直言うと私はあの時時間が欲しかった。整理するだけの時間が。たとえそれが十分じゃなくっても。」
あの人は無口だったからわからなかったけれど、と葵はかすかに笑いながら付け加えた。
「だからこそ時間をあげたい・・・ううん、違うわ。そんな上からの言い方ないよね。私は戦場にいなかったのだから・・・・。でもね、何かしないではいられないの。」
「・・・・・・・。」
「時間なんてこういう時にはいくらあっても足りない。でも私はそうせずにはいられない・・・・。」
最後はつぶやくようだった。


水葬が終わった後、軍令部からは各艦娘は当直を除き、1日の休暇を交代で取るようにとのお達しが出た。それを聞いた者のなかで喜びの声を上げるものはだれ一人いなかった。普段ならばそうだったかもしれない。だが、この時は全軍が麻痺したかのように無表情のままだった。

 各艦娘たちはまるで自分の姿が見つかるのを恐れるかのように、三々五々散っていった。
「鳳翔さん。」
振り向いた鳳翔に紀伊が駆け寄ってくるのが見えた。
「紀伊さん。」
かつて最強と言われた空母艦娘の祖。その女性は顔色が優れなかったが、さすがに取り乱してはいなかった。
「なんでしょうか?」
「少しお時間をお借りしてもよろしいですか?」
「???」
「朝ご飯はまだでしょうか?」
「はい。ですが私は要りません。お気遣いいただかなくても大丈夫です。」
「そうですか・・・・。」
紀伊は残念そうな顔をしたので、鳳翔は水を向けた。
「何かありましたか?」
「いえ、ただ、お弁当を作ったので、よろしければ一緒にと思いました。」
お弁当?と鳳翔は聞きなれない単語を聞いたときのような反応を示した。綾波が死んで、こうして自分が生きているだけでも身を切り裂かれる思いなのに、まして食物をとることなど、考えられなかったのだ。
「こんな時に・・・・・。」
「こんな時だからです。」
紀伊の言葉に鳳翔の眼が見開かれた。
鳳翔は紀伊の顔を見、目を見た。そして手に持っていた風呂敷包みに目を止めた後、わずかに顔をほころばせた。
「では、ご厚意に甘えてよろしいですか?」
「はい。」
紀伊はうなずいた。
 横須賀鎮守府裏手には小高い山があり、そこからは横須賀の市街地を見渡すことができる。山の中腹には小規模ながら滝が流れており、尽きることの知らない水音が初夏の空気をひいやりとさせていた。
 紀伊と鳳翔が滝に到着すると、そこに待っていた艦娘たちがいる。
「瑞鶴さん!?翔鶴さん!?熊野さん!?鈴谷さん?!雪風さん?!榛名さん!?由良さん!?不知火さん!?照月さん!?伊勢さん!?日向さん!?それに、紀伊さんのご姉妹たちも、雲龍さん、天城さん、葛城さんたちも!」
皆は一斉にうなずいて見せた。

 体と心は疲れていても、食事というものはそれらの疲れを多少なりとも取り去ってくれるものだ。おにぎり、漬物、魔法瓶にいれた味噌汁、卵焼き、竜田揚げという簡単なものだったが、それでも外で大勢で食べる食事は美味しい。鳳翔はおにぎりを手に持ちながらそう感じていたが、他方では綾波のことが頭から離れなかった。
(あの子はもう私たちと食事をすることも、もうできないというのに・・・・。)
こうしていること自体が悪なのではないかと鳳翔は思ってしまう。
「お口に会いませんか?少し、塩加減が間違ってしまったでしょうか?」
隣に座っていた紀伊が話しかけた。
「いいえ。ただ・・・・。」
鳳翔は言葉を濁したきり黙ってしまった。綾波と過ごした日々が一気に胸の中にあふれてきた。初めて出会った時のあの緊張した顔、初めての海戦で自分の腕の中で震え上がっていた綾波、その恐怖を知りながら厳しく鍛錬をつづけさせた自分。
徐々に綾波の練度が上がり、初めて敵深海棲艦を撃破した時、思わず綾波の手を取ってしまった自分。

 同じ艦隊に所属することは少なかったけれど、彼女と過ごした思い出は不思議なほどはっきりと思いだすことができたし、書き加えることができていた。だが、これからは思い出すことしかできない。そして時がたてばその思い出も風化してしまう。だとしたらいっそ――。
「生き残ることが罪だとそう思っていらっしゃるのなら・・・・・。」
鳳翔は顔を上げた。紀伊が鳳翔を見つめていた。灰色の眼には仲間を失った痛み、そしてひたむきさが溜まっていた。
「そのことは否定できません。でも、綾波さんはそれを望んでいらっしゃるでしょうか?」
「わかりませんが、彼女が死んで私は生き残った。そして彼女はもう何もできない。それは事実でしょう。」
「事実です。」
紀伊は否定しなかった。
「ですが、綾波さんが鳳翔さんを命懸けで守り抜こうとしたことも事実です。」
「・・・・・・。」
「月並みな言葉になってしまいますが・・・・。ここから推察できる綾波さんの想いは『生きてください。』ではないでしょうか?」
「生きて、ください・・・・。」
「はい。生きて生きて自分の分まで生き抜いてください、と。」
「生きる・・・・そうですか・・・・・。」
鳳翔はおにぎりを口にした。まだ暖かなご飯のぬくもりと、それを握ったであろう紀伊の手のぬくもりが感じられる。鳳翔はほうっとと息を吐いた。それとともに自分の思いの整理がついたかのように静かに話し出した。
「綾波さんが何を思っていらっしゃったかはわかりませんし、仲間が死に自分だけ生きるというのは気持ちの良いものではありません。」
ですが、と鳳翔は言葉をつづけた。
「今思いました。綾波さんが憔悴した私を見れば、何のために助けたのかとあの世で叱責するに決まっています。彼女のためにもしっかりしなくては。」
「そして、その重荷を自分だけで背負っちゃ嫌ですよ!」
いつのまにか葛城が来ていた。葛城だけではない。みんな鳳翔を囲んでいた。
「私たちも背負います。鳳翔さんお一人だけではありません。私たちも背負わなくてはならないんです。」
翔鶴がそばに座った。
鳳翔は一瞬目を閉じた。拳が震えている。ぎゅっとつぶられたその瞳の中で渦巻いている感情を鳳翔なりに整理していたのかもしれない。とにかくそれは一瞬だった。
 再び目を開けた鳳翔はいつもの穏やかな顔だった。
「ありがとう。」
言葉は短かったが、その中には深い深い思いがあふれていた。
 
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