聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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283部分:第三十九話 炎の魔神達その六
第三十九話 炎の魔神達その六
「これだけではありません、ドーマ様の御力は」
「何っ!?ではマーテル様」
「ドーマ様の最大の技はこれだけではないと」
「そうです」
こう言うのだった。
「まだ。これより凄まじい技があります」
「何と、これ以上の技を持たれているというのか」
「ドーマ様は」
彼等はこのことに衝撃を覚えずにはいられなかった。
「何という方だ」
「しかしそれも」
ないと。言ったのはロビンだった。
「ドーマ様のこれで終わるからな。あのグレートクエイクで」
「いえ」
マーテルはすぐにそのロビンに対して告げてきた。
「それはどうでしょうか」
「!?マーテル様」
「というとまさか」
ロビン以外の者もこれには目を動かしてきた。
「タウラスもまだ何かあるというのですか!?」
「あのグレートホーンでしょうか」
「それとは限りません」
マーテルはこう彼等に答えるのだった。
「黄金聖闘士の技は一つとは限りません」
「一つとは、ですか
「そうです。これまでの黄金聖闘士達にしろ」
彼等のことも話されるのだった。
「複数技を持っていましたね」
「確かに」
「キャンサーにしろカプリコーンにしろ」
誰もがその複数の技のことは知っていた。
「ピスケスにしろそうですね」
「ではあのタウラスもまた」
「はい。あると考えるのが自然です」
こう答えるのだった。
「私はそう思います」
「そうですね。確かに」
「言われてみれば」
彼等もその言葉に頷くのだった。
「ではタウラス、まさかここで」
「仕掛けて来るのか!?」
「だとすれば何を」
「それはわかりません」
マーテルもそこまではわからなかったのだった。
「しかし。あるとすればです」
「ドーマ様のあの技を防げる」
「そういったものですか」
「私はそう思います。ならば」
あらためて彼等を見るのだった。
「どう来るか!?タウラス」
「そうですね。一体どうしてくるか」
「あいつの動きを見ましょう」
彼等はそれで決まった。今は闘いを見守るのだった。そしてそれは聖闘士達も同じだった。彼等もまたアルデバランの動きに注目していた。
「アルデバラン様、今度は」
「どうされるのですか?」
何処かアルデバランに対して期待していた。
「それを見せて頂きますよ」
「ここで」
「モーゼス」
アルゲティはモーゼスに声をかけてきていた。
「感じるか?」
「いや、感じぬ」
彼の問いに首を横に振るだけだった。
「しかしだ。何かされるのは間違いない」
「そうだな。確かにな」
「それが何かだが」
後ろからアルデバランの背を見つつ言葉を出していく。
「果たしてモロクのあの技に対抗するものはな」
「一体な。何だというのだ」
彼等は闘いを見守っていた。そして今遂に。アルデバランがその技を繰り出しそのうえで叫んできたのであった。その技の名前をだ。
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