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Blue Rose

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第二十六話 退所その六

「今は」
「真剣になっているわね」
「そうなってます」
「女の子はそこが大変なのよ」
「自分の身を守ることも」
「そのこともなのよ」
「じゃあ頑張ります」
 是非にとだ、優花は副所長に答えた。そして実際に自分の護身の状況も揃えていった。
 制服を着たり生活用品を整えていってだ、優花は高校に通う用意を進めていた。勿論訓練も続けていたが。 
 この日の訓練の後でだ、副所長と共に行っていた訓練を少し見た岡島が優花に話した。
「僕が見る限りね」
「どうでしたか?」
「もう完全に女の子だったよ」
 そうだったというのだ。
「とてもよかったよ」
「そうですか」
「そう、とてもね」
 笑顔で言うのだった。
「よかったよ」
「そうですか、もう私完全にですか」
「相当注意して見ないと」
 それこそというのだ。
「男の子だったとは思われないね」
「そこまでなっていますね」
「うん、ただね」
「気付く人はですね」
「やっぱり気付くんだろうね」
「些細なことからですね」
「そう、副所長も言ってるけれど」
 岡島は少し真剣な感じで優花に話した。
「そこはね」
「わかるんですね」
「わかる人は」
「だからやっぱり気をつけないとね」
「駄目ですね」
「そうだよ、僕から見ても完全に女の子だけれど」
「わかる人はですか」
「わかるからね」
 だからというのだ。
「気をつけてね」
「無意識のうちに出るっていいますけれど」
「その無意識のうちに出るのがね」
「怖いんですね」
「そういうことだね、それにしても」
 ここでまた考えて言う岡島だった。
「僕から見ても本当に、だよ」
「私は女の子ですか」
「そうなってるよ」
 誰がどう見てもというのだ。
「けれどそれは僕から見た目で」
「女の人から見たら」
「また違うんだね」
「そうなんですね」
「同性から見たらってあるからね」
「些細なことからですね」
「わかるみたいだから」
 だからというのだ。
「やっぱり気をつけないとね」
「無意識から出るものも」
「女の子に完全になってね」
 それこそ無意識からというのだ、実際にこの訓練は女の子としての行動を無意識に取れる様になる為のものなのでそうなると言っていいものだ。
「消すべきだね」
「私はもう女の子だから」
「そうしてね」
「わかりました」
「もうすぐここを出るけれど」
 新しい生活がはじまるということをだ、岡島も話した。 
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