聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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237部分:第三十三話 白薔薇その三
第三十三話 白薔薇その三
「ギャラクシアンエクスプロージョン!」
「ぎ、銀河が!」
「割れただと!」
その銀河を割らんばかりの凄まじい攻撃が彼等を襲った。そうして一瞬のうちに彼等を撃ってしまった。やはり彼等もまたサガに敗れてしまった。
そしてアフロディーテは。五人の狂闘士達を前にしてそのうえで悠然としていた。
「何度も言うがピスケスよ」
「毒は最早効果がない」
彼等は言うのだった。
「そうだ。貴様のその光速の拳でなければな」
「我等は倒せはしない」
「それともだ」
ここで彼等はまた言うのだった。
「その拳使えぬか?」
「まさかと思うが」
「無論そのようなことはありません」
アフロディーテは自分からそれは否定した。
「私とて黄金聖闘士。ならば」
「それではその光速の拳、見せてみよ」
「我等に対してな」
「しかしです」
だがここで彼はまた言うのだった。
「それには及ばないのも事実です」
「何っ!?」
「戯言か?」
「私は嘘は言いません」
その言葉の調子も変わらない。
「黄金聖闘士は決して。その誇りにかけて」
「ならばそれを見せてみよ」
「我等に光速の拳を見せぬ理由をな」
「そしてその前にだ」
五人はジリ、と一歩前に出て来た。
「我等の技を受けてみるのだ」
「それに耐え切ることができればな」
「それを見せてみるのだ」
殺気に満ちた声での言葉であった。
「いいか、我等五人の今からの攻撃」
「全てしのげるのならばな」
「参られるのですね。今から」
「如何にも」
また答える彼等だった。
「まずはだ」
「我々からだ」
最初に動いたのは二人だった。
「このヴァッサゴのラケルと」
「ベリスのノートンがだ」
「まずは貴方達からですか」
「安心しなさい、私達だけではないわ」
「俺達は五人で貴様と闘うと言った筈だ」
ラケルとノートンはここでまたアフロディーテに告げてきた。
「まだいるわ、安心しなさい」
「続くんだ、そして貴様を倒す」
「わかりました。それではです」
アフロディーテは彼等の言葉も受けそれでもその態度を変えないのだった。
「来るのです、今から」
「言われなくとも」
「行くぞ!」
前から一斉に跳んできた。まずはラケルが技を放つ。
「このヴァッサゴのラケル細大の技」
左腕が今禍々しい青い光に包まれそして。
「ブルーシャイニングビット!」
そこから数多くの青い光が放たれた。それは全て一直線にアフロディーテに向かう。
「この光を受けて生きていた者はいないわ。ピスケス、例え貴女でも!」
「次は俺だ!」
そしてノートンもまた仕掛けてきた。彼はその両手に巨大な剣を握っていた。
「俺の魔神ベリスは剣を持つ魔神」
己が司る魔神のことも言うのだった。
「その剣で今貴様の首を切ってやる!」
この言葉と共にだった。剣を突き出し凄まじい気を放った。
「ソードレクイエム!」
それはそのまま剣の形となりアフロディーテを襲う。そして続いて三人も動いた。
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