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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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231部分:第三十二話 災難の軍団その三


第三十二話 災難の軍団その三

「ならば。安心して任せていればいい」
「そうか。では我々はだ」
「来るぞ」 
 また言うアルゴルだった。
「その雑兵達がな」
「早いものだ。もう来たのか」
 ミスティもそれを感じ取った。気付けばもうかなりの数のインプ達が再び彼等の前に出て来ていた。そうしてそのうえでまた彼等に攻撃を仕掛けんとしていた。
「同志達の仇だ!」
「覚悟しろ!」
「では。やるとするか」
「そうだな」
 二人はそれぞれまた身構えながら言葉を交えさせた。
「我々は我々の闘いをする」
「やるとするか」
 彼等はまたメデューサの盾をかざしマーブルトリパーを放つ。それによりインプ達を石に変え蹴散らしていく。彼等の闘いはそのまま続いていた。
 白銀の者達だけでなく青銅の者達も闘っていた。その圧倒的な数を前にしても臆することなくそれぞれの技を放っているのだった。
「バウンディングショット!」 
 シオンが音速の跳ね飛ぶ様な突進を仕掛けそのうえで居並ぶインプ達を蹴散らしていた。
「うわっ!」
「ぐわっ!」
「俺達を甘く見るな!」
 シオンは攻撃を放ったうえで言うのだった。
「貴様等程度にやられるものか!」
「その通りだ!」
 そして次がラシャーが攻撃を放とうとしていた。
「シャドープラズマ!」
 凄まじい雷に似た黒いプラズマを拳から放ちそれでインプ達を吹き飛ばしていた。これこそが彼の持っている技であったのだ。
 次はワルターだった。彼の技は。
「グランドクロス!」
 十字に拳を撃ちそれで敵を倒す。接近してきたインプ達がそれぞれ十次の傷を受け吹き飛ばされるのだった。
 最後はペテルだった。彼の技は。
「バーニングファイアー!」
 炎のアッパーカットでインプ達を吹き飛ばす。やはりかなりの威力だった。彼等も彼等でそれぞれ攻撃を放ちそのうえでインプ達を倒していた。彼等も健闘していた。
「意外とやるな」
「御前こそな」
 ペテルは不敵に笑いワルターに応えていた。
「このままいけるか?」
「馬鹿を言え、確実にいける」
 ワルターの言葉にラシャーが言い返す。
「この程度ではな。何ということはない」
「何ということはか」
「そうだ、所詮は雑兵だ」
 こう言ってまた攻撃を放ちインプ達を吹き飛ばすワルターだった。
「俺達の相手じゃない」
「その通りだ。この程度の数はな」
 シオンも闘い続けている。やはち敵を寄せつけない。彼等も僅か四人であるがそれでも圧倒的な数のインプ達を圧倒していたのだ。
「どうということはない」
「しかしだ」
 だがここでペテルが言うのだった。
「あとはアフロディーテ様だがな」
「あの方がどうされたのだ?」
「あとサガ様もだが」 
 二人の黄金聖闘士について言うのだった。
「大丈夫だな」
「まさかと思うが疑っているのか?」
 シオンがそのペテルに対して問うてきた。
「御二人が敗れるなどと」
「敗れはしないだろうが苦戦されるかも知れん」
 その可能性は否定できないというのだった。
「あれだけの数の狂闘士が一度に相手になるとなると」
「しかし敗れることはない」
「そうだ、それは有り得ない」
 他の青銅聖闘士達は口々に言うのだった。
「敗れることはな」
「それだけはな」
 それは確信していたがそれでも苦戦は危惧していたのだった。その一人であるサガの周りにいる四人の狂闘士はまず名乗ってきた。
 
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