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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:14 チームトライスリー

 
前書き
タイガは今日もグレードアップを目指しクエストに励んでいた
目標も近づいたある日、ハジメの父が彼に興味を持った
招かれたハジメの自宅に居たのは
そして実力を示すためファイトをすることに
大勢が見守る中タイガは全力でぶつかっていく 

 
「それじゃあみんな、せーので始めるよ」
トコハの声と共にファイトテーブルに立つスタッフと子供たちがファーストヴァンガードに手を伸ばす
スタッフに紛れてタイガたちの姿もあった
「せーの」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

Turn:14 チームトライスリー

「はいみんな、今日はお疲れさま」
手を叩くトコハの言葉を合図に全員が撤収の準備を始める
今日のタイガのクエストは子供向けヴァンガード教室の手伝いだった
トコハはイベントの運営としてきている
「それにしても、なんでトコハさんがイベントの運営を?」
「そっか、あんた知らないんだっけ、トコハさんはショップとは別に、普及協会でイベントプランナーとして働いているの」
タイガの疑問に答えたのは付き添いでやってきたメグミだった
付き添いなんて言いつつちゃっかり自分のポイントを稼いでしまおうという目的があるが

「よぉ、どうだった?」
一通り片づけを終えたあたりで剣道の練習と被ったため来れなかったハジメが様子を見にやってきた
「今日ので8割くらいいったかな?あと二つ三つでグレ3に届くんじゃない?」
「ああ、大体そんぐらいだ」
ファイカのポイント情報を確認しながら頭を掻くタイガ
そんなタイガを見てハジメは荷物を探り始めた
「これ、次の週末なんだけど、これならいけるんじゃねえか」
そう言ってハジメが差し出したのは大会通知のポスター
普及協会主催の様で下の方の概要欄に優勝した際配られるポイントの事が書かれていた
今持っているポイントと合わせればグレード3に届きそうだ
「へぇ、そんな大会あったんだ………あ、これユナサン支部じゃないの?」
「お前、まだほかの支部のこと何も知らねえだろ?」
ハジメの言う通りだ
ついこの間ドラエン支部に初めて行ったタイガにとってほかの支部はまさしく未知の領域
まだ見ぬファイターと出会うこともある、地区大会前のいい腕試しにもなるだろう
「決まりだな、それからお前ら今日時間あるか?」
ハジメの問いかけにきょとんとなる二人
「今日ってこれから?」
「俺は大丈夫だけど………メグミは?」
「確認取らないとわからないかも、ちょっと連絡してみるね」
そう言って携帯を取り出すメグミ
会話の内容からしてエミが電話に出たようだが………

こうしてその日の夜、タイガたちはハジメの家へとやってきた
「そういえば、ハジメの両親ってどんななんだ?」
和風の門の前に立ったタイガはふとそんなことを聞いてみる
「俺に聞く前にお前はどうなんだよ?」
「俺は施設育ち、なんか変なところで拾われたって聞いてる」
それを聞いたハジメはその場で立ち止まった
「その………わりいな、無神経なこと聞いちまって」
「いいって、どうせそのうちわかることだし」
タイガは気にしてない様子で歩き始めた
メグミはどこか緊張しているようだが
「うちの両親の事だったよな、おふくろはずっとアイドルやってて、今は俺たちを育てながらタレント活動してんだ、蝶野アムっていえばわかるんじゃねえか?」
ハジメの口にした名前はタイガにも覚えがあった
テレビによく出演している青い髪の女性だ、言われて気付いたがなんとなくミツキに雰囲気が似ているだろうか
「蝶野っていうのはおふくろが結婚する前の名字でな、親父は会社の社長やってるよ」
説明しながら広い庭から玄関に向けて歩く一向
「って、ちょっと待て、綺場ってまさか………綺場HDの綺場か?」
「ほかに何があんだよ」
平然と答えるハジメにタイガはその場で固まってしまった
綺場HDといえば知らない人はいない日本有数の大企業
特に現社長は過去に一度家族共々一族から追い出されながらも這い上がった奇跡の人物として新聞や雑誌でも取り上げられている
通りで活発なメグミが先ほどから緊張しっぱなしなわけだ
チームメイトの意外すぎる正体に言葉を失うタイガだった

「ただいま」
玄関で靴を脱ぎながら声を上げるハジメに対しタイガたちはいまだ緊張したままだ
「おかえりなさい」
「おかえりお兄ちゃん、タイガさんたちもいらっしゃい」
まず出迎えたのはミツキと青い髪の女性、先ほど話題に上がった蝶野アムだった
こうして見比べてみるとハジメの髪や瞳の色は母親譲りなのだとよくわかる
「あれ?なあハジメ、お前兄妹ってミツキだけだよな?」
「ああ、そうだけどそれがどうしたんだ?」
「靴、おおくないか?」
スリッパに履き替えていたハジメがタイガの言葉を聞いて玄関をよく見て見る
確かに並んでいる靴は4人で暮らしているにしては多い気がする
「本当だ、ひー、ふー………三人分ぐらいか?」
タイガたちはまだ玄関先にいるため数には入らない
他にもお客さんが来ているのだろうか
「察しの通り、今日は僕の友人たちにも来てもらってるよ」
そう言っておくからやってきた金色の髪の男性
髪型はハジメに似ているが瞳や髪の色はミツキに似ている
「初めまして、綺場シオンです」

シオンの案内でリビングにやってくると先客の姿があった
「やっ」
トコハとミライがすでに席についていた
「トコハさんにミライ?なんで?」
「私と主人、それにシオンで同じチームのチームメイトだったの、主人は仕事で遅れてくるけど」
「え?じゃあもう一人っていうのは?」
タイガが首を傾げていると背後から忍び寄る影が
「わっ!」
「わぁあ!」
いきなり両肩をつかまれ驚きの声を上げるタイガ
転びそうになりながら振り替えるとそこにはピンク色の髪の女性の姿が
「もぉ、何してるのよルーナ」
「えへへ、ごめーん」
「(この人確かテレビで………)」
アムと同様彼女もテレビで見た覚えがある
名前は確か弓月ルーナ
アムに注意され舌を出しながら頭を掻いていた
「彼女はアムとユニットを組んでいたんだ、チームメイトではなかったんだけどせっかくだから声をかけたんだよ」
状況が分からず混乱していたタイガにシオンが説明した
つまり彼女はアムの友人、おそらくはシオン達とも親しい関係にあるのだろう
でなければこのような席に呼ばれたりしないはず

「自己紹介も済んだところで、用意もまだ、クロノも到着が遅れているわけだし」
全員が席に着くとシオンが自身の赤いファイカを取り出した
「どうだろう?待っている間に」
「おやじ、ちょっと待ってくれねぇか?」
そんなシオンの言葉を遮ったのはハジメだった
「まずは俺にやらせてくれよ、思えば最初にファイトしてそれっきりだったしな」
そう言ってファイカを取り出しタイガの方を見るハジメ
あの時勝ったのはタイガだった、リベンジしたい気持ちもあるのだろう
「いいだろう、僕もハジメがどこまで成長したか興味あるからね、そういうわけで、せっかく来てもらって申し訳ないけど」
「大丈夫です、その代わり、終わったらファイトしてくださいよ」
そう言ってタイガもまた自分のデッキを取り出した

全員が見守る中ファイトの準備が整った
「ハジメ、頑張んなさいよ」
アムが声をかけるとわずかながらハジメから笑みがこぼれる
「タイガさーん!お兄ちゃんなんてやっつけちゃえ!」
ミツキのその声援にハジメはずっこけて彼女の方を見た
「ミツキー!」
トコハはふとファイトを見るミライの方を見た
「ミライはどっちを応援する?」
「私は………」
トコハの問いかけにミライは一瞬戸惑うが落ち着いてファイトを見ることに集中する
「スタンドアップ!」
「ヴァンガード!」

惑星クレイ、ダークゾーンの工業地帯
「ライド!紅の獅子獣 ハウエル!」
ハウエルにライドしたハジメは自分の手札………二枚のワンダーエイゼルを見て笑みをこぼした
「前のファイトと同じと思ったら大違いだぜ」
「それはこっちもだ、ライド!メーザーギア・ドラゴン!」
メーザーギアの胸部から放たれた光線がハウエルに向かっていく
「ドライブチェック」
【クロノファング・タイガー】トリガーなし
光線を受けて身構えるハウエル
「ダメージチェック、くそっ、また意味のないもんが」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「ワンダーエイゼル!アタックだ」
剣に炎を纏わせながらメーザーギアに向けて振り下ろすワンダーエイゼル
「ドライブチェック」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「よしっ、効果はすべてワンダーエイゼルに」
「ダメージチェック」
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
その後ハジメはカリアの効果を使い神聖魔導師 エリオと紅の獅子獣 ハウエルをスペリオルコール
一方のタイガも負けじとスモークギア・ドラゴンでアタックを仕掛ける
「ドライブチェック」
【スチームナイト ムダル】トリガーなし
「ダメージチェック」
【神聖魔導士 プリデリー】トリガーなし

「4ターンを終えてダメージはお互い2対2か」
「序盤は静かな立ち上がり、けど」
シオンとアムはハジメの表情を気にしていた
小さい頃から知る我が子だからこそ、二人にはわかっていた
ハジメが何か企んでいることを

「ライド!灼熱の獅子 ブロンドエイゼル!」
ブロンドエイゼルにライドしたハジメは目の前のタイガを見据えた
「悪いけど、攻めれるときに攻めさせてもらうぜ!ギガンテック・リンガーとワンダーエイゼルをコール!」
2枚のユニットにより3列すべてで攻撃できる体制となったハジメ、だがこれだけで終わらなかった
「ワンダーエイゼルの能力発動、登場時エイゼルの名を持つヴァンガードがスタンド状態で存在するなら………」
そう言って自分のデッキをつかむハジメ
「山札からエイゼルのヴァンガードにスペリオルライド出来る!その気高き魂の輝きで、闇を切り開け!スペリオルクロスライド!」
銀と黒を基調にした鎧を纏う屈強な戦士がハジメのヴァンガードサークルに現れた
「光輝の獅子 プラチナエイゼル!」
「く、クロスライド?」
初めて聞く単語に驚くタイガ
「特定のユニットがソウルにあるときに力を発揮するユニットの事よ、プラチナエイゼルの場合、ソウルにブロンドエイゼルがあればパワー+2000、それもずっと」
「ずっとって………まさか!」
メグミの説明で目を見開くタイガ
この手のパワーアップ能力はたいてい自分のターンのみで発動するものだが
「察しのとおりよ、プラチナエイゼルの能力は相手ターンでも適用される、ソウルにブロンドエイゼルが存在する限り効果は続く」
ミライの言葉で自分の推測が正しかったことを知り唇をかみしめるタイガ
「それだけじゃないぜ!この効果でライドしたことによりプラチナエイゼルはこのターンパワー+5000だ」
パワーアップしたプラチナエイゼルがスモークギアを見据える
ワンダーエイゼルが攻撃を仕掛けるが
「ガード!」
ジジが割って入った
ワンダーエイゼルの後ろからプラチナエイゼルが飛び上がる
「ツインドライブ!」
【風炎の獅子 ワンダーエイゼル】トリガーなし
【光輝の獅子 プラチナエイゼル】トリガーなし
プラチナエイゼルの攻撃がスモークギアに炸裂する
「ダメージチェック」
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
「エリオ!」
「ガード!」
プラチナエイゼルの攻撃で倒れ伏すスモークギアの前に現れたルガルバンダが放った攻撃でエリオの攻撃を阻んだ
スモークギアが起き上がっているとルガルバンダは親指をぐっと立てながら消えていった

「最速のクロスライドとパワーアップ、結構な攻撃だったはずだけど彼は巧く捌いたね」
今のターンを見てシオンはタイガの実力が本物であることが分かった
次はそのタイガのターン、今の手札は6枚だが攻撃に使えそうなユニットはない
プラチナエイゼルの高いパワーに阻まれ単純な攻撃ではすぐ防がれてしまうだろう
だが、だからといってあきらめるつもりもなかった
「我が望む世界へ導け!ライド!クロノファング・タイガー!」
咆哮を上げたクロノファングがプラチナエイゼルを見据え方の装甲を開いた
「タイガーのスキル、ムダルをバインドしてギガンテック・リンガーのグレードをマイナス2」
ギガンテック・リンガーはトリガーのカード
山札に戻してしまうとドライブチェックでめくれる可能性が高まる
だが、タイガにはギガンテック・リンガーを対処しておきたい理由があった
「ギガンテック・リンガーのジェネレーションブレイクね」
「山札からユニットが登場した時、そのユニットをパワーアップしたうえで山札に戻る効果、さっきドライブチェックでプラチナエイゼルを引いていたから、次のターン白熱の黄金騎士 エブラウクスにストライドしてその効果を確実に使うことが出来る」
ミライとトコハの言う通り
その効果を警戒してタイガはギガンテック・リンガーを選んだ
「ストライドジェネレーション!時空竜クロノスコマンド・ドラゴン!更にスチームブレス・ドラゴンをコール」
だがこの時点でタイガの手札は残り2枚
クロノスコマンド・ドラゴンは効果を発動するとき手札を捨てなければならない
これ以上ユニットを並べるのにはリスクが伴うはずだが
「ユニットならまだいるさ、ムダルのスキル」
ソウルのメーザーギアをソウルブラストすることでバインドゾーンのムダルがリアガードサークルに現れる
「しかもあのスキルを使うとパワーが+2000される」
「じゃあ、スチームブレスと合わせて合計パワーは18000………プラチナエイゼルに対して有効なラインを取れてる!」
アムの言葉を聞いてはしゃぐルーナ
確かにシールド10000のカードでなければ今のムダルは止められない

「クロノスコマンド・ドラゴンでアタック!」
「完全ガード!」
クロノスコマンド・ドラゴンのスキルを警戒したハジメはプリデリーを使いこの攻撃を完全ガード
これでリアガードが一掃されることはなくなった
「トリプルドライブ!」
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
【スモークギア・ドラゴン】トリガーなし
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「効果はすべてムダルに!そのムダルでアタック!」
「エアレイド・ライオンでガード、ワンダーエイゼルでインターセプト」
このターンタイガは1枚もダメージを与えられなかった
「やっぱ強えな」
「当たり前だ、親父たちが見てる前で負けてられるかよ、ジェネレーションゾーン開放!」
手札のプラチナエイゼルをドロップしてストライド
「我が道を照らし出せ!輝く炎と共に!ストライドジェネレーション!」
ハジメがストライドしたのはエブラウクスではなかった
そう、ミライのネクステージ、メグミのサンシャイン・ヴェールと同じ、ハジメの可能性
「浄罪の師子王 ミスリルエイゼル!」
ブロンドエイゼルにも似た黄金の戦士がクロノファングを見据えた、更に
「ギガンテック・リンガーをコール!」
「ゲッ!もう1枚持ってたのかよ………」
ミスリルエイゼルの後ろにコールされたギガンテック・リンガーを見て頭を抱える
回避したと思っていたのにまた出されてしまっては………
「そしてミスリルエイゼルのスキル!カウンターブラスト、Gゾーンのミスリルエイゼルを表に、山札の上から5枚確認して、その中から激情の騎士 バグデマグスをコール!」
バグデマグスは単体でもクロノファング・タイガーにアタック可能な能力を持つユニット
先ほどインターセプトした分をこれで補った
「これで終わりじゃねえよ!バグデマグスとミスリルエイゼルのパワーをバグデマグスの元々のパワー分アップ!よって+9000」
何とリアガードとヴァンガードを一気に強化する能力
しかもそれだけではない
「ギガンテック・リンガーのスキルで更にバグデマグスをパワーアップしてドロー!エリオでクロノファングにアタック!」
「マシュダでガード!」
エリオの攻撃をマシュダが鎖を使って阻む
「ミスリルエイゼルでアタック!」
合計パワー35000、このアタックはさすがにガードできずノーガード
「トリプルドライブ」
【曙光の騎士 ゴルボドゥク】トリガーなし
【双聖獣 ホワイトライオン】トリガーなし
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「ゲット!パワーはバグデマグス!クリティカルはミスリルエイゼルだ!」
ミスリルエイゼルが炎を纏ってクロノファングに突撃する
「ダメージチェック」
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
早くもタイガはダメージ5と追い詰められてしまう
しかもまだトリガーとスキルでパワーアップしたバグデマグスが残っている
「バグデマグスでアタック!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!」
「(ウルル?)」
今の盤面ならばエメルアンナが使えるはず
シールド値の足りないウルルを使う意図が分からず首を傾げるシオンだったが
「メーザーギアとマシュダを山札の下に!更にムダルでインターセプト」
「そういうことか、そのスキルのために………」
タイガの手札にはスモークギア・ドラゴンもある
プラチナエイゼルで守りを固めるハジメに対抗するためタイガはこの選択をした
少しでもパワーの高いユニットを山札に残し、いざというときに使えるように
そして今のジェネレーションガードでタイガの表のGユニットが2枚に
「クロノファング・タイガーのスキル、手札のマシュダをバインドしてストライド!時空竜バインドタイム・ドラゴン!」
竜の雄たけびがフィールド一杯に響き渡る
「ガンナーギア・ドラコキッドのスキルでクロノファング・タイガーを手札に加えてそのままコール!スモークギアとウル・ワタルもコール!」
ウル・ワタルのブーストを受けたスモークギアがバグデマグスに向かっていく
「フレイム・オブ・ビクトリーでガードだ!」
「バインドタイム・ドラゴン!」
バインドタイム・ドラゴンが雄たけびを上げその大きな翼で突風を巻き起こす
「スキル発動!ウル・ワタルをバインド!」
バインドゾーンのカードは2枚、ハジメは2枚のユニットを山札に置かなければならない
「ハウエルとエリオを選ぶ」
その二枚を山札の下に置くハジメ、まだバグデマグスが残っているとはいえ苦しい展開になってきた
「ウル・ワタルのスキルで2枚ドロー、ウル・ワタルと手札1枚を山札に」
「バインドタイムの攻撃はプリデリーでガード!」
突風がプラチナエイゼルに当たらぬようプリデリーが盾を掲げる
「トリプルドライブ」
【変革を呼ぶギアイーグル】トリガーなし
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「くっ!」
ここでダブルクリティカルトリガー
いくらプラチナエイゼルの防御力が優れてるとはいえクロノファング・タイガーのパワーは十分、加えてハジメの手札も3枚と少ない
「クロノファングでアタック」
「ノーガード」
【神聖魔導士 プリデリー】トリガーなし
【投刃の騎士 メリアグランス】トリガーなし
【双聖獣 ホワイトライオン】トリガーなし
ユニットを減らされ手札も3枚、苦しい展開だが
「ストライドジェネレーション!」
2本の槍を携えた竜が現れる
「黄金竜スピアクロス・ドラゴンのスキル発動!」
黄金竜スピアクロス・ドラゴンの能力
山札の上5枚を確認しその中からGゾーンの表の枚数と同じ数まで空いているリアガードサークルにユニットを呼ぶことが出来る
今、ハジメの表のGユニットは効果発動のコストとして表にしたスピアクロス・ドラゴンを入れて3枚
「バグデマグス!ホワイトライオン!ギガンテック・リンガーをコール」
「またソイツかよ!」
三度現れたギガンテック・リンガー
だが今のハジメにユニットを呼ぶ方法はない
「バグデマグスでアタック!」
「カー・ランマでガード!」
バグデマグスの攻撃で切り裂かれるカー・ランマ
だがこれでクロノファングには届かない
「スピアクロス・ドラゴン!」
「エメルアンナでガード!スキル発動!」
アップストリーム・ドラゴン2枚
ナンネア、ムダル、マシュダがスピアクロス・ドラゴンに立ちふさがった
「ドライブチェック」
【紅の獅子獣 ハウエル】トリガーなし
【神聖魔導士 エリオ】トリガーなし
【灼熱の獅子 ブロンドエイゼル】トリガーなし
「エメルアンナのスキルでムダルをバインド、更にマシュダとカー・ランマを山札に」
「バグデマグス!」
「カー・ランマでガード!」
残ったバグデマグスの攻撃もガード
何とかハジメの攻撃をしのぎ切った
決めきれなかったハジメはプラチナエイゼルの姿に戻る
するとタイガのフィールドにはメーザーギア・ドラゴンの姿が
ウル・ワタルのスキルでドローされたか今引いたのか
プラチナエイゼルの防御力をものともしないタイガのファイト
クロノファング・タイガーのアタックをギガンテック・リンガーでガード
だが、ヴァンガードのバインドタイム・ドラゴンの攻撃は防げない
「本当、素人だってことを忘れさせてくれるぜ、ったく」
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「ダメージチェック………だめだったか」
【紅の獅子獣 ハウエル】

全力を出し合ったファイトで疲れてしまったタイガとハジメ
「行けると思ったんだけどなぁ」
「いや、最初俺もやばいと思ったぜ」
そんな会話を交えながらデッキを片付け笑う二人
「あの二人ったら仲がいいんだか悪いんだか」
メグミが肩を落としているとどこからか手を叩く音が響いた
「いいファイトだったぜ、二人とも」
赤い髪に渦を巻いたような特徴的な前髪
ワインレッドのスーツを身に着けた男性、ネクタイは着崩している
「クロノ、いつ来たの」
「たった今」
「クロノ………じゃあこの人が」
ミライの父、新導クロノの姿がそこにあった 
 

 
後書き
次回予告
ミライの父、新導クロノと出会ったタイガ
ギアクロニクルの頂点に立つ彼と出会い俄然やる気が入る
そのクロノが見守る中タイガはシオンとのファイトに挑む
研ぎ澄まされた剣のような鋭い攻撃に次第に追い詰められていく
turn:15 タイガVSシオン 
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