| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

SAO~円卓の騎士達~

作者:エニグマ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十八話 攻略組ツートップ

~キリト side~

ボスのHPを削りきった後、俺は疲労感に襲われ大の字に倒れてしまった。

キリト「っはは。 何か凄い疲れた。」
アーサー「お疲れさん。」
アスナ「キリトくん! 大丈夫?」
キリト「あぁ。 HPは問題ない。 ただ疲労が凄いけどな。」
サクマ「クライン、軍の奴等は?」
クライン「残っていた奴は全員無事だ。 ただ、俺達が来る前に二人やられたらしい。」
アーサー「そうか。」
クライン「それはそうと、キリト、コジロウ、さっきのは何だよ! 見たことねぇぞ!」
キリト「言わなきゃ、」
コジロウ「ダメですかね。」
クライン「当たり前だ! 説明しろ!」
キリト「エクストラスキルだよ。 二刀流。」
コジロウ「俺もエクストラスキルです。 大太刀。」

おおーー。
という声が上がる。

クライン「出現条件は?」
キリト「分かってたら隠さないさ。」
コジロウ「俺もですよ。」
アーサー「二人とも恐らくユニークスキルだ。」
クライン「お前のとこのギルド、ユニークスキル多くねぇか?」
シンタロー「それに関しては同感だ。」
クライン「さて、俺達はアクティベートしに行くが、お前らは?」
アーサー「アクティベートは任せる。」
クライン「分かった。 それと、キリの字よ。 頑張れ。」
キリト「は? 何がだよ。」
クライン「ま、そのうち分かるだろ。 じゃ、俺達は行くぜ。」
アスナ「キリトくん、私、君とパーティー組む。 ギルドも少し休む。」
アーサー「そうしてもらえ、お前は一人だと危なっかしいところがある。」

そして、翌日。
ギルドホームの部屋で起きた俺はいつもの通り外に出ようとすると、

アーサー「キリト! 出るな!」
キリト「ん? 何で?」
アーサー「外に情報屋が集まってきてる。 コジロウはすでに身を隠した。 お前もエギルの所にでも行ってろ。」

その言葉に従ってエギルの店に行く。

エギル「アーサーから話は聞いてる。 二階の空いてる部屋に行け。」
キリト「悪いな。」

そして、その日の新聞を読むと、

『新ユニークスキル使い二人現れる!』
『円卓の騎士団の主力メンバーで七十四層のボスを初見で攻略!』
だの書いてある。
誰だ!?
この情報流したのは!?
『風林火山』ではないし、ウチのメンバーが話すとは思えない。
となると、軍か。

エギル「ずいぶんと書かれてるな。」
キリト「あぁ。」
エギル「こっちには『二刀流の五十連撃!』って書いてあるぞ。」
キリト「五十連撃もいってない。」
エギル「どうだ? これを機に講演会でもやるか? 『私はこうして二刀流を手に入れた』とか、って分かった! 悪かったから剣を抜こうとするな!」
アスナ「キリトくん!」
キリト「ん? どうした? そんなに慌てて。」
アスナ「大変な事になっちゃった。」


第五十五層 グランザム
ここには大型攻略ギルド『血盟騎士団』が本部を構えている。
そして、そんな本部に連行、もとい出向いたのはキリトだった。


キリト「何でヒースクリフとデュエルしなきゃいけないんだよ。」
アーサー「知らん。 あのおっさんだけは思考が読めない。」

今回、アーサーも来ている。

ヒースクリフ「すまないね、ここまで少し長かったろう。」
アーサー「だったら入り口付近にアンタの部屋まで行ける回廊結晶でも置いとけよ。」
ヒースクリフ「ふむ、そういう使い方も、、いや、ダメだな。 それよりも本題に入ろう。 私も主力であるアスナ君を休みとはいえ、攻略からは離したくない。 それよりも私は君の二刀流に興味がある。」
キリト「だから、戦えってか。」
ヒースクリフ「その通りだ。 君も剣士なのなら欲しいものは剣で奪いたまえ。 ただし、私が勝ったら君はこちらのギルドに入ってもらう。」
アーサー「それなら、俺とやるほうが筋通ってんじゃないか? 両方とも副団長をかけた戦いだ。 文句は無いだろ。」
ヒースクリフ「ふむ、まぁ、良いだろう。 条件は先程言った通りで良いのかな?」
アーサー「あぁ。 良いぜ。 俺はな。 キリトは?」
キリト「・・・お前に任せる。」
アスナ「き、キリト君!?」
ヒースクリフ「では、明日七十五層の闘技場で。」
アーサー「分かった。」

そして、ヒースクリフの部屋を出て。

アスナ「もー、何で受けちゃったの!?」
アーサー「ん? 勝つ自信が有るからに決まってんだろ。」
アスナ「え、有るの?」
アーサー「あいつの知らない俺の切り札は二つある。 詳しくは明日になってからのお楽しみ。 さて、帰るか。 ギルド前に居た情報屋は居なくなったし。」

~side out~ 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧