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Blue Rose

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第二十四話 世界の外その二

「サラダみたいですね」
「サラダだね」
「はい、色々なものが混ざり合ってそれで別れているとなると」
「そうだね、サラダもね」
「色々な食べものがお皿の中にありますよね」 
 野菜を主としてだ。
「それで別れていますね」
「そうだね」
「だからですね」
「そうだね、ここはサラダだね」 
 長崎はとだ、岡島も笑って言う。
「色々な国の文化が一緒にある」
「そうした街ですね」
「ドレッシングもかかっているしね」
「日本ですね」
「そう、和風ドレッシングだね」
 笑った言う、この表現を。
「それがかかっているね」
「面白い街ですよね」
「じゃあその長崎でね」
「これからもですね」
「楽しくやっていこうね、それでね」
「それで?」
「大学はあっちだよね」
 神戸、優花の地元だとだ。岡島は彼女に尋ねた。
「学部とかも考えておいてね」
「進学する、ですね」
「色々とね。性別は将来にも影響するし」
 現実としてそうだというのだ。
「やっぱりね」
「そうですよね」
「そう、自然とね」
「女の子には女の子に向いているお仕事がありますね」
「そうしたお仕事に行くことを考えてね」
「わかりました」
「まあ君の姉さんは内科医じゃなくてね」
 女性で医学が志す者が比較的よく行くだ。
「外科がメインだけれどね」
「外科も内科も出来ますよね、姉さん」
「それでもメインはね」
「外科ですよね、姉さんは」
「そう、実践派でね」
 医学においてというのだ、優花の姉である優子は。
「現場に立つタイプなんだよ」
「だからですね」
「メスを持つ方がいいみたいだね」
 だから外科だというのだ。
「君の姉さんはね」
「姉さん子供の頃から身体動かすの好きでしたし」
 優花が一番よく知っていることだ、このことは。
「陸上も水泳も」
「そうそう、スポーツも得意なんだよね」
「身体動かしてストレス発散させるタイプで」
 このことは絵を描いたり本を読んでそうする優花とは違う、身体を動かした方がストレスが発散出来て仕事や学業にも迎えるのが優子なのだ。
「今も、ですよね」
「あとお酒もね」
「お酒も好きで」
「よく飲むね」
「だから結構心配もしています」
「身体を壊さないか」
「とにかくいつも凄く飲むんで」
 大酒飲みでもある、優花は姉のこのことを気にかけているのだ。
「そのことだけが心配です」
「煙草は吸わないけれどね」
「ドラッグやシンナーもしないですね」
「その二つは絶対にだよ」 
 言うまでもないという口調でだ、岡島はそうしたものは否定した。 
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