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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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戦場を包む、粒子の海

 
前書き
書いてたら、長げぇええ!6000文字ぐらいになってしまった。

 リボンズ戦は入りませんでした。 

 
 

 戦闘開始前……反乱軍と合流した後の事。


 MSの配備、装備の事で話し合っていた。

「我々はジンクスⅢを、持ってきてはいる。だが、大部分はイナクト等旧型機だ」

「ヨハン、そちらはMSや武装はどの程度ある?」

「リオンシリーズなら、恐らく、そっちの者も扱えるだろう」

 太陽炉とテスラ・ドライヴ搭載型リオン。ガーリオンである。

 胸部にミサイルを搭載。GNブレードとGNメガランチャーを装備している。
 原作で、アニューが使っていた、ガシリーズに近いだろう。

 その他、バレリオンを母艦護衛のために提供。
 さすがに、GNアームズの技術で発展させた、ベガリオンとアルテリオンを使用する訳にはいかない。

 そんな、ガーリオンとバレリオンの資料を見せる。

「これ程の装備を…」

「セルゲイ、お前の知り合いは凄まじいな。これ程の規模…世界征服ができるな」

「笑えませんよ、司令…」

 そう、使い方を間違えれば。ハーキュリーの言葉どおりにする事もできる。

「我々は、そんな事をするつもりはありませんよ」

「そうか…、こちらも君たちと事を構えるのは厳しい」

「ヨハン、指揮官用の機体はどうする」

 カティが、現場の指揮官級。つまり、腕の良いパイロットのMSの事はどうした?と言ってきた。
 継続戦闘能力を考慮した機体、それをビアンと開発した…まぁ5機しか作れなかったが。

「これを見てくれ」

 俺は、モニターに ベースモデルをジ・Oとした、スローネアイン・ツヴァイの技術をつけた機体。
 GN-XS Ⅳ(ジンクススローネ フィーア)である。

 背部のランドセル部分にはアインのGNメガランチャーを装備。
 ツヴァイの大剣型、実体剣を発展させ、切っ先からGNビームライフルを放てる様にしてある。
 スラスター等は勿論、ジ・O同様ではある。頭部はジンクスお馴染、四ツ目。GNフィールド。
 機体各部にはコンデンサー・タンク等、ジンクスをムキムキにした感じである。

「(我々が独自に発展させた、GN-Xだ)」

「おお!すっげぇな!一番乗りは、この俺パトリック・コー…」

「(やかましい!乗るなら乗ってこい!)」

「わ、わかったよ」

 ビアンに怒られ、炭酸はコクピットに向かう。
 話が漸く、進むので何よりである。もはや、セルゲイ達も何も言わない。

「ふむ、わかった。これは、セルゲイと私…それと二人だな」

「わかった。(それにしても、ホリー達のいるここの設備…明らかに技術が違う…)」

 そう、セルゲイの思う通り、ヨハン達の持つ戦力は、群を抜いている。アロウズですら、知らない技術があるのだから。



 ―――――――――――――――――――――


 両軍が戦闘行動の開始を宣言した。
 アロウズは、ジンクスとアヘッドで固められた部隊構成だ。

 両軍のMSによる、ビームが飛び交う中を…ヨハン・ミハエル・グラハム達は掻い潜り、戦線を押し上げる。

「ははは!兄貴の攻撃に比べればチョロいぜ!」

「これ程のガンダムタイプ…。私も心が躍るという物だ!」

 ミハエルとグラハムは、その機動性を生かし、指揮官タイプであるアヘッドをメインに落す。

 アロウズも、黙ってやられる訳ではない。

「司令!敵の勢いが!」

「まだです、艦隊はミサイル攻撃を。MS隊にも伝えなさい」

 リントは、まだ粒子撹乱膜が効果的に機能する程、相手のMSはバラけていないと思っていた。
 アロウズからの艦隊ミサイル攻撃により、反乱軍も多数撃墜される。

 だが、中央の軍に向けて放たれたミサイルは…

「圧縮粒子、解放!GNツインバスターハンドガン、発射!」

 リンドヴルムの、両の手を前へ構え、両の手の掌から、別世界でコロニーを落とせるレベルと言われた
 威力の粒子ビームが放たれる。射線にいた敵MSと、ミサイルは消えてなくなり。そこだけポッカリと、空白が生まれていた。

 アロウズは事前情報で、ヨハンの機体を知っている。
 だが、停止したリンドヴルムを撃墜するチャンスだと思い、突撃した者が愚かだっただけである。

 発射が終わった、リンドヴルムは空白地帯を恐ろしい速度で突っ切り、アロウズの母艦3隻落とす。

「ね~、ヨハ兄。あたしの出番まだ?」

 リンドヴルムの通信画面には、ネーナが出番の催促をしてきていた。

「お前と、ニールは貴重な遠距離要員だからな。恐らく、そろそろだろう」

「やった!あ、ヨハ兄の言った通りだ!」

 会話をしている間に、CBに特攻する形だった母艦4隻から。粒子撹乱が出てくる。
 それを、目視で確認していた、アヘッド達も粒子撹乱ミサイルを多量に放ち、こちらを抑えようとする。


 ソレスタルビーイング、ブリッジ。

 スメラギから、刹那へ、ライザーソードで母艦の切り裂き要請がでて、粒子撹乱が展開された、宙域真っ只中にいた。

「フィールドが!…彼らは!」

「ティエリア!ぐあっ、ミサイルの数が!」

 ケルディムのシールドビットも、防げる限界はある。
 撹乱状況の中、GNフィールドは効力が低下する。セラヴィーにとっては、かなりの痛手である。

 だが、そのアロウズの舞台の横っ腹をド突く形で、反乱軍はセルゲイとハーキュリー達の部隊で攻撃を開始する。


 ―――――――――――――――――

 反乱軍、旗艦ブリッジ。

「スミルノフ夫妻、ハーキュリー大佐。それぞれの部隊に攻撃開始命令を!」

「は!対・粒子撹乱部隊、攻撃を開始されたし!」


「各機、フォーメションを崩すな。我々はバレリオン部隊の護衛だ」
「有り難い事に、我々を荒熊夫妻が護衛してくれる。ソレスタルビーイングの母艦を落とさせるな!」

「「了解!!」」


 バレリオンの両腕にある、ミサイルランチャーパック。そしてレールガン。
 それらの一斉射撃による猛攻。
 さしもの、アロウズ部隊も完全に坂手に取られては、厳しいと言える。

 疑似太陽炉の強みが生かせない、状況下。
 奇策が裏目に出てしまったと言えるだろう。

 FFも、ネーナを中央軍に配置していた。
 ネーナのガンダム ヘビーアームズドライのフルバーストの餌食になる。

「あっはは!この大火力の餌食になっちゃいなさい!」

 ニールはと、言うと。
「ひゅー、やっぱあの兄弟半端ねぇな」
「ロックオンハ?ロックオンハ?ヒャッハー?」

「相棒、どこで覚えたんだ。俺は援護射撃だ、よ!」


 アロウズ旗艦。ブリッジ

「奇襲部隊が、反乱軍の猛攻を受けている模様!」

「被害の拡大、止まりません!」

「司令!」

「ど、どうしたんですか!」

 リントの計算では、粒子撹乱の中。ミサイルコンテナを持った部隊で。次々撃破していくプランだった。
 それが、これである。直接装備していないジンクス達では、ミサイルを積んだコンテナが消失すれば、GNランスぐらいしかない。

「粒子撹乱膜の宙域から、次々と敵部隊が!」

「なぁ?!そんな!」


 目の前には、宙域を抜け出した艦隊。勿論プトレマイオス2もである。
 そして、MSが次々迫ってくる。半数をつぎ込んだ奇襲部隊も……。

 FFの主力メンバーたちによる近接戦闘や、反乱軍のカウンターアタック。
 挙句、艦隊攻撃のために前面に出ていた母艦も、ヨハンや刹那等、機動力と近接に優れた機体により落とされている。

「こ、こんな馬鹿な?!」

 ――――――――――――――――――――

 ソレスタルビーイング号

「ふ、期待以下の戦果か、まぁいいさ」


 大型疑似太陽炉を消費した一撃。

「掃射、開始」

 超大型砲が戦場に放たれる。




 それをいち早く、察知していたのは…
 純粋種として覚醒した刹那、そしてFFメンバーである者達。

 自陣のメンバーに向け、回線を開き。

「各機、中央へ集まれ!大規模攻撃が来る!」

 GNバンガードから、GNフィールドを発生させる防御のみのリオン。
 勿論、武装等つけず、GNフィールド発生装置だけ積んだリオンである。
 これが大量に、中央前方、ヨハンの前に密集していく。

 巨大なGNフィールドを発生させて、受け流す狙いだ。
 原作のように、少数ならいいが、大部隊である今回……避けようとすれば、背後の艦隊が大多数落ちてしまう。
 その様子を見て、いち早く炭酸・荒熊夫妻・ハーキュリー等、フィールド発生可能な機体が加わる。

 放たれた、大出力の主砲はアロウズ旗艦であるリントの艦諸共破壊。

 GNフィールド搭載、アーマリオン達の張る、多重GNフィールドに当たる。
 アーマリオンが次々に、限界以上の稼働で爆散していく。

「俺の、スローネフィーア気張れえええ!」

「ぬぅうう、セルゲイこのままでは!」 「わかっている!」

「でも、後ろにはみんなが!」


 そんな状況下、ソレスタルビーイングが

「トランザム!僕にもGNフィールドは使える!」

「刹那!このままじゃ!」
「わかっている、トランザム!」

 セラヴィー、ダブルオーライザーもトランザムを発動させ、守りに加わる。


 しかし、敵から見れば好機であるこの状況。リボンズの命令の元。
 特攻兵器、ガガ。アルケーガンダム。ガッデス・ガデッサ等続々迫る。

 (このままでは、まずい…ビアン!)

 (仕方あるまい、解放するぞ!)

 ヨハンの眼帯が取れ、左目が露わになる。

 左目が露出した瞬間、リンドヴルムの太陽炉もオリジナルにある、トランザムに近い状態になる。
 速度の違う状態にいる、ヨハンとビアン。心の壁と言われる、ATフィールドをも構成した二人の力により、主砲は受け流されていった。

 純度を増したGN粒子。その光は、宇宙に上がり様子を見ていた、シーリンとマリナの目に映っていた。

「この、温かな光は…」 「刹那達の光…」


 他人の声が聞こえる。その不思議な環境に驚く兵士たち。

 沙慈、そしてスミルノフ夫妻は、アンドレイとルイスを発見する。
 レグナントに乗る、ルイス。アヘッドに乗るアンドレイ。

「ガンダム…ママの敵!」

「くっ、この感覚は!」

 刹那はルイスの以上を感じ取っていた。
 相手を止めるため戦闘になる。

「これは…母さん?!」

「アンドレイ、何やってるの!ちょっと、来なさい!」
「アンドレイ…、大人しく説教を受けとけ」

 アンドレイは、母ホリーにドナドナされてしまった。
 ルイスとは違い、コメディの様な空気を感じてしまう。


 多数のエンプラスとガシリーズの猛攻。
 だが、純度を増した、GN粒子。それに包まれている、ソレスタルビーイング号に搭載されている…
 ヴェーダの支配権が取られつつある。

「小癪な、このボクから権限を奪おう等!」


 イオリア率いる、タチハロ部隊。電子戦攻撃で、リボンズを引きはがそうとしていた。

「(さすが、EA・レイの遺伝子というべきかな)」

「そんな事、言ってないで今のうちに!」
「ムム!相手が手ごわいな~」 「僕たちだけじゃ、直接つながってる人をはがせないよ~」

 そんな中、彼らの見ている電脳世界に援護する存在がいた。

「あれ、この人って」

「君たちを援護するよ、それと初めましてイオリア・シュヘンベルク」

 ヨハンがきっかけとなる、鍵を渡した相手。リジェネ・レジェッタである。


「!、リジェネ・レジェッタ…やってくれたね」

 ヴェーダはリボンズからの命令を拒否。ヴェーダは、ソレスタルビーイングに復帰した旨を報告した。


 ―――――――――――――――――――


 ルイスの乗る、レグナント対ダブルオーライザー。
 曲がるビームの攻撃。そしてファング10基の攻撃に対し、刹那は凄まじい動きで、回避と攻撃を繰り返す。
 ファングがなくなった、レグナントの近接攻撃を受け止める、ダブルオーライザー。

「お前たちは…世界を乱す悪だ!お前たちさえ、居なくなれば!」

「それは違うよ!」

 その沙慈の声に、固まるルイス。

「僕たちは、問題から目を背けていたんだよ!」
「そういった事に対して、分かり合って未来を築くんだ!」

「その未来を奪ったのも、世界を歪めたのも!」

 レグナントの腕から、ミサイルが放出される。
 それを上昇して回避するが、電気を流すワイヤーに捕らわれてしまう。

「何やってんだ、刹那。助けるんだろ、その嬢ちゃんを」

「ニール・ディランディ!」

 ニールのドーバー砲により、ワイヤーを射出していた腕が消飛ばされる。

「う、うあぁああ!」

 腕が爆破した衝撃により、ルイスは気を失う。
 ルイスと沙慈、この二人はニールに預けられた。刹那は敵の首魁を探しに行った。


「アロウズ部隊、撤退を開始している模様」

「わかった、カタロンへ報告を。それとCBへ回線をつなげ」

 カティの命令により、プトレマイオス2と通信が繋がる。

「クジョウ、目の前のあれは?」

「アロウズの裏の首魁の母艦よ。あそこには、高処理演算システムヴェーダがあるんだけど、それは奪還したわ」

「わかった。ならこちらは、敵母艦を無力かすればいいと言う事だな」

「さすがね、その通りよ」


 カティはすぐさま、MS隊に連絡を飛ばす。

 GNメガランチャーでガガを大量に落すが、まるでGの様にワラワラでてくる。

「どんだけ出てくんだよ!ソレスタルビーイングはまだか!」

 そして画面に、敵母艦に攻撃をしていくガンダム達を発見。

「遅いんだよ!ガンダムゥ!」



「ふん、ヴェーダのバックアップが無くたって…人間なんかに!」

「ブリングは…どこだぁ!」


 リヴァイヴとブリングは…

「いや~、クラシックを聞きながら紅茶…最高だね」

「…ぬぅー、強いなお前」

 GNバンガードの一室で、リヴァイヴは優雅なティータイム。
 ブリングはタチハロとオセロをやっていた。


 戦場では、ヒリングが超兵スカット行こうぜ!されており。
 デヴァインは

「撃つというのか!同胞を!」

「俺はイノベイドでは、ないんでね!」
「(ヨハンは、既にそんな次元にはおらぬわ!)」

 GNフィールドを発生させていた、エンプラスを刀による牙突を喰らい、機体が真っ二つにされ消えた。

 ライルとティエリアは、母艦の護衛と…反乱軍のサポートに徹していた。

 ヒリングは、アレハレコンビに

「てめぇの動きなんざ、ぬるすぎんだよぉ!」

 アレルヤを通して、ヨハン達の動きを見ていたハレルヤ。
 彼からすれば、バックアップが在ろうと彼らと比べ遅いのだ。
 脱出装置を破壊し、逃げ場のない状態から、撃墜されてしまう。

 アルケーに乗っている、サーシェス。

「逝けよ!ファングゥ!」

「残念、ミハ兄に届かないわよ!フルバースト!」

「くそったれ!どうなってやがる!」

 まるで、動きが知られているように、ファングは落とされ。自分の攻撃がかわされる。

「ハハハ!!何年トレーニングしたと思ってんだよぉ!」
「そうよ!全てはこの時のためなんだから!」

「ざけんなよ…ざっけんじゃねえぇえ!」

 目の前に迫る、デスサイズヘルズのビームシザーズを見ても、彼は認められなかった。
 自分が強者ではなくなっていた事を。



 そして、ダブルオーライザーに向けられた砲撃。それによりリボンズを察知した刹那。

「やってくれたね、刹那・F・セイエイ。それにヨハン・トリニティ」

  
 

 
後書き
ジ・Oは、ティエレン見ててごつくしたらなるんじゃね?で出ました。

ザメルもよかったのですが、飛ぶイメージがわきませんでした。
ジンクスのヘッドが合いそうになく、炭酸をドーベン・ウルフに乗せるのも断念。
ジンクスに搭載されている、簡素であろうシステムだと。扱いきつそうだったんですよね。

ヨハンの目の解放は、頭がヤカンが沸騰した時みたいな感覚です。
力、フル回転ですが、その分反動も大きいんです。
 
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