ロクでなし魔術講師とWの戦士
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Fとの共闘/誕生、仮面ライダーW
前書き
今話よりタイトルがW風になります。
俺の名はグレン=レーダス。ちょっとした理由からアルザーノ帝国魔術学院で講師をやっている。
そんな俺は今日、休日だというのに授業を開始するのだった。
グレン「ったく、休日だってのに何で授業しなくちゃいけないんだよ 」
俺がそう言うと
システィーナ「もとはといえば先生のせいでしょ!先生が『たまには授業やめて花火しようぜ』『こんな天気のいい日は昼寝しよう!』とか言いまくっていたからじゃないですか! 」
やべっ!?白猫を怒らせてしまった。
こいつ、怒らせるとうるさいんだよな
すると
ウェンディ「お二人とも、無駄口はそれくらいにしてくださいな! 」
ギイブル「補習するなら早くしてくださいよ。貴重な勉強時間がもったいない 」
ギイブルとウェンディが何やら言ってきやがった。
ギイブル=ウィズダン…白猫に次ぐクラスでナンバー2の実力者。真面目な眼鏡男子だが負けず嫌い
ウェンディ=ナーブレス…クラスでナンバー3の実力者。ツインテールの女子で少々高飛車だがプライドが高く時々ドジる
ルミア「まぁまぁシスティ、みんなも言ってるようにお説教はそのくらいにして早く補習しないとさ 」
システィーナ「確かにそうよね 」
ほっ!説教が終了して助かったぜ
システィーナ「先生!放課後にお説教の続きをしますからね! 」
グレン「はいはい 」
授業が終わったら即座に帰ろう。
俺はそう心に決めたのだった。
グレン「んじゃまずは… 」
とにかく嫌々ながら補習授業を開始しようとすると
カッシュ「んっ?先生、あれ何だ? 」
カッシュが窓の外を指さしながら言ってきた。
カッシュ=ウインガー…肉体に優れる大柄な男子生徒。精欲が他の男子より高く、イベントの際には度々風呂覗きや女子部屋侵入を企てる。
グレン「何だ?金でも落ちてるのか? 」
スッ!
カッシュが言うので俺が外を見てみると
ズズズッ…
?『ガガガ… 』
地面から何やら不気味なマスクをした集団が現れていた。
グレン「何だありゃ? 」
今日は仮面舞踏会でも開かれるのか?
いや、それより奴らは何で結界が張られている学院に入れるんだ!?
すると奴らは
スッ!!
あろうことか、この教室目掛けて向かってくるではないか!?
リン「せ…先生、あれは一体何なんですか!? 」
怯えた感じで俺に寄るリン
俺だって奴らが何者かなんて知らねぇよ!?
リン=ティティス…ポニーテールで眼鏡をかけた小柄な大人しい女子生徒。変身魔法が得意だが自分に自信が持てない。実はルミアに匹敵する隠れ巨乳の持ち主
すると
リィエル「グレン、斬ってくる 」
バッ!
グレン「ちょっ!? 」
俺が止める間もなく、リィエルは謎の集団目掛けて向かっていき
ブォンッ!!
大剣で斬りつけようとした。
普通ならばこれで終わりのはずなのだが
ガキィンッ!!
リィエル「!? 」
何と!?奴らにリィエルの剣は傷をつけるどころか通用しなかった。
システィーナ「どいてリィエル! 」
バッ!
白猫はリィエルに下がるよう指示すると
システィーナ「《大いなる風よ》 」
ビュゴオォーッ!!
謎の集団目掛けてゲイル・ブロウを放ったが
?『ガガガ… 』
システィーナ「嘘でしょ!? 」
白猫の放った魔術は一切通じなかった。
グレン「ちくしょう!何なんだよこいつら!! 」
こうなったら俺がイクスティンクション・レイを放って木っ端微塵に…
と思ったその時だった。
『無駄だからやめなよグレン 』
グレン「んっ!? 」
俺の耳に謎の声が聞こえてきたのだった。
『奴らには君のイクスティンクション・レイすら通用しない。そんなことしても無駄だからやめるんだ 』
謎の声を聞いた俺は
グレン「うわぁーっ!?働きすぎるからか幻聴が聞こえてくる!?こりゃしばらく休まないといけないな!? 」
俺がそう言うと
『落ち着いてくれグレン、僕は別に幽霊とかではない。君がしてるベルトを通じてあるところから君に語りかけているんだ 』
ベルト?
もしかして今朝拾ったこいつか?
俺は今朝拾った妙なベルトを見てみた。
『奴らの名はドーパント。魔術の類いが一切通じない厄介な奴さ 』
グレン「ちょっと待て!!その前にお前は誰なんだよ!何で俺の名前を知ってるんだ!? 」
俺は謎の声に対して質問すると
『そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前はフィリップ。君の名前を知っているのは検索したからさ 』
検索だと?
『もちろん名前以外も知ってるよ。グレン=レーダス。幼い頃、セリカ=アルフォネアに拾われ、アルザーノ帝国魔術学院に入学するも途中退学。その後は帝国宮廷魔導士団に入隊するも後にやめてアルザーノ帝国魔術学院の講師となる。月にもらえる給料のほとんどをギャンブルで使い果たし、あらゆることに生徒達を巻き込むダメ講師として有名… 』
グレン「もういいわっ!! 」
このストーカー野郎め!!
『話を戻すけどドーパントを倒すには君が変身するしかない! 』
変身だと?オーウェルみたいなこと言いやがって
オーウェル=シュウザー…若き天才魔術師なのだが、作る発明は物凄いものなのに本人は役立たずのゴミと称して処分する。はっきり言うとバカ。ちなみに自爆機能付きの変身ベルトも発明した。
『試しに君がしているベルトの右側に緑のメモリをセットするから君は左側に黒のメモリをセットしてベルトの中央を開いてくれ 』
何で俺がそんなことを…
『このままでは生徒達がドーパントに殺されてしまう。君はそれでも平気なのかい? 』
!?
それを聞いた俺は…
グレン「仕方ねぇ、めんどくさいがやってやるか! 」
サッ!
見られると恥ずかしい気がするので物陰に隠れると
スッ!
本当にベルトに緑のメモリというものがはめられていた。
グレン「んでもって俺は黒いのをセットすればいいんだな 」
スッ!
俺は奴に言われた通りにすると
グレン「んでもってベルトの中央を開くと… 」
カチャッ!
俺がそうした瞬間
『サイクロン・ジョーカー』
グレン「へっ!? 」
ジャキンッ!!
俺の姿は目が赤く、体の右側が緑色、左側が黒色になってしまった。
な…何じゃこりゃーっ!!
『成功だ。仮面ライダーW(ダブル)の誕生だ 』
俺は奴の言われるがままに仮面ライダーWとかいう奴に変身してしまった。
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