英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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第188話
~最果ての道・異空間4~
「エイドスよ……我らに戦いの祝福を……!♪~~」
「黒耀よ……我らに加護を!!」
敵――――”碧き意志”アニマ=ムンディ・ゼロとの戦闘を開始したリースとエイドスはそれぞれクラフトやアーツで仲間達にさまざまな能力上昇の付与をし
「そらっ!!」
「どーりゃー!冥府斬り!!」
ケビンとカーリアンはそれぞれ敵に攻撃を命中させた。
「――――!」
攻撃を受けた敵は異空間から巨大な槍を召喚し、戦場に落とした!すると槍は回転しながら地面へと埋まって行き、戦場全体に竜巻を起こした!
「あいたっ!?嘘やろ……!?無詠唱で放って来たで……!?」
「うっ!?明らかに前より強化されている証拠……!」
敵が放ったクラフト――――魔蒼弓ナグ・ルブによるダメージを受けたケビンとリースは表情を歪め
「っつ!?フフ、面白くなって来たじゃない……!」
カーリアンは好戦的な笑みを浮かべ
「クッ……!?これも”零の至宝”の加護かもしれませんね……!」
エイドスは表情を歪めた後短い詠唱を終わらせた。すると
「金耀よ、希望の光を我らに!セラフィムリング!!」
エイドスのアーツによってケビン達が受けた傷は一瞬で全回復した!
「―――――!」
するとその時敵は巨大な剣を異空間から召喚してケビン達に向けて叩きつけた!
「チィッ!!」
「クッ……!」
「っと!」
「!!」
敵のクラフト―――裂空斬・陰の衝を攻撃をケビン達は間一髪で回避し
「そこやっ!はぁっ!そらっ!これでもくらえやっ!!」
ケビンはボウガンの矢を放った後仕込み刃で連続攻撃した後再び矢を放ち
「行け……!インフィニティスパロー!!」
リースは法剣の刃を飛び回らせ
「行くわよ――――五段斬り!!」
カーリアンは双剣で連続攻撃を行い
「光よ、邪を滅する力を私に!ディヴァインブラスト!!」
エイドスは神槍に込めた膨大な光の魔力による一撃を敵に叩き込んだ!
「…………………」
4人から攻撃を受けた敵は再び異空間から巨大な大剣を召喚して地面に叩きつけて衝撃波を発生させてカーリアンに襲わせた!
「舐めんじゃないわよっ!!」
カーリアンは自分に襲い掛かる衝撃波を双剣を振るって真っ二つに切断して無効化し
「光よ、槍となりて貫け!聖槍!!」
「エイドスよ……魔を断つ力を我が剣に……!ホーリーフェンサー!!」
ケビンは魔術にって発生した光の槍を敵に命中させ、リースは光の力を纏った法剣を振るって攻撃し
「セイッ!!」
エイドスはクラフト―――セイクリッドエッジによる光の刃を解き放って敵に命中させてダメージを与えた。
「――――!!」
3人の攻撃を受けた敵は再びクラフト―――魔蒼弓ナグ・ルブを放った。するとその時
「―――月の鏡よ、我らの盾となれ!クレセントミラー!!」
エイドスが無詠唱でアーツを発動して自分やケビン達に銀色に輝く結界を付与した。そして魔蒼弓ナグ・ルブによる竜巻が戦場で発生したその時銀色の結界はケビン達を守るかのように竜巻の攻撃を防ぎ、さらに敵に攻撃を跳ね返した!
「!?」
攻撃を跳ね返された敵は怯み
「もう……終わりにしたる。ハァァァァァァァ………!滅!!」
怯んだ敵を見たケビンはクラフト―――デスパニッシャーで攻撃を加え
「行くわよ―――乱舞!!」
カーリアンは敵に近づいて双剣による広範囲攻撃を敵の身体に叩き込み
「光の炎よ、邪悪なる者達に裁きを!槌の光焔!!」
「金耀よ、邪悪なる者達に裁きの光を!アルテアカノン!!」
リースとエイドスはそれぞれ魔術やアーツによる遠距離攻撃を敵に命中させた。―――”影の国”での決戦の時と比べると明らかに人数が少ないケビン達だったが、”空の女神”であるエイドスがいる事……そしてケビン達自身も成長している事によって、ケビン達は敵と互角以上の攻防を続けていた。
「いい加減に倒れなさい!祓砕斬・十臥!!」
「―――神技!セプトブラスト!!」
「―――――――――――――!!」
戦闘の最中、カーリアンとエイドスがそれぞれの奥義を敵に叩き込むと敵は暴れ出し
「―――――――――――――!」
全身に莫大なエネルギーを溜め始めた!
「!?この”気”はまさか……!」
「チッ、”アレ”を撃てる余力がまだ残ってたか……!―――リース!!」
敵が溜め始めているエネルギーを見たリースは血相を変え、ケビンは舌打ちをした後リースに呼びかけた。
「わかっている!―――お二人とも下がって下さい!次の一撃で必ず決めます!」
「「!!」」
そしてリースの警告を聞いたカーリアンとエイドスは敵から距離を取って敵の行動を警戒していた。
「「『我が深淵にて煌く蒼の刻印よ……………』」」
一方ケビンはボウガンを敵に向け、リースと共に互いの身体を合わせ、背中に蒼き”聖痕”を顕して詠唱を開始した。
「「『天に上りて煉獄を照らす光の柱と化せ………』」」
「―――――――――――――――――――!!」
二人が詠唱の最中敵はSクラフト――――”聖痕砲メギデルス”を放った!
「チッ!――――奥義!桜花乱舞!!」
空より襲い掛かる莫大なエネルギーを見たカーリアンは舌打ちをした後膨大な闘気を込めた衝撃波を放ったが、エネルギーは衝撃波を呑みこんでスピードを緩める事なく戦場に立つケビン達に向かい続けた。すると
「七耀よ!!」
エイドスが戦場全体にドーム型の結界を展開して自分達に襲い掛かるエネルギーを結界で受け止めた!
「クッ……!”聖痕”と”至宝”が合わさった力がここまで強力だなんて……!」
結界を維持しているエイドスが表情を歪めたその時!
「「守護騎士第五位(第五位の従騎士)、”千の護手”(リース・アルジェント)が命ずる………”聖痕砲”メギデルス――――発射!!」」
詠唱を終わらせたケビンとリースがボウガンから矢を放った。すると矢は莫大なエネルギーとなり、敵が放ち続けるエネルギーとぶつかり合った!
「チィッ……!”至宝”の強化のせいで、オリジナル以上にパワーがあるな……!」
莫大なエネルギーを放ち続けるケビンは表情を歪め
「姉様……私達に力を……!」
ケビンと共にエネルギーを放ち続けているリースは真剣な表情で叫んだ!すると二人の背後にルフィナ・アルジェントの幻影が現れた後、優しげな微笑みを浮かべて二人を包み込むように抱きしめた後姿を消した。するとケビン達が放ち続けるエネルギーは徐々に圧し始めた!
「オォォォォォォォォォ―――――――――――ッ!!」
「ハァァァァァァァ―――――――――――ッ!!」
そして二人がエネルギーの出力を限界まで引き上げるとエネルギーは敵が放ち続けるエネルギーを呑みこんで空から放ち続ける敵を呑みこんだ!
「――――――――――――――――――――――!!??」
ケビンとリースが放った”聖痕砲メギデルス”によるエネルギーに呑みこまれた敵―――――”碧き意志”アニマ=ムンディ・ゼロは悲鳴を上げながら身体全体から連鎖する大爆発を起こし、爆発による閃光は空間全体を包み込んだ……………!
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