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『キズ痕』

作者:零那
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『朝焼け』



傷ついた此の躰を
ひとりきりで
治したワケじゃない
勿論マダマダ
治ったワケじゃない

たくさんの人に
関わってきて
癒され、救われ
また抉られて...
そんな繰り返し

ひとりじゃない
其れは強み
なんかじゃなくて
寄りかかる
ワケでもなくて...

誰かが言った
『笑わせたい』
其の意味が今更
なんとなく
解るなんて...

過去を背負い
こんなとこまで
来たけど
未来なんて無い

問いかけに
応えた大人は
居なかった

嘆き哀しみ失望に
満ちた朝焼けは
気持ちいいくらい
綺麗だった...


 
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