混沌の魔術師と天空の巫女
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第7章 大魔闘演武編
大魔闘演武
「始まりましたね~最終戦。」
「やはり分散し、各個撃破の作戦をとるチームが多いね。」
「みんながんばるカボー!!」
チャパティとヤジマ、マトー君は思った事を言う。
「1人1人が高い戦力を持つ剣咬の虎はやはり分散しています。」
魔水晶ビジョンにより、その姿は映されていた。
「他にも二人一組で行動する者や、三人一組もありますね。」
魔水晶ビジョンには、蛇姫の鱗のトビーとユタカが共に行動しており、
青い天馬のシンとケイが、人魚の踵のアラーニャとベス、
四つ首の仔犬のガーナーとペーターが二人一組であった。
三人一組では青い天馬のヒビキ、レン、イヴがそうしていた。
あとは皆、単独で行動がほとんどであった。
しかし・・・
「!」
「どうしたルーファス?」
止まったルーファスに声を掛けてきたのはオルガであった。
偶然近くにいた様であった。
「・・・・・・動いてない。」
ルーファスはそう言う。
『これは・・・!?』
チャパティと観客全員が驚いていた。
『ど・・・どうしたのでしょうかー!!?妖精の尻尾!!!
全員目を閉じたまま動いてないぞーーーーーっ!!!』
「何やっとんじゃー!!あいつら!!」
マカロフはコージ達の状況に怒鳴っていた。
「ど・・・どういう事?」
「知らないわよ・・・あれ?あれって・・・」
『・・・ん?待ちなさい。
1人動いている者がいるよ?食事をしてるが・・・』
『え?・・・ああっ!コージ選手だ!!!!』
「バリバリバリバリ!!!」
『ラ、魔水晶を食べています!?』
『うむ・・・あれは闇の魔水晶のようじゃの・・・
というと・・・眼を閉じておるのは闇分身の方かの?』
『一体何をしてるカボー?』
解析の人達も観客達も、コージの行動に理解できなかった。
「何食べてんだよコージ!!?」
「エモノは早いモン勝ちだぞ!!」
「早くやっちまえっ!!」
「ゴックン!よし!」
食べ終わったぜ!!
「コージ選手、闇の魔水晶を食べ終わった様です。」
「おっと、忘れてた。妖精の球!!」
俺は妖精の球で闇分身の俺とエルザさん達を囲った。
「これで安全。」
「どこがじゃーー!!」
「一々そんな事をするなよ!!!」
「やれやれ・・・皆さんちょっと落ち着いてくださいよ・・・
大魔闘演武はここからなのですから・・・!!!!」
俺はある魔法を発動させた。
「多重闇分身!!!」
ドーーーーン!!
大量の俺の闇分身を出した。
「た、大量のコージ選手が出たーーー!!?」
チャパティだけでなく、観客と出ているギルドメンバー達も驚いていた
「闇分身の大量バージョンじゃのぅ。」
「皆さんには悪いんですが、しばらく闇分身で相手してください!!散!!!!」
俺達は散った。
「む!来るぞ!」
「何?」
どどん!
「!」
「あぁ!?」
ルーファスとオルガの前に2人の闇分身が目の前に現れた。
「うおん!?」
「何!?」
トビーとユタカの前にも、2人の闇分身が目の前に現れた。
「あら・・・。」
パープルの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「メェーン!」
一夜の前にも、闇分身が目の前に現れた。
「ふむ。」
「ども。」
ジュラの前にも、闇分身が目の前に現れた。闇分身は一礼をした。
「グレイさんじゃなくてすみませんね。」
「別に構わん。」
リオンの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「悪ぃ、しばらくこの分身で相手してくれ。」
「いいぜ、別に。」
ニスイの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「ウェンディと仲いいけど、手加減しないよ?」
「大丈夫!私負けませんから。」
シャリアの前にも、闇分身が目の前に現れた。
本当は彼女には少し抵抗はある。ウェンディの友達であるから。
「へへ・・・俺の相手してくれるか?」
「はい。」
バッカスの前にも、闇分身が目の前に現れた。
バッカスの言葉に闇分身は返事をする。
「どうも、皆さん。」
「まさかこんな手でくるとは・・・。」
ヒビキ、レン、イヴの前にも、闇分身が目の前に現れた。
それも、3体も。
「ヒビキ、こいつらは俺とイヴでやる。」
「古文書で早く作戦立ててね?」
「ま、別に構いまえんけど・・・」
「それまでに・・・」
「俺達闇分身に勝って下さい。」
「ほう、中々やるのぅ。」
「・・・・・・。」
ミネルバの前にも、闇分身が目の前に現れた。
闇分身はミネルバを睨みつけていた。
「女性でも手加減しませんよ。」
「人魚なめちゃいけないよ。」
リズリーの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「くっ!連携で行くぞノバーリ!」
「おう!ウォークライ!」
「「いきなり来ますか。」」
ノバーリとウォークライの前にも、2人の闇分身が目の前に現れた。
「・・・・・・。」
「?」
スティングの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「(この人・・・こんな人だったか?)」
闇分身はそう疑問に思った。
「来るか・・・。」
「行きますよ!」
ローグの前にも、闇分身が目の前に現れた。
さっそく闘いが始まる。
「・・・。」
「(この人・・・結構厄介だな。)」
ガルーザの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「うわ!」
「ふふ。」
ロッカーの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「どわぁ!!」
「行きますよ!!」
イェーガーの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「行くよ、シン!!」
「ああ!!!」
「「(来るか・・・!!)」」
シンとケイの前にも、2人の闇分身が目の前に現れた。
「元気最強?」
「え?あ・・・はぁ・・・。」
ミリアーナの前にも、闇分身が目の前に現れた。
しかし、いきなりミリアーナの言葉に戸惑う闇分身であった。
「っ!!」
「いくぜ!!」
ゼムスの前にも、闇分身が目の前に現れた。
「・・・・・・。」
「っ!来るか・・・!!」
カグラの前にも、闇分身が目の前に現れた。
カグラは刀を握り、構えていた。
『コージ選手の闇分身が一気に全員の所でバトル開始だぁ!!!』
「たかが分身、やっつけてやるぜ!!」
セリムは回転し始めようとした。
「闇竜の咆哮!!!」
だがコージはその前に闇竜の咆哮を放った。
ズドーーーーン!!
「ぐわああああっ!!」
ドサッ!
「はい1人倒しました。」
妖精の尻尾 +1 46P⇒47P
「おおっと!もう1人を倒したぞー!!」
「何っ!?」
「まじかよ!?」
「ほう・・・。」
「闇分身でも、今日は大量に闇を食べましたから、
多重闇分身の分身でも、闇の滅竜魔法と闇の魔法だけならできますよ!!
それに・・・」
「?」
「例え闇分身でも、ダメ押しで取れる分は取りますよ?」
『おおっとー!!なんともすごい事を言っているぞぉーーー!!!』
『随分自信があるようですなぁ。』
「くそ!俺が魔法を封じる!!」
「おおーん!!」
「ふ!」
「は!!」
ひょい!ひょい!
「くそ!光並の速さがないとはいえ、速いぜ!!」
「この野郎!!!」
「ワイルドォ!!!」
「闇竜の鉄拳。」
ズドォーン!!
「ぐわぁぁぁぁっ!!!」
ウォークライは飛ばされて、気絶した。
妖精の尻尾 +1 47P⇒48P
『またしても、1人倒しました!!!』
「(ま、本当はただの時間稼ぎだけどね。)」
俺は心の中でそう言うのだった。
「ふん。」
「ぐわっ!」
ボォン!!
スパン!!
「がはっ!」
ボォン!!
『あー!しかし!!そでもやられる分身はいます!』
それは当然か・・・
ジュラさんなどの実力者や連携のうまい人達相手じゃあ、
闇分身でも勝てる訳ない・・・・・・。
「それでも、減ったんなら、また増やす!」
俺はやられた分の闇分身の数だけ、また闇分身を出した。
『おおっと!コージ選手、また闇分身を出した!!
全員を追い込むだけ追い込ませるか!!?』
「(まだまだ時間が掛かるが、点数は取っておかんとな。)」
俺はそう思い、行動するのだった。
『ああっとここで!青い天馬のヒビキ、レン、イヴが、
人魚の踵のアラーニャとベスを倒し、Pをゲット!』
青い天馬 30P⇒32P
「(ま、それも仕方ない事か・・・・・・。
時間がまだかかるからな・・・・・・。)」
『おおっと!
今度は蛇姫の鱗のジュラ及びユタカとトビーのタッグが
四つ首の仔犬を倒しました!!』
蛇姫の鱗 40P⇒42P
「(やっぱジュラさんは別格だな・・・。)」
『あーーーっ!!!スティングだーーーーーーーーーっ!!!!
四つ首の仔犬のリーダー、バッカスを倒し、
5P・・・』
剣咬の虎 44P⇒54P
『ではなーーーい!!?
いつの間にかラッキースターを1つ発見、
Pは倍の10Pになったーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!。』
「ありゃま・・・。」
これは予想外だ・・・・・・ま、いいけど・・・
『あーーーっとぉ!!!今度はカグラが来たァーーーー!!!!
蛇姫の鱗のユタカとトビーを倒し、Pをゲット!!!』
人魚の踵 40P⇒42P
「そらそらーーー!!!」
「ワイルド・・・。」
「あーっ!!私が倒そうとした相手をーーー!!」
「へっへ・・・残念だったなー!!」
『ああっと!
蛇姫の鱗のミリアーナ、四つ首の仔犬のロッカーを
倒そうとしたが、乱入してきた蛇姫の鱗のニスイによって、
Pは蛇姫の鱗に入った!!!』
蛇姫の鱗 42P⇒43P
「(さーって・・・本物のアイツはどこだ・・・?)」
ニスはコージを探していたようだ。
『目まぐるしく動くポイント!!!
しかし、!!!妖精の尻尾はコージ以外まだ動かない!!!!』
「(後少し・・・もう少しだ・・・!!!)」
あともうちょっとで・・・!!!!
「何のマネじゃ!!ルーシィを助ける為に勝たなきゃならんのだぞ!!!」
観客席でマカロフは大声で怒鳴ったのだった。
「だからこそ・・・だからこそ冷静にならねばなりません。」
「!?」
大声を出すのマカロフにそう言ったのはメイビスだった。
「私は今までの4日間で、敵の戦闘力、魔法・・・
心理、行動パターン、全てを頭に入れました。
それを計算し、何億通りもの戦術をシュミレーションしました。」
「!!?」
「初代・・・何を・・・?」
メイビスの言葉に妖精の尻尾の魔導士全員、
理解できなかった。
「敵の動き、予測と結果、位置情報、
ここまですべて、私の計算通りです。」
「!?」
「作戦はすでに伝えてあります。」
静かに閉じられていた目をゆっくりと開くエルザ達。
「仲間を必ず勝利へと導く、それが私の“戦”です」
メイビスは立ち上がると、人差し指を立てた右手を前方へと掲げる。
「妖精の星作戦、発動!!!!」
「時間だ!妖精の球解除!!!」
俺は急いで妖精の球を解いた。
「それじゃあ、俺は消えますぜ!」
闇分身はそう言い、消えた。
「・・・よくわかった・・・!では行きましょうか!!!!」
「「「「「おう!!」」」」」
『妖精の尻尾が動き出したァァ!!!!』
さあ!!一気に行きましょうか!!!!
後書き
どうも、白鋼です!!
今回も時間が掛かってしまいました・・・。
Pなどの計算とか考えなくてはいけませんので、
色々と大変です・・・・・・。
また時間が掛かるかもしれない事をお許しください。
次回は予告通り、救出の方を出します。お楽しみに!!
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