『零と先輩』
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『日常』
一瞬の出来事だった先輩との時間。
そしてまた日常に戻される。
息子は、運転席に乗せて貰ったこととルアーを貰ったことで満足げ。
一瞬だったけど...逢えた嬉しさも伝えきれてないけど...逢えて嬉しかった、本当に。
やっぱり遠くにいると不安になる。
顔が見れて肉声が聞けて、それ以上の安心はない。
メールで色んな事を話す。
下らないことから真剣なことまで。
でも、逢えて嬉しいとか、いかにも彼女的立場の人間が言うセリフは言いたくない。
昔からそうだった。
もし、そんなセリフを言ってしまったら、彼女に対して醜い嫉妬心を抱くんじゃないかと危惧してしまう。
それに、やっぱり零には『女性らしい』とか『可愛いらしい』とか、そんな言葉遣いや態度は似合わない。
考えただけでも気色悪くて耐えられない。
周り云々以前に自分自身が。
だから言葉にしないで来た。
でも、此処だから、文章の中だから、敢えて1度は伝えるべきかなと思った。
どうか読んだとしても突っ込まないでいただきたい...。
そしてまた此の物語が終わると、何気ない日常に戻ってく。
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