英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第167話
~象の領域・最奥~
「オラアッ!!」
戦闘開始早々ヴァルドは巨大な棍棒を振り下ろし
「させるかぁっ!!」
ヴァリマールは片腕に持つ光の刀で受け止めた!
「ハッ!この俺と力勝負ってか!?」
「クッ……!」
そしてヴァルドとヴァリマールは鍔迫り合いを始め
「……みんなに祝福を!フォルトゥナ!!」
「みんな、頑張って!!」
「エイドスよ……我らに戦いの祝福を!♪~」
キーアとエリオット、リースはそれぞれアーツやクラフトを発動して仲間達にさまざまな能力を付与し
「アークス、駆動……!」
「……………………」
エマはオーブメントを駆動させ始め、エリゼは魔術の詠唱を開始し
「雷よ……私に力を!!」
サラはクラフト―――雷神功で自らの身体能力を上昇させ
「それっ!!」
「ハアッ!!」
「何っ!?」
そしてその場で高く跳躍し、ガイウスも続くように跳躍してそれぞれの武器をヴァルドの足元に叩きつけ
「これはオマケよっ!!」
「喰らえっ!!」
「チッ!?」
サラは後ろに跳躍しながら銃を連射し、ガイウスは地面から岩を発生させてダメージを与えた!
「今よっ!!」
「そこだっ!!」
「グッ!?」
するとその時サラとガイウスがダメージを与えた瞬間、二人と光の線で繋がれているアリサとエリオットは続くように矢や導力波による弾丸を放って追撃した!
「ハァァァァァァァ…………!それっ!!」
「せい、せい、せい…………とぉりゃあああっ!!」
「なあっ!?」
そしてサラ達に続くように今度はワジがクラフト―――セイクリッドラッシュで、エステルがクラフト―――百裂撃でそれぞれヴァルドの両足を攻撃し
「逃がさないわ……メルトレイン!!」
「光の力を喰らえっ!!」
アリサは矢の雨を降り注がせ、ケビンは光の魔力を込めた矢を解き放ち
「幻の死霊の叫びを聞け!ファントムフォビア!!」
「清浄の焔よ、邪悪なる者達を焼き尽くせ!槌の光焔!!」
「行けっ!アウエラの裁き!!」
「うおおおおおおおおおおおっ!?」
そしてエマ、リース、エリゼはそれぞれ高火力のアーツや魔術を発動してヴァルドにダメージを与え続け
「燃え尽きろ…………滅!!」
「ガッ!?」
ヴァリマールは剣に業火を宿らせて強烈な一撃を叩きつけた!
「調子に乗るんじゃね―――――――――!!」
「クッ……!?」
しかしその時ヴァルドは巨大な棍棒を凄まじいスピードで振り回し、ヴァリマールは剣で棍棒を防ぎ続けていたがいくつかは命中してダメージを受け
「うおらあああああああああああああああああっ!!」
「なっ…………うあっ!?」
ヴァルドは叫びながら棍棒を振り下ろした。すると剣で防御態勢を取っていたヴァリマールは吹っ飛ばされて岩にぶつかった!
「雑魚がチョロチョロしてんじゃねえ―――――――ッ!!」
Sクラフト―――ファイナルマッドクラッシュを放ち終えたヴァルドは棍棒を振るって自分の両足を攻撃しているエステルやサラ達を牽制し
「フンッ!!」
サラたちを牽制し終えた後跳躍して後衛で次々と魔術やアーツを撃ち続けているケビン達やアリサ達の目の前に着地すると共に衝撃波を発生させてダメージを与えると共に吹っ飛ばされた吹っ飛ばした!
「イーリュン!みんなを治して!癒しの風!!」
その時キーアは魔術で仲間達の傷を回復し始め
「みんな……今助けるわっ!!」
「今助けたるっ!そらっ!!」
「エイドスよ……我らに癒しの祝福を!♪~」
キーアに続くようにアリサ、ケビン、リースもそれぞれ回復効果があるクラフトを発動させて仲間達の傷を回復し始め
「まだ……まだぁっ!!」
ヴァリマールは機体に内蔵されてある導力エネルギーを機体の回復に回すクラフト―――神気を発動してヴァルドによって受けたダメージを回復した!
「チッ…………雑魚がうぜぇんだよっ!!」
次々と回復して行くワジ達を見たヴァルドは舌打ちをした後、キーアに視線を向け
「回復しかできない偽善者は邪魔だあああああああああああああっ!!」
なんと棍棒をキーア向けて振り下ろした!
「……………………」
するとその時キーアは自分を中心としたドーム型の結界を展開してヴァルドの攻撃を防いだ!
「何ィっ!?フン、そんなモノ、すぐにぶっ壊してやらぁっ!ハハハハハハハッ!!」
攻撃を防がれたヴァルドは驚いた後、棍棒に力を入れこんでキーアが展開する結界を破壊しようとしていた!
「やれやれ…………真っ先に戦う手段も持たない彼女を狙うなんてね。君の舎弟たちが今の君の行動を見たら、失望する……よっ!!」
するとその時ワジがヴァルドの背後から強襲してクラフト―――スカイアッパーを放ってヴァルドに命中させた!
「ガッ!?ワジィィィッ!!」
攻撃を受けたヴァルドはワジに振り向いて攻撃目標をワジに変えてワジに攻撃しようとした。するとその時!
「白き刃よ……貫けっ!!」
「燃え尽きなさい…………ファイアッ!!」
エマは魔導杖を振るって数本の銀の短剣を発生させてヴァルドの顔目掛けて放ち、エマに続くようにアリサは業炎を宿した炎の矢をヴァルドの顔目掛けて放った!すると銀の短剣はヴァルドの顔に刺さり、矢はヴァルドの目に命中した!
「グアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――ッ!?テメェ―――――――――――ッ!!よくもやりやがったなああああああああああっ!!」
矢が目に刺さって悲鳴を上げたヴァルドは矢を抜いた後アリサを睨んだ後跳躍してアリサの目の前に現れた!
「マズ―――――」
一瞬で目の前に現れたヴァルドを見たアリサは目を見開き
「死ね―――――――――――ッ!!」
ヴァルドは棍棒をアリサ目掛けて振り下ろしたが
「ハアッ!!」
「チィッ!?またテメェか…………!」
ヴァリマールがヴァルドの攻撃を受け止めた!
「そこっ!!」
「グアッ!?」
その時サラは跳躍してヴァルドの顔目掛けて銃で雷の弾丸を連射するクラフト―――鳴神を放ち
「アークス、駆動!クリスタルフラッド!!」
「今此処に降臨せよ、純粋なる真理!ヴァーチュアスレイ!!」
「闇に呑まれろやっ!ティルワンの闇界!!」
「降り注げ、冷気の刃!氷垢螺の氷雨!!」
「グアアアアアッ!?この野郎―――――――――――ッ!!」
そこにエリオット、リース、ケビン、エリゼが放った魔術やアーツが命中し、次々と遠距離攻撃を受け続けたヴァルドは激昂した!
「ハァァァァァ…………せいっ!!」
その時棒に闘気を流し込んだエステルは背中に光の翼を顕した後跳躍してヴァルド目掛けて強襲して棒を振り下ろし
「オラアッ!!」
対するヴァルドは棍棒を振るって対抗した。
「フェミリンス!こんな悪趣味な木刀、ぶっ壊してやるわよっ!!」
(ええっ!欲望の果てに手に入れた邪悪なる力等女神の前では無意味!!)
攻撃を受け止められたエステルはフェミリンスに呼びかけ
「どぉりゃあああああああああああああ―――――――――――――ッ!!」
そして棒に魔力や闘気を流し込み、棒の中にいるフェミリンスも棒に自らの神力や魔力を流し込んだ!するとエステルの攻撃を受け止めているヴァルドの棍棒は罅が入り始め
「なあっ!?ふざけんじゃ……ねえええええええっ!俺の”象徴”がこんな小娘の棒っきれに壊されてたまるかああああああああああああっ!!」
罅が入り始めた棍棒を見たヴァルドは驚いた後自らに気合いを入れたが
「ハアッ!もう一撃!!」
「グアッ!?」
そこにヴァリマールが光のエネルギーの刀でクラフト―――閃光斬で側面から攻撃し
「竜巻よ……薙ぎ払えっ!!」
「見切れるかしら!?ハァァァァァァァッ!!
「邪を退ける光よ!我が剣に宿れ!ヤァァァァッ!!」
「行くよ……せいっ!!」
ガイウスはヴァルドの足元で槍を振り回して竜巻を発生させ、サラはヴァルドの片足に強化ブレードと銃による連携攻撃を放ち続け、エリゼはもう片方の足に光の力を纏わせた連接剣で乱舞攻撃を放ち、ワジはヴァルドの足元で自らの足を斧のように振り下ろして衝撃波を発生させ
「行け…………ホーリースパロー!!」
リースは法剣の刃を飛び回らせてヴァルドの全身を襲わせ
「空の力よ!みんなに力を貸して!フォルトゥナ!!」
キーアはアーツをオーブメント無しで発動させて仲間達の魔法能力を上昇させ
「アークス駆動!ジャッジメントボルト!!」
「アークス駆動!エクスクルセイド!!」
「アークス駆動!イグナプロジオン!!」
「そらっ!シャドーアポカリフ!!」
キーアのアーツで魔法能力が上昇した事によって魔法攻撃の威力が上がったエマ、エリオット、アリサ、ケビンは次々とアーツを放った!
「グッ!?テ、テメェら…………!」
さまざまな方面から攻撃を受け続けているヴァルドが表情を歪めたその時!
「とぉりゃああああっ!!」
「なあっ!?ガアアアアアアアアアアアアッ!?」
なんとエステルの棒がヴァルドの棍棒を真っ二つに破壊してヴァルドの顔に強烈な一撃を与えて怯ませた!
「ば、馬鹿な…………俺の”力”の象徴が…………」
真っ二つに破壊された巨大な棍棒を見たヴァルドは呆然とし
「テメェ――――――――――――ッ!よくも俺の”力”の”象徴”をっ!!絶対に許さねえっ!!フンッ!!」
激昂してエステルを睨んでその場で再び跳躍して一瞬でエステルの前に現れ
「死ね―――――――――――ッ!!」
剛腕をエステル目掛けて振り下ろした!しかしその時、エステルの棒から結界が展開されてヴァルドの拳を受け止めた!
「なあっ!?」
自分の拳を受け止めた結界を見たヴァルドは驚いた。
(姫神の力……思い知りなさいっ!!)
その時棒の中にいるフェミリンスは膨大な神気や魔力を解放し
「なっ……ガアッ!?」
棒が発するフェミリンスの神気と魔力に驚いたヴァルドは吹っ飛ばされた!するとヴァルドが吹っ飛ばされた先にはヴァリマールが刀を抜刀の構えで待ち受け
「この剣で……道を切り開く!ハァァァァァッ!!斬っ!!」
ヴァルド目掛けて抜刀すると共に駆け抜けた!
「ガアアアアアアアア――――ッ!?」
すると無数の斬撃がヴァルドに刻み込まれた!
「僕のとっておきの演奏……聞かせてあげるっ!!」
その時エリオットは魔導杖をバイオリンに変形させて演奏をし始め
「そびえ立て…………大いなる古の塔!!」
「荒々しく顕れよ、異空の水よ!」
「我が深淵にて煌めく蒼の刻印よ…………天に昇りて昏き闇を照らす希望の光の柱と化せ…………」
エマは魔導杖を掲げ、エリゼは魔術の詠唱を、ケビンは聖痕を顕して詠唱を開始した。すると7色の巨大な球体がヴァルドを包囲するかのような位置で現れて回転し始めると共にヴァルドの周囲の地面から巨大な塔が現れてヴァルドの頭上に膨大なエネルギーを集束し、そしてヴァルドの周囲に水柱が発生すると共に一瞬で氷柱になり、さらにケビンの背後には膨大な聖気や神気を纏う”神槍”が次々と現れると共にケビンのボウガンにも一本の槍――――”空の神槍ウル”が装着され
「これが私の切り札よ!オーバルエネルギー……充填!!」
アリサは導力弓に番えた矢に導力エネルギーを溜め込んだ後番えた矢から数本の導力エネルギーを放って命中させた後、膨大な導力エネルギーを纏った矢を解き放った!
「セプト=ラブソブィ!!」
「エンシェントアルベリオン!!」
「そして優雅に砕けなさい!グランドフィナーレ!!」
「照らせ!空の神槍!!」
「フェニックス……アロー!!」
「うおおおおおおおおおおおおおっ!?」
巨大な球体達は一斉にヴァルドに襲い掛かり、集束したエネルギーはヴァルド目掛けて降り注いで地面をも舞い上がらせるほどの凄まじい衝撃波を発生させた、氷柱は同時に砕け散り、無数の”神槍”とケビンのボウガンに装着された”神槍”がヴァルドの全身を貫いて巨大な蒼き光の柱を発生させ、解き放たれた矢は”鳳凰”の姿になってヴァルドの全身を貫くと共に大爆発を起こしてヴァルドに大ダメージを与えた!
「とっておきを見せてあげる!とりゃあっ!!」
「荒ぶる風よ……俺に力を貸してくれっ!うおおおおっ!!」
5人のSクラフトがヴァルドに命中したその時エステルとガイウスはそれぞれ跳躍してエステルは鳳凰の姿に、ガイウスは鷹の姿になり
「奥義!鳳凰烈波!!」
「ラグナ……ホークッ!!」
「ガアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――ッ!?」
それぞれヴァルドに突撃して大爆発や雷が鳴り響く竜巻を発生させてヴァルドに大ダメージを与えた!
「セイッ!!」
その時サラは跳躍して膨大な雷エネルギーを流し込んだ強化ブレードをヴァルドの目の前の地面に跳躍すると共に叩きつけ
「我は秘蹟の守護者にして三界の秩序と安寧を守護せし者なり………万物の根源たる七耀を司る女神よ、今こそ御力を………!行けっ!!」
法剣を構えたリースは瞳を閉じて強く祈りを捧げた後目を開け、法剣の刃を飛び回らせ
「ハァァァァァァァ―――――――――――――ッ!!ヤァッ!!」
サラは目にも見えぬ速さで次々とヴァルドに強襲攻撃を何度も行うと共に強襲攻撃と共に発生した雷の衝撃波をヴァルドに命中させた後、銃で雷弾を連射しながら後退し
「耐え切れるかしら?オメガ………エクレール!!」
膨大な雷エネルギーを強化ブレードに流し込んだ後、強化ブレードを地面に叩きつけて膨大な雷エネルギーを纏わせた衝撃波を放ち
「女神よ……邪悪なる者達に裁きを!ヘヴンセイバー!!」
リースは魔力と聖気が籠った法剣を振るった!
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――ッ!?こんな奴等に…………負けてたまるかああああああああああああっ!!」
次々とSクラフトを受け続けたヴァルドは悲鳴を上げた後激昂し
「オオオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ!!」
両手を構え、両手に膨大なエネルギーを溜め込み
「全て…………俺の贄となれ―――――――――――ッ!!」
空へ跳躍し、地上にいるワジ達に向けて両手に溜め込んだ膨大なエネルギーを解き放った!するとその時!
「イーリュン!今こそキーア達に真なる守りの加護を!……防護の神域!!」
キーアは膨大な魔力が込められた結界を戦場全体に展開してヴァルドが放った圧倒的な破壊力で敵を全て滅するSクラフト―――罵斗流怒愚魔を受け止めた!
「うおおおおおおおおおおお――――――――――ッ!ぶっ壊れろ――――――――――――ッ!!」
エネルギーを受け止められたヴァルドはさらに気合いを入れて威力を高め
「みんなは……絶対にキーアが守る!!」
対するキーアも戦場全体に展開した結界に魔力を送り続けて結界の強度を上げて防いでいた。
「す、凄い……!」
「こんなとてつもない強度を持つ結界を一人で展開した上維持し続けられるなんて…………」
「……キーアちゃん自身が”至宝”だからかもしれないわね……」
キーアが展開し続ける結界を見たアリサは驚き、エマは信じられない表情をし、エステルは複雑そうな表情で呟き
「リース!オレらもキーアちゃんを手伝うで!」
「わかってる!」
「「グラールスフィア!!」」
ケビンとリースはキーアが展開し続ける絶対防壁の結界を強める為に二人も絶対防壁の結界を展開する法術を発動した。
「ワジ!今の内にとっとと決めたれ!」
そしてリースやキーアと共に結界を展開し続けているケビンはワジに視線を向けて叫び
「フフ……ここまでお膳立てされたからには期待に応えないとね。」
視線を向けられたワジは口元に笑みを浮かべた後背中に金色の”聖痕”を顕させ
「我が深淵にて煌く蒼金の刻印よ……………大いなる神の腕となりて我が右手に集え!」
さらに右手に膨大な神気や聖気を纏った悪魔のような巨大な手を纏わせ
「おおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「なあっ!?ワジイイイイイイイイイイイイイ――――――――――――――ッ!!」
そして空中にいるヴァルド目掛けて跳躍し、悪魔のような巨大な右手でヴァルドが放ち続けるエネルギーを受け止めると共に押し戻し
「呑みこめっ!アカシックブレイカー!!」
ヴァルドの腹の部分に命中させると共に超越した大爆発を起こした!
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――ッ!?」
ワジが放ったSクラフト―――アカシック・ブレイカーを受けたヴァルドは地面に叩き落とされて地面に倒れたが
「オオオオオオッ…………!ワジィィィ…………てめぇぇぇええええっ!!」
なんと再び立ち上がり、膨大な瘴気を纏って叫んだ…………!
ページ上へ戻る