アンジュリーゼ物語
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第14話 アウローラを護れ
アウローラの指揮官は、ジルではなくヒルダになっていた。
アウローラにて内部抗争が起きたからである。
海底にて、多数のピレスロイドがアウローラを襲撃。
勿論海中ではパラメイルは使えない。
その為アウローラの兵装のみで戦うことになる。
アウローラは水中専用武器を用いつつそれらのピレスロイドを蹴散らそうとするも、あまりの数の多さに捌き切れない。
ヒルダは、無線通信を利用して、"こちらアウローラ、応戦を要請する!アウローラの位置はレーダーで伝える!"というメッセージをアンジュリーゼ達の端末に送信。
アウローラは海を出て、空を飛んだ。
すると、アウローラの前に2機のラグナメイルが出現。
ラグナメイルのヴィクトリアから、ターニャが顔を出した。
ターニャ「アウローラの諸君、元気かね。」
ヒルダ「お前は第三中隊のターニャ、国際救助艦隊との戦いで戦死したはずでは。」
ターニャ「エンデュミオン様が助けてくれたのだ。私は彼と手を組んだ。我々ノーマを拒絶するこの世界を壊すために!」
ヒルダ「あたいもこの世界をぶっ壊したいんだ。リベルタスとしてな!」
ターニャ「リベルタスか。昔、古の民とノーマ達がエンデュミオン様と戦ったと聞いたぞ。まあ、そんなことはどうでもいい、これよりエンデュミオン様の令により、アウローラの破壊を開始する!私はネオ・アルゼナルの隊長のターニャだ!」
ヒルダ「海の中にいる間に、無線通信で応戦を要請したよ。あたいらの戦力をなめてもらっては困るな!」
ラグナメイルのエイレーネから、イルマが顔を出した。
イルマ「今、ミスルギ皇国内には妨害電波が張られているの。あのイタ姫達が助けに来れないように。」
マナの光をインフラとするミスルギ皇国においては、電波は使われないので妨害電波は意味がないはずである。
しかしマナの使えないアンジュリーゼ達にとって、通信手段として電波は重要な存在である。
ヒルダ「第三中隊の隊員のあんたも、エンデュミオンってやつに助けてもらったのか。」
イルマ「そうなの。」
ターニャ「話はこれまでだ。戦闘開始!出でよ、シャドウメイルの群れよ!」
シャドウメイル4機が、ラグナメイルの目の前に瞬時に出現した。
ターニャ「アウローラを破壊せよ!」
シャドウメイルのパイロット達「イエス・マム!」
アウローラからパラメイル4機(グレイブ・ロザリーカスタム、グレイブ・メアリーカスタム、グレイブ・マリカカスタム、ハウザー・ノンナカスタム)が出撃した。
ロザリー「私についてきな!新兵ども!」
新兵3人「イエス・マム!」
シャドウメイルのレイザー・シャドウは、グレイブ・ロザリーカスタムと対峙。
アンリ「第一中隊のメンバーの力、見せてくれないかしら。」
ロザリー「ああ、見せてやるよ。その代わり後悔するなよ。」
シャドウメイルのアーキバス・シャドウは、グレイブ・メアリーカスタムと対峙。
シャーロット「私が相手をして差し上げましょう、新兵さん。」
メアリー「ヒルダお姉さまから授かったこの機体の力、見せてあげる。」
シャドウメイルのグレイブ・シャドウは、グレイブ・マリカカスタムと対峙。
ティナ「新兵のくせに私と戦うなんて、そんなに死にたいの?」
マリカ「そう簡単に死ぬわけにはいかないよ。」
シャドウメイルのハウザー・シャドウは、ハウザー・ノンナカスタムと対峙。
エレナ「ハウザー同士の戦いか。だがこのハウザーに、オリジナルのハウザーが敵うものか!」
ノンナ「操縦テクも大事だよ。」
レイザー・シャドウは分身しつつ、ライトオブヨルゴスというビーム弾をグレイブ・ロザリーカスタム目がけて発射する。
アンリ「この弾の威力は半端じゃないよ!」
しかしロザリーはその弾を頑丈な剣で跳ね返す。
ロザリー「これが第一中隊のメンバーの力だ。攻撃だけでなく防御も優れているんだぜ。」
アーキバス・シャドウは、空中に浮いたまま何もしない。
メアリーも、自分の機体を空中に浮かせたまま何もしない。
シャーロット「貴女も攻撃してこないとは。ではこちらから攻撃させていただきます!」
アーキバス・シャドウは、瞬間移動でメアリーの機体の前に現れ、その機体目がけて剣を振り下ろす。
しかしメアリーはその剣を、素早くグレイブの剣で受け止める。
メアリー「戦い方も教わったんだよ。」
グレイブ・シャドウは、剣を前に突き出しつつ前に進み、マリカを後退させる。
ティナ「どこまで逃げる気なの?早く攻撃しておいでよ。」
マリカは弾を発射し、グレイブ・シャドウにその弾を当てる。
マリカ「望み通り攻撃させたこと、後悔してる?」
だが、マリカが弾を当てたグレイブ・シャドウはダミーだった。
本物のグレイブ・シャドウが、マリカの機体の後ろに現れた。
ティナ「よく当てたね。でも本物はこちらだよ!」
グレイブ・シャドウは、マリカの機体を下向きに殴り飛ばした。
マリカの機体は海面に向かって墜落しようとする。
しかし海面の少し上のあたりで制御が効くようになり、海への墜落を免れ、上へと上がった。
ハウザー・シャドウとハウザーは、両肩の砲の弾をぶつけ合う。
エレナ「なかなかの射撃テクニックだな。」
ノンナ「まあ、そうだよ。」
戦いは勝ち負けがつかないものだった。
そして、アンジュリーゼ達の機体がやってきた。
ターニャ「馬鹿な…。ミスルギ皇国内には妨害電波が張られているというのに…。」
アンジュリーゼ「私たちは、海上をフライトしていました。そんな時にて、ヒルダのメッセージが私たちの端末に送られてきたのです。」
サリア「かつての仲間を見捨てるわけがないでしょ。」
エルシャ「ヒルダちゃん達、無事かしら。」
エルシャはロザリーと、新兵3人と対面する。
エルシャ「こんにちは、ロザリーちゃん、そして新兵ちゃん達。」
ターニャ「シャドウメイルの群れよ、引け!これよりピレスロイドの群れで、敵を殲滅する!」
シャドウメイルのパイロット達「イエス・マム!」
アンジュリーゼ達の前に、多数のピレスロイドが現れた。
ヴィルキス、クレオパトラ、レイジア、テオドーラ、グレイブ3機、ハウザーは、弾と剣を駆使しつつピレスロイドを撃墜していった。
ターニャ「ピレスロイドを殲滅するとは…。これより撤退する!」
ヴィクトリア、エイレーネ、シャドウメイル4機は撤収し、去っていった。
ヒルダ「私たちと共闘してくれてありがとな。」
アンジュリーゼ「どういたしまして。ミスルギの民を救い、アルゼナルのかつての仲間をも救う、皇女たるものそうでなくては。」
ロザリー「クリス、久しぶりだな。リベルタスに参加しないかい?」
クリス「断るよ。君は私の友達じゃない。私の友達は、エンブリヲくんだけ。」
ロザリー「私と長く付き合ってないからか?」
ジャスミン「助けてくれてありがとう。」
サリア「勘違いしないで。私は奴らが憎いからここに来ただけなの。特にジル、どうして私にヴィルキスを託さなかったの?」
ジル「お前は指輪を持ってなかったからだ。」
サリア「そうやって言い訳して…。」
後書き
・次回予告
エンデュミオンはあの男だった!?
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