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仮面ライダードライブ アクセル踏み込め

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第三十三章

 そこに停まった、泊はそのバイクに驚いて隣にいた霧子に問うた。
「バイクだよな」
「見ての通りですね」
「あれっ、バイク?」
「進ノ介君にバイク?」
「何か違和感あるけれど」
「いや、バイクも必要かと思い開発していたのだ」
 ベルトが追田達に話した。
「本願寺課長と共にな」
「トライドロンだけでなくバイクもあると使い分けが出来るからね」 
 本願寺もここで事情を話す。
「それでロイミュード達との戦いの時にこっそりと開発していたけれど」
「途中私がいなくなったりして中断していたが」
「今回めでたく完成したんだ」
「残念ながら今回のスサノオとの戦いには使えなかったが」
「これからはこのバイクにも乗ってね」
「トライドロンとの使い分けか」
 泊はそのマシンを見て呟く様に言った。
「これからは」
「そうしてくれ」
「ああ、それでこのバイクの名前は」
「サイクロントライドロンにするか」
「サイクロン?ダブルライダーの人達が乗っていた」
「あの伝説のマシンだ」 
 そのマシンから名前を取ったというのだ。
「それから名前を取った、ではな」
「ああ、これからはこれにも乗ってな」
「戦ってくれ」
「そうさせてもらうな」
「これに乗る時は」
 霧子もそのマシン、サイクロントライドロンを見つつ言った。
「私は後ろの席で進ノ介君を抱き締めてですね」
「ああ、そうなるな」
「その時はそうしてお願いしますね」
「こっちこそな」
「二人共ヘルメットは忘れないでね」
 本願寺は二人に笑ってこのことも話した。
「バイクに乗る時はね」
「はい、その時は」
「忘れません」 
 二人も本願寺に笑顔で敬礼をして応えた、そのうえで自分達の新たな力を見つつこれからの人間として、仮面ライダーとしての戦いのことを思うのだった。勝利のすぐ後であるが。


仮面ライダードライブ  アクセル踏み込め   完


                        2016・8・15 
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