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『零と先輩』

作者:零那
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『自問自答』



細かく言えばきりがないのでガッツリ省きますが、此処での生活が始まった。
何ひとつ納得できぬまま、流れに身を任すことしかできぬまま、長い長い1日がやっと終わる。

寝る前になって先輩の事を考えた。
一時保護所に居た時は、先輩との思い出を糧に頑張れてた。
それが今日は何も思い出せれないくらい、悔しさでいっぱいだった。

明日もまた、此の屈辱的生活を強いられると考えただけで、悔しすぎて涙が溢れ続ける。

翌日、起床時から細かいルールなど徹底的に叩き込まれる。
嫌でも何でも従う他に術はない。

『連帯責任』という言葉と意味を教えられた。
くそムカつく。
そんなん言われたら言いたいこと言えんだろ。
いや...充分言ってたな。
むしろ暫くの期間は職員との喧嘩が絶え間なく続いていたが...。

此処に来て、悔しさや情けなさ...屈辱しか味わってない。
それは何故?
それは誰のせい?

自問自答しても答えなんて無い。
自分だけのせいじゃない。
職員達のせいじゃない。
頭では解ってる。
心が追いつかないだけ。

此処で何をすべきなのか。
此処で何を学ぶべきなのか。
此処で何を得られるのだろうか。
得られるものが在るのだろうか。


 
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