『零と先輩』
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『告白』
先輩とは、バス停で話すようになった。
いつかの帰りのバスの中。
零は、零の生きてきた道を先輩に話してた。
施設にいること。
何故施設にいるのか。
何をされてきたか。
何をしてきたか。
どういう気持ちで今生きてるのか。
たぶんそんな全てを...
心の闇をぶち撒けたんだろう。
抑え込むのが難しくなったんだろうか。
それとも単純に吐き出したかったんだろうか。
でも...違う。
吐き出す行為は、散々警察や検察等の前でしてきた。
それはもう他人事の様に平気で話せるほど何百回も。
では...何故?
零は、先輩と逢う度、話す度、どこか触れてはいけない深い傷を感じた。
闇思念の渦を...。
勘違いなら失礼極まり無い事だ。
先輩に話したのは、間違っても、同情してもらおうとか気を引く為ではない。
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