仮面ライダードライブ アクセル踏み込め
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第二十二章
「僕達も実際にそうしていますし」
「そうだ、彼等は機械の身体だからだ」
「機械独特の構造、そして能力ですね」
「それは確かにある」
「スサノオは色々な種族、組織を出しますが」
「それぞれの特色がありますね」
ブレンも言う。
「私も今回のことで実感しました」
「それでその性質を考慮した戦術もあります」
「具体的にはあれね」
鳳鳴が言う。
「斬るよりも衝撃でダメージを与える」
「その方がいい相手か」
「それがロイミュードなんだな」
葛葉と駆紋も述べた。
「じゃあ俺達は剣や槍を使うよりも」
「打撃を中心に戦った方がいいか」
「そして逆に俺達は、か」
「武器が武器だけに」
今度は初瀬と城ノ内が言う。
「武器で衝撃を与えてか」
「ダメージを与えていけばいいんだな」
「そうそう、鎧の上からでも衝撃は伝わるから」
「それからダメージを与えられるな」
ペコとザックも気付いた。
「じゃあ殴ったり投げて地面に叩き付けたり」
「ロイミュードにはそっちの方がいいんだな」
「後はあれだな」
「関節を狙うべきね」
角居と港は彼等の武器の特色からこう結論を出した。
「鎧も全部守っている訳じゃない」
「その隙を狙うことね」
「矢で目を狙いコントロール機関である脳、超高性能コンピューターを破壊する」
呉島が考えた攻撃の仕方はこれだった。
「若しくは一つのポイントに力を集中させてその守りを突き破ることだな」
「それは確かに効果的だ」
チェイサーは呉島の提案を一旦は認めた、だがここで彼はこうも言ったのだった。
「だが奴等も人間だ」
「人間だからだ」
「そこを衝けばいい」
「難しく考えずにか」
「確かに身体は機械だが奴等も人間だ」
このことを言うのだった。
「そこを衝くこともいいとは思う、少なくとも俺達は機械であることを特に意識はしていなかった」
「そうして戦っていたのね」
「そうだった、むしろ個々のロイミュードのことを考えていた」
湊にも話した。
「そうして戦っていた」
「ロウミュード全体ではなく」
「個々のだ」
「確かにそうだった」
ベルトもチェイサーのその主張を認めた。
「私達はそうして戦っていた」
「それでは今から全てのロイミュードのデータを出せますか」
光実はベルトの言葉を聞いて彼に問うた。
「出来ればファイル化身して」
「本願寺が持っている」
「あの人がですか」
「データはそのまま戦力になるからな」
「そこまでわかっておられるとは」
「彼は絵に描いた昼行灯だ」
ベルトは本願寺をこう評した。
「実は常にそうしたことをしていたのだ」
「では本願寺さんにお願いして」
「ロイミュード達のデータを見てだな」
「個々の有効な戦い方を考えていきましょう」
「それがいいな」
ベルトは光実のそのアイディアをよしとした。
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