仮面ライダードライブ アクセル踏み込め
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第十六章
「ですから泊さん、詩島さんのフォローをお願いします」
「俺はフォローをするつもりはないが」
しかしとだ、マッハの横に来つつ言う。
「あの警官もどきも人間の風上に置けない奴も嫌いだ、ならだ」
「俺達とか」
「一緒に戦ってやる」
こうマッハに言うのだった。
「それでいいな」
「ああ、宜しくな」
「行くぞ」
ライダー達は力を合わせロイミュード達を倒していった、確かにロイミュード達の数は圧倒的だった。だが。
ユグドラシルのライダー達は龍玄の助言を聞く斬月・真の的確な指示の下まとまって戦いドライブとマッハは鎧武、バロンの援護を受けひたすら前に進んでいた。数の差を個々の戦力と的確なチームワークで補っていた、その状況を見てだった。
ゴルトドライブは極めて冷静に隣のシーフロイミュードに言った。
「わかっていると思うが」
「伏兵か」
「出すタイミングが近いな」
「そんなことはわかっている」
返事は意外と冷静なものだった。
「私もこれでも多くの部下を持って使っていたからな」
「采配はわかっているか」
「そうだ、確かに奴等は強い」
シーフロイミュードもこのことははっきりと認識していた。
「個々も強いが頭もいい」
「尚且つチームワークも出来ているな」
「尋常な相手じゃない、しかしだ」
「幾ら強くてもな」
「人間には体力があれば機械も摩耗する」
つまり無限に戦える存在なぞないというのだ。
「だからだ」
「ここはだな」
「忌々しいが精々戦ってもらってだ」
「疲れたところにか」
「援軍を出す、まだこちらには来られない」
彼等の場所には、というのだ。
「そして来る頃がだ」
「疲れが出る時か」
「その時に出す」
シーフロイミュードは戦局を見極めていた、それ故のことfだった。
「まだだ、最後に私達が勝つまではな」
「ではその言葉通りにいくことを願っていよう」
「私の言うことを信じていないのか」
「信じていると言って嬉しく思うのか」
自分の方を見たシーフロイミュードに即座に返した。
「そんな奴でもないと思うが」
「その通りだ、当然のことだ」
まさにその通りだった、ゴルトドライブの予想の。
「私も伊達に警察でのし上がってきた訳ではない!」
「頭を使うことについてはだな」
「手段も選ばない、そうしてきたからな」
こう言ってだ、彼は戦局がライダー達が押している状況でも時を待っていた。そしてその時は実際に来た。
さしものライダー達も疲れが出た、動きが僅かだが鈍り陣やフォームを組みなおし対処しようとした時に。
「今だ、行け!」
シーフロイミュードは援軍を出した、その数は最初あったロイミュード達と同じだけだった。その援軍が一気にライダー達に迫る。
これにはライダー達も数歩でも退きそのうえで態勢を立て直し対応しようとした、だがそこに今度はだった。
ライダー達全員にヒーリングがかかった、それを受けた鎧武が言った。
「何だ、また元気が出て来た」
「これはまさか」
「ああ、そのまさかだな」
ドライブがベルトに応えた。
「あいつ等も来たんだ」
「彼等も人間だからだな」
「そうだ、スサノオと戦うな」
「その通りだ」
ハートの声がした、その後ろにはブレンとメディックがいる。
「友達の助けになりに来た」
「そうか、悪いな」
「悪くはない、当然のことだからな」
ロイミュード達は既に変身している、そのうえで戦場に姿を現したのだ。
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