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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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外伝~オルキスタワー攻略作戦~

同日、10:30――――



~行政区~



オルキスタワーへ続く道を魔導兵達が警備していたその時、銃撃やアーツ、矢や魔術が放たれ

「おおおおおおおっ……!」

「行きます……!」

「せーの!」

ヴェンツェルとリタ、シャマーラが同時に攻撃して魔導兵を滅した!

「魔導兵の殲滅、完了です!」

「クリア!」

「今よ!」

「突入してください!」

そしてセティやスコット、エオリアとエリナが叫んだその時、警察車両が次々とオルキスタワーに向かい、セティ達もオルキスタワーに向かって行った!



~オルキスタワー~



オルキスタワーの正面入り口付近には多くの魔導兵が待ち構えていた。そこに警察車両が到着し、次々と警官が現れ

「迎撃を開始します!」

「車輛を盾にしろー!」

エマや広報課の課長の号令を合図に警官やセルゲイ達は銃撃を始めた!そして銃撃に魔導兵達が怯んでいる所にセティ達やカーリアンが攻撃を仕掛けて次々と魔導兵を滅し始めた!しばらく銃撃を続けると車輛の近くに魔導兵が現れ、車輛を攻撃した!

「うおおおおっ!?」

「ひええええっ!?」

魔導兵の攻撃に警官達が怯んだその時、偃月輪が魔導兵を襲って怯ませ

「そーらよっ!」

そこに剣を装備したレクターが強襲し、次々と攻撃を加えて魔導兵を滅した!

「お次は任せたぜ~。」

「―――ええ。」

そしてレクターの言葉に頷いたキリカは今度は逆側の車輛の側に現れた魔導兵に向かい

「ハッ……!」

武具を付けた拳による一撃で魔導兵を滅した!

「す、凄い……!」

「さすがは泰斗流だな……」

「へえ……さすがはジンと同門なだけはあるわね♪」

キリカの攻撃を見た警官は驚き、セルゲイとカーリアンは感心した。するとその時!

「みんな、お待たせ!!」

「―――これより俺達も参戦する。」

「行くよ、ノイ、クレハ!」

「うん!」

「ええ!」

「僕達も行くぞ、フィーナ、エレナ!」

「「はい!」」

なんと南口で戦っていたエステルやセリカ達が現れて次々と魔導兵達に攻撃を仕掛けて滅し始めた!

「あら、もう南口の戦闘を終わらせたの。随分腕を上げたじゃない。」

エステル達を見たキリカは目を丸くし

「えへへ……キリカさんと一緒に戦うなんて初めてだね♪」

「フフ、そうね。それじゃあ行きましょうか。」

嬉しそうな表情で言ったミントの言葉に口元に笑みを浮かべて頷いたキリカはエステル達に言い

「うん!」

キリカの言葉にエステルは頷いた後ヨシュア達やセリカ達と共にすざましいスピードで次々と魔導兵を滅し始めた!

「やれやれ。目立ちまくってんなァ。ま、こっちは少し、ラクをさせてもらうかね。」

エステル達の戦いを苦笑しながら見ていたレクターは高位アーツを放って多くの魔導兵達を怯ませた!

「頃合いか………」

その様子を見ていたセルゲイは静かな口調で呟いた後エニグマで通信を開始し

「――――特務支援課、突入!”道”は拓いた!後はお前達に任せる!」

「了解!」

通信相手―――ロイド達に号令をかけた!すると特務支援課の二台の車輛が猛スピードで突っ込んで出入り口をぶち破ってタワー内への侵入を果たした!



~クロスベル領空~



一方その頃、アイオーンと戦うフェミリンスとメルカバ伍号機はフェミリンスの活躍によってアイオーンを破壊の一歩手前まで追い込み、追い込まれたアイオーンは変形してエネルギーを溜め始めて膨大なエネルギーを放ったが

「―――無駄です!!」

フェミリンスがメルカバ伍号機の前に出て大規模な結界を展開して防御し続けた!



~メルカバ伍号機・ブリッジ~



「よっしゃ、フェミリンスさんが主砲を防いでいる間に一気に決めるで。――――”アレ”を使う。」

その様子を見ていたケビンはある判断を下し

「グラハム卿……!?」

「まさか……!」

ケビンの判断を聞いた星杯騎士達は驚き

「待って……!いきなりすぎる!”聖痕”を使っての砲撃を使わなくてもフェミリンスさんの援護に徹しているだけで確実に破壊できる!」

リースは血相を変えて叫んだ。

「せやな………けど肝心な事は全部”神”頼りで援護くらいしかできんようでは名を継いだ姉さんに顔向けできん。みんな、サポートしてくれ。」

一方ケビンは優しげな微笑みを浮かべて答えた後星杯騎士達に指示をし

「……承知しました。」

「モード”S(スティグマ)”を起動……!」

指示をされた星杯騎士達は重々しい様子を纏って頷いた後操作を始めた。

「………何をするつもりかわかりませんが、リースさん。”聖痕”の加護を受けた貴女ならケビンさんの負担を減らす事はできます。なので、彼に力を貸してあげてみては?」

「………わかりました。」

エイドスの言葉を聞いたリースは頷いた後ケビンの側に移動し

「リース……」

自分の側に来たリースをケビンは複雑そうな表情で見つめ

「―――”影の国”でケビン自身が言ったでしょう?私はケビンの”相棒”だって。そして……私はケビンの隣でずっと歩いて行くことを。」

「……せやな……だったら遠慮なく力を貸してもらうで!」

「うん……!」

優しげな微笑みを浮かべて言ったリースの言葉に頷いたケビンはリースと手を繋いでかつて”影の国”でルフィナを撃ったように互いの身体を合わせて正面を見つめ

「フフ………」

その様子をエイドスは微笑ましそうに見守っていた。

「「『我が深淵にて煌く蒼の刻印よ……………』」」

そしてケビンとリースが同時に祈るとケビンの背に蒼き”聖痕”が顕れると共にリースの背にも小さな蒼き”聖痕”が顕れた!

「「『天に上りて煉獄を照らす光の柱と化せ………』」」

二人が祈り続けると”聖痕”は輝き出した!

「――――”メルカバ”の全導力を収束!」

「”聖痕”パターンを認識!外部への展開を開始します!」

そして星杯騎士達はそれぞれ報告をし

「「守護騎士第五位(第五位の従騎士)、”千の護手”(リース・アルジェント)が命ずる………”聖痕砲”メギデルス――――展開!!」」

ケビンとリースは同時に叫んだ!



~クロスベル領空~



フェミリンスがアイオーンの主砲を防いでいると正面に巨大な蒼き”聖痕”を顕させたメルカバ伍号機がフェミリンスと並び、膨大なエネルギーを放ち、放たれた”聖痕”のエネルギー砲はアイオーンの主砲が放つエネルギーをも呑みこんでアイオーンを貫いた!

「―――止めですわ!イセリアルブラスト!!」

それを見たフェミリンスは結界を展開するのを止めて、さらに上空へと舞い上がって膨大な神力や魔力が纏ったエネルギーをアイオーンに放った!そしてメルカバ伍号機とフェミリンスの膨大なエネルギーをまともに受けたアイオーンは連鎖する爆発を起こしながら木端微塵になった……………!



ロイド達がオルキスタワーへの侵入を果たし、攻略を開始したその頃、プリネ率いるメンフィル軍は圧倒的な戦力で短時間で次々とエレボニア軍を蹴散らした挙句すざましいスピードで都市や町を制圧し、とうとう”貴族派”の”四大名門”の一角――――”ハイアームズ家”やハイアームズ家に従う貴族達を降伏させるか、抵抗する者達は殲滅し、そして”サザーランド州”を制圧した後、エベル湖に戦艦を着水させて船のように進ませて、エレボニア帝国の歴史ある小さな町――――”レグラムの町”付近に到着し、その報せを知った”レグラムの町”を収める領主の執事は慌てた様子で領主に報せに行った………………… 
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