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ハイスクールD×D ~熾鏡符のAGITΩ~

作者:天の道
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第二章:放課後のラグナロク/太陽のSURVIVE
  MirrorⅠ:英雄派の策略/動き出す英雄たち

冥界中を驚愕と驚きで包んだディオドラの裏切り、そして禍の団(カオスブリゲート)
襲撃の事件から数日が過ぎた。あの事件のあとディオドラは俺の暴走に巻き込まれ死亡
アスタロト家は、魔王輩出権の永久剥奪、そして領地の押収で事件が終わった

だが同時にこの事件で新たな脅威が発覚した。
禍の団(カオスブリゲート)の新たなトップ――レイリスの存在が明らかになったことだ

俺もオーフィスの片割れで、オーフィスと同等の強者いや、存在ができるなんて思わなかった
だがこれで禍の団(カオスブリゲート)の旧魔王派は壊滅的な被害を受け、
そして幹部であるカテレア、クルゼレイ、シャルバを失った。

俺としてはようやくこれで、ゆっくりできると思ったが…そうゆうわけにはいかないみたいだな

理由は、今までなりを潜めていた禍の団(カオスブリゲート)の英雄派が動き出していた

今俺たちグレモリー眷属と翼、イリナ、そしてティナは町はずれの廃工場にいた。
オーフィス、ティアは公に出るとまずいとゆうアザゼル先生の意向で家にいてもらっている

すでに日は落ちており、工場内は点滅しているランプで薄暗くなっており
工場内に気配が多数ある、しかも殺意と敵意に満ちていた

「――――グレモリー眷属、それに銀龍姫、天使、そして異世界の戦士か。
居場所をかぎつけるのが随分と早いな」

暗がりの中現れたのは黒いフード付きのコートを着た男性だ
さらに姿を現すと同時に周囲の影や暗闇の部分から人型の異形が数十体出てきた

そして部長が前へ出て冷淡な声音で聞く

禍の団(カオスブリゲート)の英雄派ね。
ごきげんよう、私はリアス・グレモリー、三大勢力からこの土地を任されている上級悪魔よ」

「ああ、存じ上げていますよ、魔王の姫君。我々は貴様ら悪魔、ドラゴンたちを浄化し
この汚染された街を救うことだからな」

部長の言葉に敵意と殺意をむき出して答えている
そう…部長のいう通りこいつらは禍の団(カオスブリゲート)の英雄派の構成員
ここのところ英雄派は、俺たちが住んでいる街に小規模で襲撃しに来ている

さらには三大勢力や、北欧、などの重要拠点も数々と襲撃しているようだ

そして人型の異形はおそらく戦闘員…英雄派の奴らは駒のように使っている。
だがこの戦闘員は、中級悪魔クラス油断はできない

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!!』
『Silver Dragon Balance Breaker!!!!』

イッセーと翼が素早く禁手化(バランスブレイク)し、全員が陣形をとる

イッセーと木場がツートップで前衛、少し後ろにデュランダルとフレイムセイバーを
待って構えるゼノヴィア

中衛がイリナ、翼、小猫ちゃん、ギャスパー前衛のフォローそして後衛のフォローに入る

後衛は部長、朱乃さん、アーシア。部長は司令塔として指揮を執り朱乃さんが支援攻撃
アーシアは、ケガした前衛、中衛を回復のオーラを飛ばし回復する係だ

そして俺とティナは遊撃手、サッカーでゆうところのリベロだ
基本的の場の状況を読んで好きに行動し、部長の指示があればそれに従い行動する係だ

ちなみに禁手化(バランスブレイク)していない場合のイッセーと翼は中衛と後衛の
間に入りサポートに入ることになっている

この陣形は部長と俺が考えたものだ。レーティングゲームとは違い本当の殺し合いだからだ
まあ、俺は部隊を持っていたころがあったから、陣形を考えるのは得意だ

そして男は俺らが陣形を組んだのを確認し男たちはグループに分かれて攻撃してきた

俺たちもさっきのフォーメーションのグループに分かれる



俺とティナは英雄派の構成員数人、人型の異形数十匹を相手にしていた

「すまないな、いきなりの実戦ががこれで」

「大丈夫ですお兄さん、やるからには倒しましょう」

ティナは修業からさらに自分の力を磨きにかけて、人間状態の外見も
変えていた、今は短めのブロンドヘアーで緑色のひも状のリボンを二つ付けていて
瞳は蒼に近いエメラルドグリーン

そしてフリルがついた大人っぽいドレスのような服を着ている

「我らの計画に邪魔だから消えてもらう、アドヴェント!」

「お断りだ、テロリスト」

そう言い放つと構成員の一人が緑色の矢を放ってくる

「おっと…ティナ!構成員は全員殺すな。異形は殺してかまわん」

「わかりました―――フォーメーション・アサルト」

するとティナは全員から蒼雷を放ち、腰の部分についている革のポシェットから
黒く輝く砂のようなものを出しだした黒い砂を蒼雷で操る
そして瞳の色が赤く染まる

これはティナが自分の蒼雷の性質を理解し編み出した。
雷轟龍の黒曜鋼砂鉄(ディオレックス・ブラック・アイアンドサンド)

ティナの蒼雷は磁力と非常に共鳴しやすく。鉱山の鉄鉱石や電気を通すもの、
磁力を帯びているものを操ることができる。

「そんなこけおどしが通じるか!異形のガキが!」

構成員の一人がティナに向かって神器で出現させた剣で切りかかるが

「ぐぁ!」

「甘いです」

蒼雷を帯びた砂鉄で剣を受け止めその隙に首筋に手刀を当て構成員を気絶させた

あの砂鉄は、俺とティア、オーフィスそしてアザゼルと一緒に作ったもので
並みの剣や魔力などでは絶対に砕かれない砂―――砂鉄黒曜鋼

そして俺の使っている戦闘術をほとんどマスターし、
近距離、中距離、遠距離、そしてすべてのバランスが整った遊撃手になっている

そして俺は、また攻撃してきた構成員の矢を武装色で纏った腕で受け止め
そのまま放ってきた構成員の方に投げ構成員の両足を貫いた

そして俺は構成員のほうにより降伏を求める

「もうお前は、何もできないおとなしく降伏しろ」

「ふざ…… けるなよっ!! 誰が悪魔なんかに…! 悪魔に協力する奴らなんかに投降するかっ!!」

「そうか…それは残念だ――ふん!」

そして俺はその構成員の下腹部を殴り気絶させた

「お兄さん、そっちはどうでしたか?」

「ああ、片付いた」

ティナのほうもよく見たら砂鉄黒曜鋼で作った黒剣で人型のモンスターを倒していた
しかも黒焦げになっている

「翔一、そっちはどう?」

「大丈夫です。今終わりました」

すると、他の神器使いと戦っていた皆がやって来た。どうやら全員片付けたようだ

「それにしても…… 今回の敵は変なんだよ。翔一君」

「変?一体どうしたんだ?」

「イッセーがなぎって倒した神器使いが突然苦しみだして、転移したんだ」

苦しんだ後に転移?恐らく………

「ええ、アザゼルと翔一が言っていた最近の禍の団(カオスブリゲード)
行動と一致するわ。恐らく…」

禁手化(バランスブレイカー)だな。まさか本当に俺とアザゼルの読みが当たるとはな」

俺の返答に部長がうなづく

これはますます、状況が悪化していくな……今まではほとんど魔力や普通の神器使いが
相手だったが…禁手化(バランスブレイク)が相手となるとますます状況がややこしくなる

俺はまあ、黒武帝と呼ばれていた時期は旧魔王派しか相手にしていないからな……

「あのー、一つ気になった事があるんですが」

「何かしら?イリナさん」

気になった事?一体なんだろう。

「この一連の禍の団(カオスブリゲード)の行動、何か実験している様にも感じたんです」

「実験?」

「今、世界各地で、それぞれの勢力の重要拠点に次々と神器使いが襲撃しています。
そして、変化があると直ぐに退却していく不可解な行動も取ってます」

実験…… なるほど…… 確かにそう言う見方も出来る。
前に襲ってきた奴等は、俺達の戦力を分析しようとしてきた奴もいた。

何かの数値化?もしかしてこれから脅威となる存在のデータ収集だろうか…

「だがイリナ、その不可解な行動は十中八九禁手化(バランスブレイク)が関わっている
そしてイリナ禁手化(バランスブレイク)になるために必要なことは何だと思う?」

「劇的な変化、だよね」

「で、でもよ! 俺達と戦ったってだけで禁手化(バランスブレイク)なんてするもんなのか?」

イッセー、残念だが、この駒王町は条件が整い過ぎている。

「あのな、イッセーお前も知っているが、ここには滅びの魔力を持った部長を始め
赤龍帝、銀龍姫、雷光使い、聖魔剣、聖剣デュランダルにアスカロン、異世界の聖剣
時間を停止するヴァンパイア、仙術使いの猫又、優秀な回復要員、
そして異世界の戦士の俺―――――人間である彼らから見れば、尋常で異常な戦闘体験だ」

「俺達は経験値稼ぎのレア敵かよ!?」

まあ、比喩的な解釈では間違っていない。

「それに条件がそろえば、オーフィス、ティアマットも来る可能性だってある」

「そうだな…裏ステージまで完備ってことかよ………」

「やり方としては強引で雑とも言えますね」

木場の言葉にイリナが続く。

「どれだけ死んでも禁手(バランスブレイカー)に到ればいいって感じよね…… 気にくわないわ…」

「どちらにせよ、これ以上はアザゼルに聞いてみましょう。
あちらも何かしらは感じ取っていると思うし」

部長のこの言葉で、俺達は現場から離れた。















 
 

 
後書き
どうも天の道です、実は今仕事の関係で更新が遅れます
あまり詳しい事情は言えませんがすみません

 
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