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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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外伝~クロスベル解放作戦~後篇

~ウルスラ間道~



「つ、ついに西口でも戦闘が始まったそうだぞ……!」

「さ、さすがにこっちは大丈夫だよな……?」

一方ウルスラ間道では兵士達がそれぞれの顔を見合わせて表情を青褪めさせていたその時!

「カファルー!クーちゃん!」

「今こそ力を貸して――――”白水竜”クー!」

「グオオオオオオオオオ――――――――ッ!!」

「「ク――――――――――ッ!!」」

なんと国防軍が展開しているバリケードの目の前にカファルーと2体のクーが現れて咆哮を上げた!

「なななななななっ!?」

「ば、化物に竜が2体も……!?」

それを見た兵士達が混乱し始めたその時!

「朱雀!衝撃波!!」

「ぐあっ!?」

「ががっ!?」

エステルがクラフトを放って兵士達を怯ませた!そこに棒を装備したサティアが飛び込み

「――――旋風輪!!」

「「ガッ!?」」

棒を回転させて兵士達を吹っ飛ばして気絶させた!そこに人形兵器達が二人に向かおうとしたが

「絶影!!」

「せーの!裂甲断!!」

ヨシュアとミントがそれぞれクラフトを放って人形兵器達にダメージを与えると共に怯ませ

「不浄なる者達に裁きを!天の裁き!!」

「来たれ、夏の嵐!ヘイルストーム!!」

そこにフィーナとクレハが放った魔術によって破壊された!

「な、なんなんだよ、奴等は……!?」

エステル達を見た兵士達が混乱したその時!



「ノイ、行くよ!」

「うん、任せて!」

「エレナ!」

「はい、アドルさん!」

「「アルス・ノヴァ!!」」

「「ブレイブラッシュ!!」」

「ギャアアアアアアアッ!?」

「グアアアアアアッ!?」

ナユタ、ノイ、アドル、エレナがそれぞれ協力技を放って一瞬で多くの兵士達を戦闘不能にした!

「えへへ……まさかサティアさんがあたしと同じ棒術ができるなんてね♪」

一方エステルは自分の横で自分と同じ構えをしているサティアを見つめて嬉しそうな表情をし

「フフ、だって私はお母さんが大好きだもの。大好きなお母さんにお母さんと同じ戦い方を習うのは当然でしょう?」

「う”………だからその呼び方は止めてって言ったでしょう!?」

サティアに微笑まれた後表情を引き攣らせて怒鳴った後気を取り直し

「とっておきを見せてあげる!!とりゃあっ!」

「――――ブライト家直伝奥義!!ハアッ!」

エステルとサティアは全身に膨大な闘気を纏った後同時に回転しながら跳躍し

「「奥義!鳳凰烈波!!」」

「グアアアアアアアアアアアアアッ!?」

「ガアアアアアアアアアアッ!?」

2人同時に”鳳凰”の姿になって兵士達に突撃して闘気による爆発を起こして多くの兵士達を戦闘不能にし

「「……よし!」」

鳳凰の姿から戻った二人は互いの背中をあわせて棒を構え直した!

「わあ♪二人とも息ピッタリだね♪」

「ハハ、さすがは母娘だけあるね。」

それを見たミントは無邪気な笑顔を浮かべ、ヨシュアは苦笑した後戦闘を再開し

(エイドス)も頑張っているんだ………親の僕達も負けずに行くぞ、フィーナ、エレナ!」

「「はい、アドルさん!!」」

一方フィーナとエレナはアドルの号令に頷いて戦闘を再開し

「――――私達の子孫が頑張っているんだから、先祖の私達も頑張らないとね、ナユタ。」

「うん………ノイ、手伝ってくれるかい?」

さらにクレハに微笑まれたナユタは頷いた後ノイに視線を向け

「勿論!私はナユタの”永遠の相棒”でクレハ様にお仕えしているんだから当然、私だって頑張るの!」

視線を向けられたノイは嬉しそうな表情をして力強く頷いた。

「――――行こう、ノイ、クレハ!遥か未来の世界中の平和を守る為に!」

「うん!」

「ええ!」

そしてナユタの号令に二人は頷いた後戦闘を再開した!



「「ク――――――――ッ!!」」

「グオオオオオオオオオオオ――――――――ッ!!」

「うわああああああああっ!?」

一方2体のクーとカファルーは暴れまくって次々と装甲車や人形兵器を破壊し始め

「クッ……!化物共を優先的に狙えっ!!」

「イ、イエス、サー!!」

兵士は唇を噛みしめた後指示をして兵士達と共に銃撃をしようとしたが

「フフ、ニル達の存在を忘れて貰っては困りますわよ!爆裂光弾!!」

「雷弾よ、降り注げ!爆裂雷弾!!」

「大地よ、我が矢に力を!大地の制圧射撃!!」

「ががっ!?」

「ぐあっ!?」

ニルとパズモ、テトリが放った降り注ぐ魔力弾や魔力の矢を受けて怯み

(――――未熟者共が!―――空牙!!)

「ぐっ!?」

「があっ!?」

さらにサエラブの強襲攻撃によって次々と地面に倒れて気絶した!



「ま、魔獣と異種族との人間の混成軍……!?」

「い、一体何なんだよ、奴等は……!」

エステル達を見た兵士達は混乱した。

「――――ブライト家の絆と力、とくと見せてあげるわ!」

「――――戦意の無い者は今すぐ武装を解除しなさい!そうすれば痛い目には合わせないわ!」

「”星護騎士”ナユタ・ハーシェル!行くよっ!!」

「”楽園の紡ぎ手”ノイ・ステラディア!頑張るのっ!!」

「”冒険家”アドル・クリスティン!参るっ!!」

「”白騎士”エレナ・クリスティン!行きますっ!!」

その時エステルとサティアは同時に闘気を纏って棒を構えて兵士達を睨み、二人に続くようにナユタとノイ、アドルとエレナもそれぞれ闘気や魔力を纏って兵士達に武器を向けたり睨んだりして叫び

「――――”空の女神(エイドス)”の母神、”自由の女神”フィーナ・クリスティン。」

「――――”ミトスの民”クレハ・レム・オルディーン。」

フィーナとクレハは静かな口調で名乗り上げ

「「――――大好きな人達の為に共に戦いますっ!!」」

兵士達を睨みながら決意の表情で叫び

「――――音に聞こえし”ブレイサーロード”の”守護者”達――――”六異将”の恐ろしさ、とくと見せてさしあげますわ!!」

エステル達に続くようにニルが連接剣を構えて叫び

「ア、アハハ……ただしくは”七異将”ですけどね。」

(フッ、相変わらず細かい事を気にする奴だな。)

ニルの叫びを聞いたテトリは苦笑し、サエラブは口元に笑みを浮かべた。

「ヒッ………!」

一方エステル達に睨まれた兵士達は悲鳴を上げて怯み

「今のサティアさん……まさに母親(エステル)そっくりになっているね………」

「さすがは血が繋がっている娘だけあるね♪ミントもお姉さんとして負けていられないぞ~!」

「ううっ………争いがあれだけ嫌いだったサティアがあんなに勇ましくなっているなんて………………昔のサティアを知っている身としたら複雑だわ………」

ヨシュアは冷や汗をかいて苦笑し、ミントは無邪気な笑顔を浮かべた後自分に気合いを入れ、パズモは疲れた表情で溜息を吐き

「「さあ――――行くわよっ!!」」

エステルとサティアは同時に号令をかけ、ヨシュア達と共に戦闘を再開した!



こうして…………北、東、西の出入り口では”六銃士”率いる”六銃士派”とチキとエリザベッタ率いるメンフィル兵達が激しい戦闘を繰り広げ始め……空では空の女神(エイドス)の祝福を受け続けているメルカバ伍号機が”姫神”フェミリンスの援護射撃を行いながら”神機(アイオーン)”との戦闘を開始し………そして南口では時を超え、集結した英雄”ブライト”の一族達が激しい戦闘を繰り広げていた………! 
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