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仮面ライダードライブ アクセル踏み込め

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第二章

「誰もいないな」
「はい、進ノ介さんが最初です」
 ここで懐かしい声がした、その声の方を振り向くと。
 詩島霧子がいた、霧子は泊に笑って言って来た。
「まずは」
「そうか、課長さんがと思ったけれどな」
「そうですね、私は進ノ介さんのすぐ後ろにいましたから」
「おいおい、気配消してたのか」
「そうしてお部屋に入りました」
「それはまた凄いな」
「凄いですか?」
 笑ってだ、霧子は泊に問い返した。
「そんなに」
「凄いよ、俺だって気配位は察しないとな」
「ロイミュードと戦えなかったですからね」
「全くだよ、ただな」
「ただ?」
「ロイミュードがまた出たっていうだろ」
「はい、そうらしいですね」
 霧子もその話を聞いていて言う。
「まだ信じられないですけれど」
「ハートも死んだからな」
 かつて自分を友と呼んだ男のことを思い出しながらだ、泊は言った。
「もうロイミュードは滅んだ筈なんだよ」
「そうですよね」
「何でまた出るんだ?」
 泊は首を傾げさえしている、そのうえでの言葉だ。
「出るにしても」
「ちょっとわからないですよね」
「ああ、あれで完全に滅んだんじゃないのか」
「私もそう思いますけれど」
「その辺り気になるな」
「そうですよね」
「それに俺はもう」
 泊はロイミュードとのことだけでなくさらに話した。
「ベルトさんと別れたから」
「仮面ライダーにもですね」
「変身は出来ないからな」 
 少なくともだ、このことは間違いないとだ。泊は腕を組み考える顔になって言った。
「ロイミュードと戦うにも」
「剛もいませんし」
「チェイスもな」
「はい、もう」
「じゃあロイミュードとどう戦うんだ?」
「風都から照井警視正を呼んで戦ってもらうとか」
「おいおい、相手は二十代前半で警視正になった人だぞ」 
 もっと言えば二十歳で警視になっている。
「そうおいそれと声をかけられるか」
「お願いするにしてもですか」
「相手が違い過ぎるだろ」
「けれどもう進ノ介さんも巡査部長からもう警部ですよ」 
 功績を挙げてだ。
「凄い出世したじゃないですか」
「出世してもあの人は階級が違うしあっちも忙しいだろ」
「風都の方もですか」
「今回の特状課復活は色々なところから要望があったにしても」
「あっ、ユグドラシルとか」
「そことかな、ボードとか」
 泊はこの組織の名前も出した。
「他からも要望あったにしても」
「何か色々気になりますね」
 二人で話しているとだ、ここにだった。
 課長の本願寺純が来てだ、こう言って来た。
「二人共早いね」
「いや、早いも何も」
 泊は笑顔で入って来た本願寺に真剣な顔で言った。
「さっきから気になることばかりで」
「今回のことかい?」
「ロイミュードのことも。あと再結成のことも」
「それはもう答えが出ているよ」
「どっちもですか?」
「そう、どっちもね」 
 こう言うのだった。 
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