『幸せの欠片達』

作者：零那

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『素直な君』

初めて言って貰えた
『そのままでいい
そのままがいいよ』

それを僕はどう
受け止めたらいいか
わからなくて
跳ね返してしまった

素直になれない
可愛げの無いヤツ
誰もがそう思う

褒められること
認めてもらうこと
そんなことが
今迄無かったから
対応に困ってしまう

こんな僕に何故か
興味を持つ君
何かと構ってくる
正直理解不能だ

とんだ物好きだと
放っとくしか
ないと思ってた
君の想い知る迄は

率直な君と
素直じゃ無い僕
きっとｵﾜﾘは
最初から見えてた

僅かな時間でも
確かに純粋に
想ってもらえた

それだけでも
ほんとは幸せな事

僕は君を棄てた...
僕に君の想いは
重くて背負えない

今きっと君は
大きな愛に
包まれてるよね

あの頃は
僅かな幸せを
分けてもらえて
嬉しかった

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