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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦艦ナデシコ
  1417話

 木連へとやって来て、二日目。今日の午前中は、取りあえずやるべき事がないのでコンテナの中で時間を潰していた。
 ちなみに、木連にやって来ている俺達は当然このコンテナの中で寝泊まりをしている。
 コンテナ自体がかなり広いので、圧迫感のようなものはないのだが……
 一応コンテナの中で仕切りを出来るようになっており、トイレや台所の類も用意されている。
 風呂はさすがにないが、それでもシャワーは完備されている辺り、レモンやマリュー、セシルといった技術班の中でも女の配慮なのだろう。
 ……一応葉加瀬も技術班にいるんだが、葉加瀬は女を捨ててるからな。
 四葉や茶々丸が世話を焼かないと、一週間風呂に入らないで同じ服を着ているという事も珍しくない。
 それでも技術班の中では珍しい女なので、男の技術班メンバーからは一定の人気があるんだが。
 まぁ、部屋の仕切りが何気に比率にして男3:女7なのは……男2人、女4人だと考えれば、決して間違いって訳じゃないんだろう。
 いや、寧ろ譲歩して貰っている方か?
 まぁ、ぶっちゃけヤマダはゲキガンガーを見る事が出来れば文句はないし、俺の場合は本を読む程度で何かあったらコンテナの外に出掛けるという事が出来るから、そこまで不便って程じゃない。
 それに食事も近衛とエリナの手料理で十分満足している。
 エリナの料理の腕がそれなりだってのは、正直少し驚いている。
 いや、だってパターンとしてクールビューティ系の女って料理が下手なイメージが……あ、でも以前アウルからエリナと同じタイプのエザリアの料理は結構美味いって話だったな。
 となると、その辺は単純に俺の思い込みとかそんな感じなのか?
 ともあれ、少なくても神楽坂や桜咲よりは料理の腕が上だった。
 ……ずっと自炊をしてきたという近衛にはさすがに劣ったが。
 ともあれ、そんな風に食事を終えると俺達はやるべき事がなくなってそれぞれが適当に暇潰しの時間をする。

「ねえ、アクセル。今日は昨日の2人を連れてきたりしないの?」
「どうだろうな。ユキナはともかく、白鳥の方は色々と忙しいだろうから、難しいんじゃないか? あ、でも高杉は来るか?」
「え? 何で?」

 そう告げた神楽坂は、全く悪意がない素の表情だ。
 いや、悪意がないからこそ、余計に高杉が哀れに感じてしまうのだが。
 これはつまり、神楽坂が高杉をそういう相手として見ていないという事に他ならないのだから。
 それでも秋山の副官という立場にいる高杉には、出来ればこっちの味方になって欲しい。
 そっちから秋山の方に繋ぎを作る事も出来るだろうし。

「高杉にも色々とあるんだよ。……白鳥の件もあるし、多分大丈夫だとは思うんだけど」

 エザリアからの映像データであそこまで喜んだのだから、直接神楽坂に会えるというのを聞けば万難を排してでもこっちに来ると思う。
 白鳥から話を通すようには言ったが……さて、どうなるだろうな。
 シャドウミラーの力がどのようなものかを理解している白鳥も、まさか俺達の事を草壁に言うような真似はしないだろう。
 木連が真っ当な道を進んでいるのであればそんな真似をするかもしれないが、今の木連はクーデターを起こした賊軍に協力する形だ。
 とてもではないが、正義の味方とは呼べないだろう。
 ……まぁ、敵国を割って、片方に味方をするというのは国家として考えれば不思議でも何でもないんだが。
 うん? もしかして草壁は、100年前に月でやられた事を仕返しする為にわざわざ同じような状況に持っていった……とかじゃないよな?
 俺との話に飽きたのか、神楽坂は近衛や桜咲の側で話をしている。

「あら、振られちゃったの?」
「何をどうすればそう見えるんだよ」

 紅茶の入ったカップを俺の方へと差し出しながら告げて来るエリナの言葉にそう返すが、何故かエリナは不思議そうな表情を俺の方へと向けてくるだけだ。
 うん? 今のやり取りで何かおかしなところがあったか?
 だが、エリナはやがて何かを悟ったかのように俺の隣へと座る。

「まあ、分からないなら分からないでいいわよ。その方が私にとっても幸運かもしれないし」
「何がだ?」

 疑問を抱くが、エリナは意味深な笑みを浮かべるだけで何かを口にするような真似をしない。

「それより、今日は随分とゆっくりね」

 露骨な話題逸らしだと思うものの、俺には意味不明な会話を続けられるよりはマシだと判断して言葉を続ける。

「最も有望だった白鳥に伝手を作る事が出来たからな。今はこれ以上何かをする必要もないだろ。種は撒いた。後はその種の芽が出るのをじっくりと待つべき時だ」

 色々な意味で白鳥との伝手を得られたのは俺にとっても都合が良かった。
 白鳥は若手の中では影響力が非常に高い。
 あの血の気の多い月臣も、白鳥の言葉で押さえられるしな。
 秋山の影響力は白鳥と同じくらいだが、その秋山自体が穏健派とでも呼ぶべき存在だ。
 ……最大の問題は、やっぱり秋山とか月臣よりも草壁だよな。
 部下には穏健派とでも呼ぶべき者達が――月臣を除いて――揃っているのだが、草壁は強硬派の筆頭だ。
 それこそ武力で地球を屈服させる事を狙っていると言われても、俺は驚かない。

「ふーん……つくづく木連というのは意味が分からないわね。あんなアニメに一生懸命になっているとか、ちょっと理解出来ないわ」
「その時点で、エリナは木連との交渉役には向かないのかもしれないな」

 木連と交渉をする上で最も大事なのは、言うまでもなくゲキガンガーだ。
 最低限ゲキガンガーを最初から最後まで見る必要が出てくるだろう。
 俺は交渉役じゃないから、そこまで熱心には見ていないが……エリナは交渉役として今回一緒に来ただけに、ゲキガンガーを最初から最後までみたのだろう。
 その上で、やっぱり共感出来ないというのであれば、根本的に木連との交渉役に向いていないのだろう。

「そうかもね」

 意外や意外、てっきり怒るのかと思いきや……まさかあっさりと納得するとは思わなかった。

「アクセル君、アスナを放っておいたらあかんでー」

 エリナと話している俺に、近衛がそんな声を掛けてくる。

「いや、別に神楽坂を放っておいたりはしてないだろ」
「いややわー。アクセル君は女心を分かってへんのやから」

 うん? 近衛の言ってる意味がよく分からないが……まぁ、神楽坂との間で何かあったんだろう。
 ともあれ、この日の午前はこんな風に過ぎていき……そして、昼。
 エリナと近衛の作った昼食を食べていると、不意に通信機に反応があった。
 地球からかとも思ったが、どうやら白鳥かららしい。
 ちなみに、この通信機は普通に地球と木星の間でもタイムラグなしで通信出来る。
 ゲートを使った通信システムは、今はフォールド通信システムを流用している。
 そのおかげで、惑星規模……いや、銀河系規模で離れていても、普通にリアルタイムで通話が可能だ。
 だからこそ、ここにいても地球からの通信ではないかと思った訳だが。

『アクセル代表、こんな時間にすみません』

 映像モニタに映し出された白鳥は、俺が通信に出るなりそう頭を下げてくる。

「昼なんだし、別にこんな時間って訳でもないだろ。まぁ、昼食中ではあったが」
『そう言って貰えると助かります。……実は、源八郎と三郎太の2人がアクセル代表に会いたいと言ってるのですが、どうでしょう?』
「……秋山も?」

 もしかして、高杉と一緒に秋山にも話したのか? いやまぁ、こっちとしては秋山も引き入れるつもりだったから、手間が省けたと言えるかもしれないが……それでもちょっと迂闊じゃないか?

「ちょっと待て。それは秋山にも話したって事か?」

 そう尋ねると、白鳥は申し訳なさそうな顔をして頭を下げてくる。

『すいません、実は三郎太に話しているのを源八朗に聞かれてしまって』

 気配に気付かなかったのか? と言おうと思ったが、ここはナデシコ世界だったというのに気が付く。
 この世界で生身の戦いは重視されていない以上、当然そっち方面もそれ程発展してはいない。
 少なくてもネギま世界やFate世界のように生身での戦いが当たり前という世界じゃないんだから当然か。
 そもそも、以前俺を襲ってきた笠の男からして、この世界の裏の存在という割りには全く気配を消せてなかったし。
 恐らくネギま世界の魔法生徒ですら、あの笠の男に勝つのは容易だろう。
 それ程にこの世界の生身での戦闘技術は遅れているんだから、この件で白鳥を責めるのは酷か。

「ちょっと待ってくれ。……どうする?」

 視線が向けられたのは、今回の件に関してナデシコ世界側の責任者という立場のエリナ。
 ……まぁ、ヤマダと2人だけしかいないんだから、責任者も何もないんだろうけど。
 つか、責任者という事でヤマダの面倒を見なければいけない訳で……色々な意味で割に合わない地位な気がする。

「そう、ね。その秋山という人は若手の中でも影響力があって、穏健派だって言ってたわよね?」
「ああ、それは間違いない。少なくても俺が以前会った時には好戦的な性格には見えなかったな」

 俺と戦いたいと言ってきた件はあるけど、それは好戦的って意味じゃなかったしな。
 寧ろ俺の実力を知りたい、自分の実力を試したいといった面が強かったと思う。

「なら一緒に会ってみるのもいいんじゃない? どのみちもう白鳥さんが私達と繋がっているというのは知ってるんでしょうし、そこまで気が付いてなくても怪しんでいるのは間違いないと思うわ。である以上、ここで下手に放っておけば……」

 その先は口にしないが、エリナが言いたい事はすぐに理解した。
 つまり怪しんで草壁に相談しにいくかもしれないという事だ。
 そういう意味では、見つかったのが秋山でまだ良かったと言うべきか。

「分かった。……聞いてたな? これからそっちに向かうから、秋山と高杉にも準備はさせておいてくれ。自由になる時間はそんなに多くないんだろ?」
『はい、昼休みですから』

 そう考えれば……ああ、そうだ。

「お前達は昼食を食べたのか?」
『は? いえ、まだです』
「そうか。ならこっちで準備しておくから、昼食はこっちで食え」

 木連の食糧事情がよくない以上、俺達の方が絶対にいいものを食っている。
 何しろこっちは新鮮な食材が大量に空間倉庫の中に入っているし、それを料理するのが料理を得意とする近衛と、料理が得意とまではいかないが、それでも人並みには出来るエリナだ。
 これで美味い料理にならない訳がないし……そもそも俺の空間倉庫の中には食材以外にも、俺がこれまで集めてきた数々の料理が入っているし。

『いいのですか? ホワイトスターや火星で食べた料理はどれも美味しかったので、こちらとしては歓迎ですが……』
「ああ、問題ない」
『分かりました。2人にもそう言っておきます。では、その、移動は……やっぱり?』

 微妙に気が進まない様子の白鳥だが、やっぱり昨日の影のゲートというのは色々な意味で衝撃的だったのだろう。
 いやまぁ、初めての人に影のゲートが驚かれるのはいつもの事なので、特に気にはしてないんだが。

「そうだ。じゃあ、これからそっちに行くから、人目に付きにくい場所で待っててくれ、勿論3人纏まってな」

 その言葉に白鳥が頷き、通信が切れる。


「そういう訳で、これからちょっと出掛けてくるから食事の準備をしておいてくれ」
「任せてやー。やっぱり食事は大人数でないとなー」
「仕方がないわね。分かったわ。こっちも準備しておくから、さっさと連れてきなさい」

 食事担当の2人がそう告げ、俺は早速空間倉庫から追加の材料を幾つか出しておく。
 冷蔵庫に材料は入ってるけど、一応念の為だ。
 それが終わると、影のゲートを使おうとし……ふと、神楽坂へと視線を向ける。

「そうだな、ついでだ。神楽坂も一緒に来い」
「え? 私!? ちょっ、何でよ! そもそも、何で私を今回の件に連れてきたの!?」
「今更か? そうだな、理由は幾つかある。神楽坂がシャドウミラーのざつよ……色々な部署を担当しているとか」
「……あんた今、雑用って言おうとしなかった?」

 ジト目でこっちを見てくる神楽坂の視線をスルーし、言葉を続ける。

「他にも前に木連の連中がやってきた時に案内役を務めて貰って向こうと面識があるとか、生身での戦いではシャドウミラー基準である程度の強さを持っているとかあるしな」

 シャドウミラー基準でのある程度というのは、生身での戦いに関しては他の世界で圧倒的な実力を持っている事を意味している。
 Fate世界とかが入ってくれば話は別だが。

「……他には」
「そうだな、エリナと近衛は料理をする必要があるけど、神楽坂は料理出来ないだろ?」
「ちょっ、簡単な料理くらい出来るわよ!」
「目玉焼きとか、ゆで卵とか、カップラーメンとか、インスタントラーメンとか、レトルト食品とか、冷凍食品は料理って言わないんだぞ?」
「ぐっ!」
「それに……まぁ、俺はお前と一緒にいると楽しいしな」

 そう告げると、何故か神楽坂の頬が薄らと赤くなり、同時にエリナの頬も薄らと赤くなる。……現象としては同じだけど、何故か雰囲気は正反対なのは俺の気のせいだろうか? 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:505
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1208 
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