英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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第65話
~深夜・ミシュラム~
「イーリュンよ!戦に向かう戦士達に祝福を!アルテミスの祝福!!」
セシルがその場で祈るとヴァイス達の身体能力が大幅に上昇した。
「寝ている観光客達を起こさない為にも長期戦は避けるぞ!ギュランドロス!!」
「おうっ!!」
「「双覇の挟撃!!」」
そして身体能力が上昇したヴァイスとギュランドロスはコンビクラフトを放って1体の人形兵器を破壊し
「エルちゃん、パティちゃん!私達も!」
「はいっ!」
「いっくよー!」
「「「三銃士の協撃!!」」」
ヴァイス達に続くようにルイーネ、エルミナ、パティルナもそれぞれ協力技を放って一瞬で1体の人形兵器を破壊し
「フフ……私も負けていられないわね!バラバラになっちゃえ!祓砕斬・十臥!!」
さらにカーリアンも続くように一瞬で1体の人形兵器を破壊し
「アル、残りは私達が!」
「はい、エルファティシア!」
「「聖魔の光柱!!」」
そしてエルファティシアとアルもコンビクラフトを放って残りの人形兵器達を破壊した!
「す、凄い……(あれが”六銃士”の力………!正面からぶつかり合えば、間違いなく私の腕では敵わないわ………)」
「あんなデカイ奴等を一瞬って……あいつら、本当にオレ達と同じ人間なのかよ?」
ヴァイス達の戦闘を見たリーシャは驚き、シュリは信じられない表情をし
「セシルもやるじゃん♪いやー、あたしもあんたの親友として鼻が高いわ!」
「フフ、ありがとう。」
イリアははしゃぎながらセシルを見つめ、見つめられたセシルは微笑みながら杖を異空間に仕舞い
「フフ、またヴァイスさんのカッコイイ所が見れました♪」
フランは嬉しそうな表情でヴァイスを見つめていた。
「――――ギュランドロス、気付いているな?」
一方ヴァイスはギュランドロスに視線を向け
「ああ。どうやら俺達を誘っているようだな……」
視線を向けられたギュランドロスは不敵な笑みを浮かべ
「あたし達に喧嘩を売るなんて、いい度胸をしてるね~。」
パティルナは口元に笑みを浮かべ
「―――で、どうするのかしら?勿論、誘いに乗るのよね♪」
カーリアンは口元に笑みを浮かべてヴァイス達を見つめて尋ねた。
「ああ。セリカ達はこのままセシル達の護衛として残っていてくれ。」
「わかった。何かあればエニグマで連絡して来い。すぐに援護に向かう。」
カーリアンの疑問に答えたヴァイスはセリカに指示をした後、ギュランドロス達と共に人形兵器達が来た方向を走り、外に出た。
~ワンダーランド~
「分析を開始します……!?左右の2体はアーツ攻撃を吸収します!」
戦闘開始早々クラフト―――アナライザーで敵を分析したティオは驚いた後叫び
「エニグマ駆動……アナライズ!!正面の一体は物理攻撃を吸収すると情報にある!しかも属性は地が200%で、火は100%!残りの2属性は一切効かない!」
アーツ―――アナライズでティオが調べた敵とは異なる敵を調べたリィンはロイド達に報告した。
「チッ、面倒な相手だな!」
二人の報告を聞いたランディは舌打ちをし
「正面の敵はティオ、セティ、エリナが協力して仕留めてくれ!左右の2体は俺達が分担する!リィン!君は魔法剣で敵をけん制しつつ、3人の詠唱の時間稼ぎをしてくれ!」
「わかりました!」
「「はいっ!!」」
「わかった!」
ロイドの指示にティオとセティ、エリナ、リィンは頷き
「ランディとシャマーラは右の敵を!ノエル!2人を援護してくれ!」
「おうっ!」
「うん!」
「イエス・サー!」
さらに続くようにランディ、シャマーラ、ノエルに指示をし
「ワジは俺と共に残りの一体を!エリィは後方から援護してくれ!」
「了解!」
「わかったわ!」
そして最後にワジとエリィに指示をし
「――――散開!!」
号令をかけ、ロイド達はそれぞれが相手する敵に向かって行った。
「……………」
ランディ達と対峙した敵は拳をそれぞれ振るったが
「っと!」
「させないよっ!」
ランディとシャマーラがそれぞれの武器で受け止めて、鍔迫り合いの状態になり
「チッ、霧みたいな形をしている癖に力はあるじゃねえか……!」
「こんの~……!」
鍔迫り合いの状態になっている2人はそれぞれ表情を歪めていた。するとその時ノエルが敵の側面に移動し
「行きますよ……!ファイアー!!」
クラフト―――アサルトラッシュを放ってダメージを与えた。
「!?」
ノエルが放つ怒涛の連射攻撃によって敵は怯み
「ハァァァァァァ……!喰らえっ!!」
それを見たランディはクラフト―――パワーブレイクで敵の防御力を下げると共にダメージを与え
「早いの行くよ~!イルヴェングス!!」
さらにシャマーラが高速剣を放って、敵の全身を攻撃して追撃した!
「……………」
一方攻撃された敵は近くにいるランディに反撃を行ったが
「っと!」
ランディは後ろに跳躍して回避した。
「おらよっ!!」
敵の攻撃を回避したランディはクラフト―――大切斬で強襲し
「さあ、行きますよ………!!」
ノエルはクラフト―――ヘビースマッシュで強襲し
「せーの!!」
シャマーラはクラフト―――ジャンピングスマッシュで強襲した!
「!?…………………」
3人の強烈な強襲攻撃を同時に受けた敵は消滅した!
「……………」
ティオ達と対峙した敵は衝撃波を発生させてティオ達を攻撃した!
「うっ!?い、意識が………」
「エリナ!?」
敵のクラフト―――アルファウェイブによる睡眠効果を受けてしまい、地面に膝をついて眠りだしたエリナを見たリィンは驚き
「どうやらさっきの攻撃には睡眠効果も含められているようですね……!エリナの睡眠は私が治療しますので、ティオは攻撃、リィンさんは牽制をお願いします!」
「わかりました!」
「ああ!」
セティの指示にティオとリィンは頷いた後それぞれの行動を開始した。
「……………」
一方敵は再び同じ行動をしようとしたが
「疾風――――紅!!」
「!?」
リィンが放った魔法剣を受けて怯み
「冥界の叫びよ、今ここに!!」
さらにティオが放った魔術―――マインドクラッシュを受けて、さらにダメージを受けた。
「光の精霊よ、邪を払え!浄化!!」
リィン達が攻撃している間にセティは魔術でエリナの状態異常を回復させ
「お手数をおかけしました……!……炸裂せよ、イオ=ルーン!!」
睡眠状態から起き上がったエリナは魔術で敵を攻撃してダメージを与えた。
「……………」
攻撃をされた敵は配下らしき魔獣を召喚したが
「紅蓮切り!!」
リィンが放った魔法剣によって配下ごとダメージを与えられて怯み
「エニグマ駆動!ヒートウェイブ!!」
さらに続けて放ったリィンのアーツを受けてさらなるダメージを受けた。
「大地の精霊よ、力を!凝縮岩槍!!」
その時セティの魔術が発動し、魔術によって敵達の地面から数本の岩の槍が発生して敵達を貫き
「裁きの槍よ、今ここに!聖槍!!」
さらにエリナが放った魔術は親玉である敵の身体を貫き
「出でよ、冥界の槍!!」
そしてティオが放った魔術―――獄槍スンラスーアによって敵達は足元から生えてきた新たな槍に貫かれ、全て消滅した!
「…………………」
ロイド達と対峙した敵はロイド達に突撃して拳を振るったが
「させるかっ!!」
ロイドはトンファーで敵の攻撃を受け止め
「ハァァァァァァ……………ヤアッ!!」
ロイドが敵の攻撃を受け止めている間にワジは敵の側面に回ってクラフト―――ファントムスラッシュで攻撃し
「そこよっ!シュート!!」
エリィはクラフト―――3点バーストで敵の顔面目掛けて銃撃を放った。
「!?」
エリィの銃撃によって顔面に銃弾を受けた敵は怯み
「さあ、行くぞっ!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………!タイガー………チャージ!!」
怯んだ敵を見て好機と判断し、放ったロイドのSクラフトを受けて消滅した……………!
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