ハイスクールD×D 覚醒のAGITΩ
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第四章:停止教室のヴァンパイアとバーニング
ΩⅥ:ギャスパーの悩み/大天使からの贈り物
俺は会談の日は着々と近づいていたある日、部活に行くため部室に向かっていた
『翔一あなたに少し報告があります』
「ん、なんだ?」
ロードから報告なんて珍しいな
『あなたのアギトの力が新しい力を発現しました』
「新しい力?一体どんな力だ?」
確かに今までは、自然に頭に浮かんでくる力を使っていたから
発言なんて初めての経験だな
『炎の力を超える力、溶岩の力です』
「強そうな力だな。どうやってなれるんだ?」
『変身したいと思えば自然に頭に浮かんできます』
「わかった。もしも今度戦いがあったら使わせてもらう」
『ですが、この力は感情によって変化します。
よってもしも負の感情が強ければ強いほど房総のリスクもあるので注意してください』
なるほど、確かにそうだな。できれば暴走したくないしな、
また暴走すると今度は、自分どころかすべて失うからな
『翔一……』
「悪いな暗くさせて。だが今話明るく行こうな」
そうして部室に向かう途中ギャスパーの部屋の前で集まりがあった
「何かあったのか?」
「翔一、実はな……」
なるほど、イッセーの依頼に着いていったら神器がまた暴走したらしいです
それが原因でまた引きこもるか…な気持ちもわからなくもない
「まったく、ギャスパー、聞こえるか?」
「イヤですぅぅぅぅ!!!! もうお外出たく無いぃぃぃぃぃ!!!!」
ドアを叩いて呼び掛けても、返ってくるのは悲鳴ばかりだな、これは骨が折れる
「主失格だわ… ギャスパーの引きこもりをどうにかしてあげられないなんて…」
「いえ!部長は悪く無いです!悪いのはフォローできなかった俺なんです…」
しかもイッセーと部長が暗くなっているな。これは何とかするしかない
「ギャスパー、頼む少しだけでいい、少しだけ扉を開けてくれ。絶対に外に出したりしない」
「うぅぅ…… 本当ですか…?」
「ああ。ほんの少しでいい」
すると、少しだけ扉が開いた。
「あ、開いた!! 今だ!」
「待ってくれイッセー」
「何だよ、止めんなよ!!」
「ここで無理矢理出しても、また引きこもるだけだ。俺にいい案がある。任せてくれないか?」
俺は突っ込もうとしたイッセーを下がらせて、扉に近づいた
「ギャスパー、そのままにしてくれちょっと話がしたい」
すると、そのまま扉は開いておりギャスパーが近くに座った
「話って何ですか?」
「まあ話を聞いてくれ。お前、怖いのか?自分の力が、自分のことが?」
「怖いです…… 皆が嫌がる… 僕はこんな力なんか欲しく無いのに!! 皆止まっちゃうんだ! 友達も!仲間も! もう…… 誰かの止まった顔なんて見たくない!!」
なるほどな、これがギャスパーが今まで抱えていた悩みか
「そうか、だがなギャスパー、本当に怖いなら尚更それを乗り越えないと…」
「先輩は怖く無いんですか!? 自分の力が…」
「………」
ギャスパーは俺に力が怖いかと聞き返してきた。
俺はアギトの力が怖いのか…
そうだなここ話正直に話そう
だがギャスパーが聞きたいのはそういう事じゃないだろう。
「やっぱり、誰も僕の気持ちなんか…」
「怖いさ、こんな強大な力」
「え?」
「怖いよ、でなも俺はやるときにやれなかった自分がもっと怖い
だから俺は自分の力としっかり向きしながらも戦っている」
「…… 強いですね…… 先輩は……」
「俺は強くない。現に、俺は新しい力を手に入れても
緊張や恐怖で実際心が重い」
「もしかしてあの姿の?」
「さらにその上の超える力だ。だがその状態で
心が不安定もしくは負の感情が大きくなると俺は暴走するらしい」
「そんな!?」
そう言うと、ギャスパーは部屋から少し出てくる。
「だが、いづれ使わないといけない時が来る」
「暴走しちゃうんですよ!? 怖く無いんですか!? どうしてそんなに強く在れるんですか……」
「さっきも言ったはずだ、俺はそこまで強く無い。
人に、他社に支えられて今の俺がいるんだ。」
俺はギャスパーの肩を持って告げる。
「もし俺がそいつで暴走したらその時は、お前の力で止めてくれ」
「む、無理ですよ!? 僕は強く無いし… 神器の力もまともに使えない……
ダメヴァンパイアなんですよ!?」
「お前は自分が思ってる程弱くない。見てみろ今の自分を」
「え?…… あっ」
ギャスパーが自分の立っている場所を見てみると、そこは自分の部屋の外だった。
「俺の為に外に出れたんだ。あとはお前の気持ち次第で成長するだろう」
「無理ですよ…… 僕は、勇気が出せないんです…」
「ならともに歩めばいい。お前が一歩進みたいなら俺もその手助けを
させてもらう。これでは不服か?」
「ぼ、僕は……」
ギャスパーは、震える手を押さえながら、一歩だけ俺に近づいてきた。
「踏み出してみようと思います。頑張るのであきらめそうなときは……」
「ああ、支えてやる」
そのときのギャスパーの目は勇気に満ち溢れていた
現在翔一とイッセーは朱乃に呼ばれ、ある場所に向かってた。
「なあ翔一此処って」
「あぁ神社だな。なんで神社?」
「翔一君、イッセーくん」
朱乃が巫女の服で待っていた。
「彼等が今代赤龍帝と異質な悪魔ですか?」
突如第3者の声が聞こえた。
声の方に顔を向けると金色の翼を12枚生やした天使がいた。
「初めまして私はミカエル、天使たちの長をしています」
まさか天界のお偉いさんが来るなんて、なんかすごいなこの町
「今日は、貴方達のどちらかにアスカロンを授けに来ました。」
神社に入り、話を聞くと、ミカエルは俺達のどちらかにアスカロンを渡しに来たらしい。
アスカロンか、確か龍殺しの聖剣だったな。俺はもうフレイムセイバーが
あるからいらないな。
「俺はすでに剣を持っているのでイッセーに渡してください」
「はっ?いいのかよ?」
「だってそうだろ、みんなの話じゃお前歴代の赤龍帝で一番弱いじゃないか
それならお前には少しでもオプションがあったほうがいいと思う」
「ぐぬぬ、反論できないな。じゃあありがたく使わせてもらうぜ!」
理由を話すととイッセーはアスカロンを赤龍帝の籠手に融合させた。
まあ、これでいいだろう
「と、時間ですね。そろそろ行かないと」
「ミカエルさん!貴方にお願いが!!」
「会談の時か会談の後で絶対に聞きます」
イッセーが天使のお偉いさんにお願い?
ま、たぶんアーシアとゼノヴィアの件だろうな
そう言いミカエルはその場から消え去った。
「粗茶です」
「あ、どうも」
「すみませんねお茶まで出してもらって」
「いえいえ」
聞くと朱乃さんはこの神社に住んで居るみたいだ
何でもミカエルとアスカロンの調整をしていたそうだ。
まあ、悪魔である俺たちが、聖剣を扱うには多少なりの調整は必要だからな
すると、イッセーが何かを聞きたそうにしていた。
そして、意を決したのか朱乃さんに問いかける。
「あの… 朱乃さん、コカビエルの奴が言ってた事って……」
あの時コビカエルが言っていたことか。まあイッセーの予想は当たっているがな
「ええ、私は堕天使の幹部、バラキエルとの間に生まれた子ですわ」
俺は、最初は疑ったが、今までの戦いそしてあの反応で
大体わっかていたけどな
「朱乃さん、堕天使ハーフだったんですか…」
「私の母はとある神社の巫女でした。怪我をした父、
バラキエルを看病したのが縁で私を宿したと聞いていますわ」
そう言って朱乃さんは、背中から、悪魔と堕天使の羽を出した。
「私は悪魔と堕天使の羽を両方持っています」
朱乃さんはその羽を心底憎そうに眺める。
「この羽が嫌でリアスに悪魔にしてもらったのに……
汚れた血を持つ私にはお似合いってことかしら…」
「こんな私を知って、二人はどう思いますか?イッセー君はアーシアちゃんを殺されて、
あなたは、人を見下すような存在は嫌いだと言ってました。
そんな二人が堕天使にいい感情を抱くとは思えませんもの」
そうか、やっぱり朱乃さんは、そのことについて悩んでいたか
だけどな朱乃さん…
「朱乃さん確かに俺は人を見かけで見下すような存在は嫌いです」
「ですよね…」
「翔一!! てめえ!!」
「ですが、それは存在であって種族ではありません」
「!」
まあ。これだけはいいとかないといけないし
あともう一つ言いたいことがあるしな
「この言葉を受けるかどうかは朱乃さん次第ですが
確かにあなたの父のせいであなたは苦しみました。
ですがそれは、あなたの父の責任ではないと思います」
「それは、どうゆうことですか?」
「あなたの父はあなたたちに起こった悲劇のことを今でも
引きずっているはずです。一回あなたの父としっかり話すことをお勧めします。」
「…………」
「それに肉親がまだいるんじゃないですかそれならまだ
分かり合う余地はあります。もういない人間はそれがもうできない
そう俺みたいな存在は特に…」
そうまだ親がいるだけでもいいと思う。
まだ家族がいるだけでも幸せなことだと思う
このままいけば朱乃さんはきっと後悔すると思うから
「すみませんね。まるでわかり切った様な口ぶりをしてしまって
もう止めます。ですがそれなりに考えてみてください。
では、明日また部活で」
「はい… また明日」
最後に見た朱乃さんの顔は、何か考えていた
あとはイッセーに任せよう、こうゆうのはあいつの専門だからな
それにもうすぐ会談か…いよいよ話す時が来るか……
後書き
どうも天の道です。
さてどうだったでしょうか?
今回は翔一が思っていること、みんなの悩みについてふれました
そしてまた翔一の過去について一部ふれましたね。
次回話三大勢力の会談!ここで翔一の過去の概要が一部明かされます!
期待していてくだされば幸いです。
では次回の後書きで
感想、リクエストお持ちしています
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