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ニガオエ

作者:小野寺楽
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ニガオエ

 
前書き
美術の授業が始まり、いつものように集とペアになろうとすると小野寺から声をかけられる。 

 
キーンコーンカーンコーン

楽 (今日は相手の似顔絵を描くのか。ちょっと苦手だけど精一杯頑張るか。...まぁ、描くのは集の顔だけどw)

???「一条君!」

自分を呼ぶ声がした。この声を間違えるはずがない。

楽 「小野寺!?どうした?」

小咲 「一条君。もしよかったら私とペアにならない?」

驚きを隠せないが内心凄い嬉しいと思う楽。

楽 「でもいいのか?宮本とやらなくて?」

小咲 「あ、うん。実はるりちゃんはもう他の人とペアになってて..」

楽 「あーそれでか。でもなんで俺なんだ?」

小咲「そ、それはね、そのー..他の子達もペア作ってて..たぶんペア出来てないの私達だけだと思うよ。」

楽 「マジで!?じゃあ集もペア作っちまったか。」(あ、だから小野寺は仕方なく俺としようと思ったんだな。)

小咲 (うーるりちゃんのバカ。いくら罰ゲームだからって自分から一条君にペアになろうって誘いなさいって、やっぱり恥ずかしいよ。)

楽 「じゃあ小野寺。俺とペア嫌だかもしれねぇけどよろしくな。」

小咲 「そんなことないよ!全然嫌じゃないよ。」
「凄く嬉しいよ..」(小声)

楽 「ん?なんか言ったか?」

小咲 「ううん。なんでもないよ。早く始めよう。」

〜10分後〜

らこ (どうしよう..描けない..)

小咲 (一条君の顔を長く見れないよ。それに見たときに目が合っちゃうから緊張しちゃうよ。)

楽 (小野寺の顔をこんなに見ようと思う時が来るとは..まぁ、毎日見てるけど..こんなに近くだと緊張して自分が何がしたいのかわからなくなってきた。)

楽 「..小野寺。」 小咲 「一条君。」
..あ..
同士に言葉が出てしまう二人

楽 「あ、ごめん。先いいよ。」
小咲 「いや、一条君の方が早かったから先に。」

・・・・・・
また黙り混む二人

小咲 「えーっと、一条君はどのくらい描けた?」

楽 「え、あ、いやそのー。わりぃ、まだ描けてないんだ。」

小咲 「一条君も描けてないんだ。私もごめんね。描けてなくて。」

楽 「そうなのか。難しいよな、俺の似顔絵を描くの。」

小咲 「ううん。違うの。なんというか、ちょっと緊張しちゃって。」

楽 「え?どうして緊張するんだ?」

~その頃他のメンバーは~

集 「楽と小野寺、なかなか進んでないみたいだね。」

るり 「そうみたいね。それにしても1時間もあなたの顔を見なきゃいけないなんて..」

集 「えーー、俺は嬉しいけどなぁ。るりちゃんを1時間見られるのたぶんこれが最後かもしれないからさ!」

るり 「はぁー、まぁ小咲のためだし仕方ないわ。さっさと終わらせるわよ。」

集 「了解!」


千棘 「鶫、どう?そっくりでしょ!」

鶫 (お嬢が私の似顔絵を描いてくださった。なんと嬉しいことか。)
「はい。そっくりです。私が描いたお嬢の似顔絵はどうですか?」

千棘 「すご〜い。鶫、絵も上手いんだ。」

周りの皆 (レベルの差が違う..)


~40分後~

先生 「そろそろ時間になりますので、みなさん片付けを始めてください。」

楽 「え?もうそんな時間かよ。まだ何も描けてないんだが..」

小咲 「どうしようか。とりあえず片付けをしないと。」

片付けが終わった後

先生 「ん?小野寺さんと一条君の似顔絵が何も描かれてないけど?」

らこ 「すみません..」

先生 「仕方ない。色が塗れるところまで進めてほしいので二人は今日放課後に残ってもらいますね。」

え?二人は同時に?が浮かんだ。 
 

 
後書き
ニセコイの小野寺ど一条の話を作ってみたかったから作ってみました。初めてなので、ちょっと自身のない小説になったかなと思います。近いうちに続きを書こうと思います。
 
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