英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)
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外伝~クロスベル防衛戦~前篇
同日、24:15――――
ロイド達が太陽の砦の潜入を開始したその頃、クロスベル市内の各街道方面、市内は悪魔や操られている警備隊員達によって乱戦状態になっていた。
~西クロスベル街道~
「チキ様………敵の援軍……来ました……!」
チキと共に攻撃準備をしていたエリザベッタは近づいて来る装甲車や悪魔の軍勢を見つめて警告し
「わかりました……!総員、装甲車の車輪を狙い、できるだけ街への侵入を防いでください……!遠距離攻撃の武器を持つ者達は悪魔達を優先的に狙って下さい……!」
警告を聞いたチキはメンフィル達に指示をし
「ハッ!」
指示をされたメンフィル兵達はそれぞれオーブメントの駆動や魔術の詠唱、銃や小型の魔導砲、弓矢を構え
「撃て!」
チキの指示によってさまざまなアーツや魔術、砲撃が装甲車の車輪目掛けて放たれ、それらが命中した装甲車の車輪はパンクしたり破壊されたりして倒れ、さらに銃弾や矢は悪魔達に向かって放たれ、メンフィル兵達が放った遠距離攻撃によって撃ち落される悪魔がいたり、ダメージを負った後メンフィル兵達に向かった悪魔達がいた。そしてチキとエリザベッタ、カーリアンは装甲車に走って向かい
「えい……!!」
「ヤアッ!!」
闘気を込めた手甲を付けた拳を振るって装甲車の一部をへっこませると共に吹っ飛ばして転倒させ
「行くわよ~!奥義!桜花乱舞!!」
カーリアンは武器を振るってすざましい威力を持つ衝撃波を放って数台の装甲車を真っ二つにした!そして使い物にならなくなった装甲車から次々と警備隊員達が出てきてチキ達に向かい、さらに上空からも悪魔達が次々とチキ達に向かって行った。
「総員、迎撃開始……!」
「オオオオォォォォォオオオッ!!」
チキの号令によってメンフィル兵達は戦闘を開始した!
「ふふっ、魔術発動♪」
カーリアンは魔術―――淫魔の魅惑を発動して警備隊員達を同士討ちさせ
「隙だらけよ!」
クラフト―――乱舞を放って同士討ちをしている警備隊員達を戦闘不能にし
「エニグマ駆動♪ダークマター!!」
自分に襲い掛かって来た悪魔に弱点属性のアーツを放って怯ませ
「それぇっ!!」
武器を振るって悪魔の頭を斬りおとして絶命させた!
「フッ!!」
「えいッ!!」
チキとエリザベッタはそれぞれ襲い掛かって来た警備隊員達に拳や蹴りを放って一撃で気絶させ
「エニグマ駆動……!ゾディアック……!!」
「エニグマ駆動です……!ホーリーブレス……!!」
それぞれオーブメントを駆動させてメンフィル兵達を援護し
「「!!」」
自分達を襲撃して来た悪魔達の攻撃を散開して回避し
「甘いです……!」
「消えて下さい……!」
それぞれ一瞬で悪魔達に詰め寄ったり跳躍して蹴りや拳を放って悪魔の頭を破壊して絶命させた!敵の数は多かったが、歴戦の戦士達であるメンフィル兵達は数の優劣に怯まず勇敢に戦い、次々と警備隊員達を戦闘不能にしたり、悪魔達を滅したりしていた!
~マインツ山道~
「!プリネ姫、敵の増援が接近中です!敵の種類は魔獣並びに悪魔です!人間の姿はありません!」
「わかりました!総員、構え!」
「アーツ並びに魔術は神聖、空属性を優先しなさい!」
空を飛んでいる竜騎士の報告を聞いたプリネとツーヤはメンフィル兵達に指示をし
「ハッ!」
指示をされた兵達は答えた後それぞれ遠距離攻撃の武器を構えたりオーブメントの駆動、魔術の詠唱を開始していた。そして地上や空から悪魔の軍勢が現れると
「―――撃て!……クロス!エアレイド!!ゴールドハイロゥ!!」
「エニグマ駆動!アヴァロンゲート!!」
「行っけ~!ガリオンタワー!!」
「我が魔力……思い知りなさい!アウエラの裁き!!ラストディザスター!!」
「美しき我が魔力、その身に受けるがいい!ルン=アウエラ!!まだあるぞ!リーンカルナシオン!!」
プリネ、ツーヤ、ペルル、フィニリィ、アムドシアスは一斉に魔術やアーツを次々と放ち、プリネ達に続くようにメンフィル兵達も次々と攻撃を行って地上の魔獣達を滅し、空の悪魔達を撃ち落したりし
「―――――!!」
パラスケヴァスは巨大な槌を豪快に振るって空中にいる悪魔を地面に叩きつけると共に地面にいた魔獣達も同時に滅した!
「全員、抜刀!我等メンフィル軍の真の強さが白兵戦である事を教えてあげなさい!」
「オオオォォオォォオオオオ―――ッ!!」
そして鞘から”聖剣ジークリンデ”を抜いて号令をかけたプリネの言葉にメンフィル兵達は鞘から近接用の武器を抜いて掲げて勇ましい声を上げて戦闘を開始した!
「十六夜……”斬”!!」
ツーヤは抜刀で複数の魔獣を真っ二つにして葬り
「十六夜………”破”!!」
空中より襲い掛かって来た悪魔に強烈な一撃を放って一撃で滅し
「氷の力よ……我が剣に集え!!」
魔術―――エンチャントアイスを発動して自分の武器に吹雪を纏わせ
「ヤァァァァ…………!!」
自分に襲い掛かって来る敵達を次々と斬ると共に敵の身体の一部を凍結させ
「纏めて消えて下さい!!」
クラフト―――十六夜”円舞”で凍結して動きが鈍くなった敵達を纏めて滅した!
「フッ!!」
プリネは空中から襲撃して来た悪魔の攻撃を回避し
「行きます――――フェヒテンアルザ!!」
聖気を纏った細剣で連続攻撃をして悪魔の四肢と頭を正確に狙って滅し
「時の力よ……我等に加護を!クロノドライブ!!」
オーブメントを駆動させてアーツで自分の身体能力を上げ
「ハァァァァァ………!」
地面を蹴って魔獣の軍団に向かい次々と聖剣を振るって一撃で滅していた。そこに悪魔が空中から強襲したが
「!」
強襲に気付いたプリネは回避し
「聖なる力よ……邪を滅せよ!エクステンケニヒ!!」
すざましい聖気を纏った魔法剣技を放って一撃で悪魔を光と共に滅した!
「謳え!奏でよ!我等の凱旋ぞ!」
アムドシアスは琴弓を奏でてメンフィル兵達の指揮を高めていたが、そこに一体の翼竜がアムドシアスに襲い掛かった!
「フン、演奏を邪魔する愚か者は消えろ!」
しかしアムドシアスが放ったクラフト―――精密射撃によって急所を射抜かれて絶命して地面に落ちて消えると共にセピスを落とした。
「その目に焼き付けるがよい!二連制圧射撃!!」
そしてアムドシアスは矢の雨を降り注がせて空中の敵達を次々と射落とし
「美しき銀の楔によって消えるがよい!シルバーソーン!!」
射落とした敵達にアーツを放って止めを刺した!
「―――――――!」
パラスケヴァスはクラフト―――アクアブレスで空中の敵達を撃ち落し
「――――――!!」
続けてクラフト―――水流スマッシュを放って撃ち落した敵達を滅した!空中の敵達の数は多く、パラスケヴァスが撃ち落しきれなかった敵達もいて、パラスケヴァスの攻撃の最中に襲い掛かる敵達もいたが
「超!ねこ、パ~ンチ!!」
「雷弾よ、降り注げ!爆裂粒子弾!!」
パラスケヴァスの側面にいたペルルとフィニリィがクラフトや魔術を放ってパラスケヴァスに近づく敵達を滅したり撃ち落したりし
「ダークマター!!フィニリィ、今だよ!」
ペルルが敵達を一か所に固めるアーツで空中の敵達を一か所に固め
「ええ!エニグマ駆動!ラストディザスター!!」
そこにフィニリィが強力なアーツを放って一撃で滅した!
「我等もプリネ姫達に続け――――ッ!」
「オオオオオオオオ―――――――ッ!!」
プリネ達の獅子奮迅の戦いによりメンフィル兵達は士気を高め、次々と襲い掛かって来る魔獣や悪魔達を滅し続けていた!
~ウルスラ間道~
「エルミナ殿!敵の増援、接近中です!」
「わかりました。敵の中に人間はいますか?」
空中にいる竜騎士の報告をエニグマで聞いたエルミナは静かな表情で答えた後尋ね
「いえ、全て悪魔並びに魔獣です。」
「そうですか…………なら、加減をする必要はなさそうですね……部隊を二つに分けて左右に分かれてオーブメントを駆動しながら進軍!ただし、アーツは広範囲攻撃のものを優先しなさい!」
報告を聞いたエルミナは指示をした後オーブメントを駆動し
「エルファティシア。そちらも手筈通り、お願いします。」
「はいはい。……私達は正面から迎え撃つわよ!全員、広範囲攻撃のアーツを撃つ準備をしなさい!」
エルファティシアに視線を向け、視線を向けられたエルファティシアは頷いた後メンフィル兵達に指示をした後オーブメントの駆動を開始し、魔術の詠唱を開始した。そして敵達がある程度近づいたその時
「両翼!撃て!」
エルミナの号令によって左右に移動したメンフィル兵達が敵達を挟み込むような位置で次々と広範囲攻撃の効果を持つアーツを放って怯ませ
「中央!止めを!サンダーシクリオン!!」
「総員、撃て!超越せし純粋よ、今ここに集い、我が仇名す愚か者達に滅びの鐘を奏でよっ!ルン=アウエラ!!まだよっ!ラストディザスター!!」
エルミナとエルファティシアは号令をかけた後高威力のアーツや魔術を放ち、2人に続くようにメンフィル兵達は怒涛のアーツや魔術攻撃を行った。そして魔術やアーツによる攻撃が収まると大量にいた敵達のおよそ半分が滅されていた!
「半分か………まあまあと言った所ね………それにしてもよくもまあ、こんな作戦を思いついたわね?アーツによる波状攻撃で敵を大幅に減らすなんて。」
その様子を見ていたエルファティシアは呟いた後、感心した様子でエルミナを見つめ
「………魔術の才能がない者でも放てる”魔法”。これを戦場で利用しない手はありません。私からすればアーツというこれほど便利な魔法があるにも関わらず、今までの戦争で使われていない事に疑問を感じていますよ。……欲を言えば高低差を利用して、より威力を高める方法もとりたかったのですが……この地形では現状、この作戦が一番です。」
見つめられたエルミナは静かな表情で答えた後、エルミナはエニグマで通信を始め
「パティ!存分に暴れなさい!」
「よっし!後の敵は全部貰う勢いで行くよ~!」
「ええ!貴女の戦い方はそれで構いません!」
通信でパティルナに指示をした後通信を止めた。
「さてと。それじゃあ、私達も始めましょうか。」
「ええ。……それにしてもよかったのですか?市内に侵入した悪魔や警備隊員達の迎撃に当たっているヴァイスハイトとアルの部隊と一緒じゃなくて。」
エルファティシアに言われたエルミナは頷いた後ある事が気になって尋ね
「本音を言えばヴァイスハイト達と一緒にいたいけどね。操られていない警備隊員の援軍が来る可能性のあるこっち方面で警備隊員と顔合わせしているのは私だけだから仕方ないよ。それに……これからは2人とずっと一緒だからちょっとの間離れているぐらい平気、平気!第一2人はそう簡単にやられるような人達じゃないしね!」
「………そうですね。あの2人のせいで何度も敗北を味わされた私もそれは一番よくわかっています。」
笑顔で言ったエルファティシアの言葉を聞いたエルミナは苦々しい表情で答えたが
「フフ……貴女が離れて戦っているギュランドロス達を信じているように、私もヴァイスハイト達の事を信じている……それと同じ事よ。………これからはヴァイスハイトの愛人同士、よろしくね?」
「なっ!?何故、私がヴァイスハイトの愛人なのですか!」
自分の言葉に微笑みながら答えた後からかいの表情で言ったエルファティシアの言葉を聞いて顔を真っ赤にしてエルファティシアを睨み
「ああ、貴女の場合は正妻かもしれないわね?将来ギュランドロスとヴァイスハイトがクロスベルを支配して同時に王になったら、貴女はギュランドロスとヴァイスハイトが強い縁で結ばれる為にギュランドロスが信頼する部下である貴女かパティルナがヴァイスハイトの正妻として嫁がされる可能性が高いでしょうしね。」
「~~~~~!!!エルファティシア!」
からかいの表情で話を続けるエルファティシアを顔を真っ赤にしながら睨んで怒鳴り
「うふっ♪おしゃべりはここまでにして私達もさっさとお仕事しましょう♪」
「くっ……………!(エルファティシアにいつもいじられていたメイメイの気持ちが少しわかった気がします………!)」
自分の怒りを流しているエルファティシアをエルミナは唇を噛みしめながら睨んだ後、気を取り直して真剣な表情になり
「全軍、突撃!」
号令をかけ、エルミナの号令によってメンフィル兵達は戦闘を開始し、エルミナは細かな指示を出しつつ自分に襲い掛かって来る悪魔や魔獣を双剣で斬り伏せ、時にはアーツを放って味方や自分の傷を回復したり、敵を攻撃したりと臨機応変な戦をし、エルファティシアは後方から魔術やアーツでメンフィル兵達の援護をしていた。
「でええええいっ!!」
一方最前線で戦うパティルナはクラフト―――烈震斬で敵達に強襲してわざと敵に包囲され
「どいたどいた―――!」
続けてクラフト――――飛来刃・円輪で自分を包囲している敵達の身体をを真っ二つにして絶命させ
「エニグマ駆動!クロノドライブ!!あはは!乗って来たね!」
オーブメントを駆動させて自らの身体能力を上昇させた後武器に括り付けた特製の紐で自由自在に武器を操って敵達を蹂躙するクラフト―――飛翔撃で多くの敵達を滅し
「それっ!」
高く跳躍して再び敵陣の中に飛び込み
「出し惜しみはしない!超飛来刃………爆炎斬!!」
闘気によって発生した炎を刃に纏わせながら回転攻撃をし、周囲の敵達を蹂躙するSクラフト―――超飛来刃・爆炎斬で多くの敵達を滅した!そしてエルミナ達がしばらく戦っていると装甲車が次々と現れ、それを見たエルミナたちは身構えたが装甲車からはなんとソーニャとノエルが出てきて、2人に続くように警備隊員達が現れた。
「……報告通りね。ノエル、彼女達ばかり任せないで私達も戦うわよ。」
「はいっ!総員!これよりメンフィル兵達と共に悪魔並びに魔獣の撃破を開始します!」
ソーニャの言葉に頷いたノエルは警備隊員達に号令をかけ
「イエス・マム!!」
ノエルの号令に警備隊員達は頷いた後エルミナ達の戦闘に介入し、味方と判断したエルミナ達と共に悪魔達との戦闘を開始した!
~東クロスベル街道~
「父様!マフィアや悪魔達が同時に来たわよ!」
「わかった。――――総員、アーツ並びに魔術の準備をしろ!」
空にいるセオビットの報告をエニグマで聞いていたリウイはメンフィル兵達に指示をした後オーブメントを駆動させ
「こちらも迎撃準備を!」
ミレイユは警官隊に指示をし、指示をされた警官隊は拳銃を構え、ミレイユはミサイルランチャーを構えた。そして少しすると空からは悪魔達が、地上からは運搬車でやって来たマフィアや軍用犬達が次々とリウイ達に向かい、ある程度近づいたその時!
「撃て!………今こそ来たれ、神々が創りし船!アルジェントアーク!!」
リウイは号令すると共にアーツを発動した。すると異空間から巨大な飛行船が現れ、悪魔達の遥か上空から爆弾やレーザーを放って悪魔達を薙ぎ払い
「光よ、邪に裁きの炎を!贖罪の聖炎!!ゼムリアを照らす空の力よ……今こそ全てを呑みこめ!リーンカルナシオン!!」
「深淵なる闇に呑まれなさい!ヴォア・ラクテ!!氷の女王よ!その息吹にて我が仇名す者達に永遠の眠りを!エンドオブワールド!!」
「闇に呑まれればぁっ!ティルワンの闇界!!覇王竜よ、ぜ~んぶ、焼き尽くしちゃえ!ロードインフェルノ!!」
リウイのアーツに続くようにイリーナ、セオビット、エヴリーヌが怒涛の魔術やアーツを放って悪魔達を薙ぎ払い、リウイ達に続くようにメンフィル兵達もアーツや魔術を撃って次々と悪魔達を撃ち落し
「撃てッ(ファイアー)!!」
ミレイユは号令すると共にミサイルランチャーから数本のミサイルを放ってマフィアや軍用犬達を怯ませ、ミレイユに続くように警官隊は怒涛の銃撃を放ってマフィア達を怯ませたり戦闘不能にしたり、軍用犬達を怯ませたりした!
「全員、抜刀!我等メンフィルの恐ろしさを見せてやれ!」
「オオオオオォォォォオオオオオオオ――――――――ッ!!」
そしてリウイの号令に雄たけびを上げたメンフィル兵達はそれぞれの鞘から武器を抜いて掲げ、先頭にいるリウイと共にマフィアや軍用犬達に突撃して戦闘を開始した!
「風よ!ウィンディング!!」
リウイが放つ暴風の魔法剣は一撃で数人のマフィア達を吹き飛ばすと共に戦闘不能にし
「燃え尽きろ!フレインバル!!」
さらに襲い掛かって来た軍用犬には轟炎の魔法剣を放って焼き尽くし
「優しき母の力……知るがいい!ブライトロア!!」
そして自分を包囲して一斉に襲い掛かった悪魔達に自分の周囲に光の奔流を発生させて滅した。
「光よ、降り注げ!爆裂光弾!!」
「水よ………!テネカの大海……!!」
イリーナとマーリオンは魔術でマフィアや軍用犬達を怯ませ
「止めです!ガリオンタワー!!」
「エニグマ駆動……!サンダーシクリオン………!!」
さらにアーツを放って怯ませたマフィア達を戦闘不能にし、軍用犬達は滅し
「大丈夫ですか?………癒しの風!!」
「水よ、傷つきし者達に癒しを……癒しの雨………!!」
そして戦闘によって怪我を負ったメンフィル兵や警官達を見た後治癒魔術で傷を癒していた。
「!?あなた!車があなたに向かっています……!」
メンフィル兵達の傷を癒した後、マフィア達が運転する運搬車がリウイに突撃して行くのを見たイリーナは警告し
「…………………」
イリーナの警告を聞いたリウイは突撃して来る運搬車を睨みながら細剣を構え
「セアッ!!」
運搬車が自分にぶつかる瞬間、クラフト―――フェヒテンケニヒを放った!すると運搬車は真っ二つに割れ、そこから出てきたマフィア達が地面に叩きつけられ
「邪魔だ!メーテアルザ!!」
そしてリウイが放った魔法剣によって全身から血を噴出させた後、身体をピクピクさせて2度と立ち上がらなかった!
「なっ………!?生身で車を破壊するなんて……!これが”剣皇”の力………!」
運搬車を剣で破壊したリウイの行動を見たミレイユは信じられない表情をしていた。
「エニグマ駆動!ラ・フォルテ!!くふっ♪レンがいないのは残念だけど、殺して殺して殺しまくるよ、セオビット!」
一方空中にいるエヴリーヌはアーツで自分とセオビットの攻撃力を一時的に上昇させた後、凶悪な笑みを浮かべてセオビットに視線を向け
「ふふっ、そうね♪それじゃあ雑魚共に見せてあげましょう!殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)の恐ろしさを!」
視線を向けられたセオビットは凶悪な笑みを浮かべて頷いた後エヴリーヌと共に悪魔達に向かい
「死ね死ね死ね死ね――――ッ!!」
エヴリーヌは次々と矢を放って悪魔達の急所を狙って一撃で滅し続け
「ふふっ………遅い遅い!」
セオビットはすざましいスピードで飛行しながら悪魔達に詰め寄って次々と剣で斬り伏せていった。そしてしばらく戦い続けていた2人は街道方面から走って近づいて来るマフィアの運搬車に気付き
「援軍なんて無意味よ、ふふっ♪氷垢螺の氷柱!!」
セオビットは魔術を発動して巨大な氷柱を橋の入口に落とした。すると氷柱に次々と運搬車がぶつかって動かなくなり、そこからマフィアや軍用犬達が次々と出てきたが
「くふっ♪それじゃあ、まとめて………どっかーん!審判の轟雷!!ラグナドリオン!!」
凶悪な笑みを浮かべて放ったエヴリーヌの高火力の魔術やアーツを受けてマフィア達は雷による大火傷を全身に負って地面に倒れ、軍用犬達は装甲によってある程度軽減されていたが、魔力が高いエヴリーヌが放った為、装甲は破壊され、装甲が破壊された軍用犬達は絶命した!各街道方面の中でも激戦区である東クロスベル街道だったがリウイを始めとしたメンフィルの武将や兵達の活躍、ミレイユの的確な指示による警官隊のサポートによってマフィアや悪魔達の軍団と互角以上に戦っていた……………
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