Monster Fusion
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The first season ~人と獣~
第一章 【獣の勇者】
第六狩《そろそろ戦闘シーンみたいよね?(やるとはいってry)》
前書き
ゴメン、戦闘シーンないよ()
というわけで、私が来た!火蝶 烙です。お久しぶりです。一話更新するたびに同じこと言ってるような希ガス。
さて、六話です。前回に引き続き、会話が延々と続きます。
退屈しないようにネタと入れたつもりですがそこそこです。
突然の秋炎の登場に俺はかなり驚かされた。まさか昨日別れたばかりで、しばらく会えないだろうと思っていたのにもう会えるとは。しかもこんな状況で。
俺は驚きから我にかえるとまだ動揺を少し残した顔で笑いながら言った。
「.......いや、確かにすぐ会えそうな気はがしてるとは言ったけど早すぎね?」
「マジそれな。俺もまさかお前とチームが組めるとは思わなかったからな。」
そこに小咲もまた驚きを残した表情で話す。
「えっと....話の筋から推測するけどさ、その人が昨日涼ちゃんが言ってた人?」
「あぁそうだ。」
俺が肯定すると小咲が顔を一気に輝かせて
「すご〜い!私初めてだよその.....MCだっけ?」
「俺は司会じゃねーよ!」
「あぁMFか、に会えるのは!見た目は普通の人間だけど変身とかするの?なんかベルトつけたりするの?」
「いやぁ変身はするけどさ、ベルトとかそんな特撮みたいなのは使わないんだけど.....」
「じゃあポージングとか?」
「あ、いや特にそういう決まった動作がいるとかじゃないんだけれども......」
「つまんねぇなぁオイ」
「中々キツイ物言いだな嬢ちゃん!」
「いやお前ら初対面のクセにボケとツッコミのバランス完璧じゃねぇか!」
小咲が一つ咳払いをしてから言った。
「まぁ冗談はこの位にしてっと、まず嬢ちゃんって何ですか、多分ほとんど同い年でしょ?子ども扱いしないでくださいよ、それに、私にはちゃんと天からその使命を持って授けられし名が」
「ありませんっ!んな大層な名前!ちゃんとお母さんお父さんにつけてもらった素敵な名前があるでしょ?そっち言いなさい!
」
「冗談終わりっつったその文中でまたふざけ始めるとか強烈な子だね、いいね気に入った。」
「ねぇ.....盛り上がっとるとこゴメンけど話進まないからはよ自己紹介終わらしてくれん?」
多分瑞花が止めなければこの下り永遠に続いてたんじゃないかと思う。
流石に自重した様子で小咲が口を開く。
「えっと、花澤 小咲です。受付嬢を一応やらせてもらってます。さっきはすいませんでした。少し興奮してしまいました。」
「いや別に謝ることじゃねぇよ。俺は 大鳳 秋炎だ。これからよろしくな。」
二人は握手を交わした。それを満足そうに見ていた瑞花に俺は疑問を投げ掛ける。
「瑞花さん。このチームがMF、もちろん悪い奴らの方ですが、そいつらに対抗したチームだってのは分かりました。だがあなたと秋炎はともかく何で俺と小咲が選ばれたんです?まだ俺は認めたわけじゃないけど」
「あ、そうですね私も聞いてみたいです。」
「ん?あぁそうやねまだそれを言ってなかったかな?オッケー。」
瑞花は笑顔で話し出す。
「えっとまず小咲ちゃんねー。実は小咲ちゃん元気が良いだけの天然娘じゃあないんよ?受付嬢にもいくつかのランクがあってね。最上級クラスになるには最低十年掛かるって言われてたのよ。受付嬢の仕事ってクエストの受注やらなんじゃだけじゃなくハンター一人一人のステータスや履歴の整理だったり、キャンプへの支給品の手配とか裏方の仕事の多さとか面倒さでね。受付嬢のランクを測るテストはちょくちょく行われるんだけど中々進級だけでも厳しい中、この子は弱冠20歳にしてそのテストに合格、最上級クラスまで一気に飛び級した。ハンター協会史上初の快挙だよ。」
「そいつぁすげえや。馬鹿と天才紙一重ってか」
「秋ちゃんそれ褒めてるの?馬鹿にしてるの?」
「距離の詰め方が雷獣並の速さっすね小咲の姉御。俺そんな呼ばれ方はじめてだよ。」
「私も姉御何て呼ばれたのは初めてですよ。」
「おっと、それだけじゃないばい?君達は『オペレーター』って知っとる?」
「知らん」
秋炎は真顔で言った。
それで俺が説明する。
「まぁ秋炎はが知らなくても仕方ないだろう。ハンターでも知ってる奴は少ない。なんせここ最近出てきたばかりの役割だしな。オペレーターってのはハンターがクエストに出ているときに周囲の状況やモンスタ〜の情報、気象条件まで様々なことを通達し、ハンターを支援してくれるんだ。」
「ほう、そいつは画期的だな。だがどうやってそれを伝えるんだ?大声で叫んでも聞こえないだろうし、伝書鳩なんかじゃ本末転倒だし。」
「お前の言う通りだ。だが最近見つかった新種の鉱石があるんだが。そいつは同じ塊から派生した破片から破片へ音を届けるんだ。つまり、片方の破片に声をぶつけるともう片方の破片へそのまま声を届けることが出来るんだ。確か名前は《遠話石》とか言ったな。」
「涼ちゃんよう勉強しとるねぇ感心やわ。まったくその通り。んで話の流れでもうわかると思うけど、小咲ちゃんはオペレーターとしての資格ももうすでに取得済みなわけよ。」
「えへへ〜。スゴイでしょ〜。お給料沢山欲しいから頑張ったんだよ〜」
「欲望に忠実ですね姉御」
「人間の性だよ秋ちゃん」
小咲と秋炎が笑いあった。
「まぁ理由はどうであれスゴイ事に違いは無いな.....小咲が選ばれた理由は充分過ぎるほど分かりました。だが、俺はとても小咲とはタメ張れそうな経歴は生憎持ち合わせてないんですけどね?」
すると瑞花はオーバーに笑いながら言った。
「謙遜はやめりや〜。涼ちゃん確か俺と同い年で25やろ?それなのに全ハンターの知識量を見るテスト、通称協会模試で二位。その偏差値85、バケモンかよ。どこのギルドマスターもこの模試受けたけど面目丸潰しにされたよ。それに加えての高い戦闘力。まさに出●杉くんだよ。」
「へ〜涼ちゃんスゴイな〜」
「あんなの、大したもんじゃない。それに俺は2位なわけだし。」
「大したもんじゃねえって言った時点で凄えんじゃねえの?」
「当然、これだけじゃないんだけどね.....」
瑞花が通常のテンションに戻り言った。
それに秋炎が反応する。
「ん?まだあるのか?」
「いや、他に思い当たる節はないんだが」
「いや〜あるよ?MFはモンスターでありながら人でもあるんだからさ......二年前のあの経験が買われたんだよ」
秋炎と小咲はキョトンとしている。瑞花は相変わらずの薄い笑みを浮かべたまま俺を見ている。
俺は無理にでも笑顔を作って答えた。
「..,....性格悪りいなぁ、ギルドのお偉いさんも。人のトラウマひきだすような真似はしないで欲しかったですよ。」
「でもあんな経験してるハンター君くらいしかいないだろうよ?」
「でしょうね.......はぁ、わかりました。気は進みませんが、このまま断り続けてもキリないだろうし。了解します。」
「ありがとうね。」
俺は頭を掻きながら答え、瑞花はそれに笑顔で答えた。
「うっし!それじゃこれでメンバー勢ぞろいだな!」
「イッエーイ!」
秋炎は腕を打ち鳴らし、小咲は跳びはねて結成を喜んでいる。
どうやら、二年前のことが何のことか、聞いてはこないようだ。
おそらく俺がトラウマって言ったところから、あまりいい話題ではないと察してくれてらしい。
(まぁこいつらとなら仲良くやれるかな。)
俺がそう思い、彼らに混ざろうとした時、
———キィィィィン
「んあ?何だこの耳鳴り見たいな音?」
秋炎が顔を曇らせ問う。
それに答えたのは瑞花だ。
「この音は遠話石の共鳴音でね、誰かが通信を求めてる、出るからちょいと静かにしといてね。」
瑞花は自分のポケットから遠話石を取り出し対応する。
「もしもし〜?どうしたん?」
「マスター!お取込み中失礼します。」
おそらくは衛兵であろう男の声が聞こえてきた。その声は冷静ながらも少し焦っている様子だ。
秋炎は初めての遠話の光景に感動しているようだ。
「別に構わんよ、で、どしたん?」
「ハッ、実は今監視隊から連絡が入りまして、ババコンガとその群れがハイダンに向かってきているようです!」
「あー、今年は異常気象で山の作物とか実りが悪かったからね〜、食べ物目当てかな?でも、連絡するほどの事態とは思えんのやけど。」
「数がすごく多いんです。どうやら複数の群れが同時に向かっているようで、しかも中には亜種の確認もされたようでして、今の衛兵の数じゃ厳しく、しかし、ハンターに協力を仰ごうにもほとんどがもうクエストへ出発してしまっておりまして...」
「なるほどね、どうしようかね〜.........」
一瞬表情を曇らせた瑞花だったが、すぐに何か思いついたように笑みを浮かべた。
「そうや、いいこと思いついた。」
そして俺たちの方を見ると、
「涼ちゃん、秋ちゃん、装備って整ってる?」
「俺は、まぁ、双剣ですが。」
俺はウルククスを狩るときに装備してそのままだった紅蓮爆炎刄を見せる。
瑞花は頷く。
「俺は別に武器を扱わねぇからな、いつでも身一つで戦える。」
「よし、んじゃ二人とも。」
瑞花は立ち上がり、大きな笑顔で言った。
「今から一狩り行こうぜ!」
後書き
次回こそ戦闘シーンです。それとともに、みんなの戦闘スタイルも見えてくる回となるでしょう。
まぁ相手がババコンガですからそんなにド派手なのはないと思うけどね。
さて、この辺りから遠話石などなど、オリジナル設定がたくさん入ってきてます。
ですから違和感とか、矛盾点等が浮き彫りになってくると思います。それと同時にオリジナル設定がよくわからんとか、わかりにくい場合もあると思います。本来は私がきっちりと作品の中で描写するべきなのでしょうが、その際は感想板で指摘して、お聞きして頂きたいと思ってます。お答えします。
もちろん、すべての面においてのアドバイス、感想等も同時に心待ちにしております。
それではこの辺で夏休みが終わっちまった火蝶 烙でした。
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