英雄伝説～光と闇の軌跡～（零篇）

～夜・IBC～



「飛行できる者達は悪魔達の迎撃に当たれ！」

「リタ、君も空にいる者達と共に戦ってくれ！」

戦闘が開始されるとリウイとセリカは指示をし

「くふっ♪まさかこんな面白い戦いに参加できるとはね♪」

「フフ、主がそうおっしゃるなら、そうします。」

指示をされたエヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべて口元に笑みを浮かべるリタと共に空中にいるルファディエル達の所に行き、2人に続くようにペルル、フィニリィ、セオビットも飛行してルファディエル達と共に空中戦を開始した。

「謳え！奏でよ！我等の凱旋ぞ！」

「我等に魔の加護を！魔法領域の付術！！」

「戦意よ！我等に真の祝福を！アルテミスの祝福！！」

「ルリエンよ！我等に守りの加護を！防護の聖域！！」

「イーリュンよ！我等に守りの加護を！防護の聖域！！」

戦闘が開始されるとアムドシアス、プリネ、イリーナ、エルファティシア、ティアがクラフトや魔術で仲間達の身体能力を上げた。一方スタンハルバードを持った警備隊員達は一斉にリウイ達に襲い掛かったが

「ウィンディング！！」

ある者達はリウイの魔法剣によって血を噴出すると共に吹き飛ばされ

「沙綾！紅燐剣！！」

ある者達はセリカの高速剣技―――”飛燕剣”によって血を噴出すると共に薙ぎ払われ

「フフ、激しいの行くわよ♪白露の桜吹雪！！」

ある者達はカーリアンが放ったSクラフトによって薙ぎ払われた！

「敵は怯んだぞ！前衛、突撃！！」

ヴァイスは仲間達に指示をし、前衛役としてヴァイスと共にリウイ、カーリアン、ツーヤ、レーヴェ、セリカ、ウィル、ギュランドロス、ルイーネ、エルミナ、パティルナ、ロイド、ランディ、シャマーラ、エリナがそれぞれオーブメントを駆動させながら突撃し、それを見た銃を持つ警備隊員達は銃を構えたり、アーツを発動しようとしたが

「ああっ、美しい我が弓技！二連制圧射撃！！」

「火の精霊よ、我が矢に力を！メルカーナの制圧射撃！！」

「させません―――制圧射撃！！」

「今だ―――クロスミラージュ！！」

アムドシアスとセラウィ、セティ、エリィが放った矢の雨や銃撃をその身に受けて怯み

「光よ、降り注げ！爆裂光弾！！」

「炸裂せよ！翼輝の陣！！ケルト＝ルーン！！」

「眠って下さい！昏睡の霧！！」

「闇の精霊よ、今こそその力を示せ！ティルワンの闇界！！」

「光の精霊よ！邪悪なる者達に裁きの炎を！贖罪の聖炎！！」

「行きます！……溺水……！！」

イリーナ、プリネ、ティオ、アル、エルファティシア、マーリオンが放った魔術をその身に受けて大ダメージを受け

「大いなる闇に呑みこまれなさい！ティルワンの死磔！！」

「雷の精霊よ！今こその真なる力を示せ！リーフ＝ファセト！！」

「最高の位置！ルン＝アウエラ！！」

「わらわの力を思い知るがいい！リーフ＝ファセト！！」

「業火の洗礼をを受けるがよい！狐炎神術……九焔尾！！」

続くように放ったペテレーネ、シルフィエッタ、エクリア、レシェンテ、狐伯蓮の最高位魔術によって全身ボロボロにされると共に吹っ飛ばされた！



「雑魚はどけ！メーテアルザ！！」

一方仲間達と共にスタンハルバードを持つ警備隊員達に立ち向かったリウイは魔法剣を放って敵達の全身から血を噴出させて地面に倒れさせ

「誇り高き父の力……思い知れ！ケイオスロア！！」

一斉にかかってきた警備隊員達に闇の奔流を発生させて地面に倒れさせ

「ハイドロカノン！！」

さらにアーツを放って警備隊員達を吹っ飛ばすと共に援軍の警備隊員達も吹っ飛ばした！

「それそれそれぇっ！！」

カーリアンは襲い掛かって来る警備隊員達を次々と一撃で戦闘不能にし

「まだ、終わらないわよ♪それぇっ！！」

クラフト―――乱舞を放って次々と現れる警備隊員達を戦闘不能にし

「エニグマ駆動♪デス・スパイラル！！」

銃を構えた警備隊員達にアーツを放って怯ませた！

「十六夜………”斬”！！」

ツーヤは走りながら抜刀の構えをした後抜刀技を放って警備隊員達を怯ませ

「十六夜………”突”！！」

続けて抜刀をして一部の警備隊員達を吹っ飛ばした！

「…………………」

吹っ飛ばされなかった警備隊員達はツーヤに襲い掛かったが

「ハリケーンブリザード！！」

ツーヤが自分自身を中心に現れた吹雪の結界の魔術によって全身が凍結すると共に吹き飛ばされた！

「エニグマ駆動！ダークマター！！」

そしてツーヤは駆動を終えたオーブメントでアーツを放って、警備隊員達を一か所に固め

「獅子………衝撃波！！」

そこにレーヴェが闘気による獅子を纏いながら突撃して警備隊員達にダメージを与え

「邪魔だ！」

続けてクラフト――――旋風斬による一撃で警備隊員達を戦闘不能にした！

「……………」

一方銃を構えてレーヴェやツーヤに攻撃しようとした者達もいたが

「無駄だ！」

敵の行動に気付いて放ったレーヴェのクラフト―――零ストームを受けて怯み

「むん！シルバーソーン！！」

続けて放ったレーヴェのアーツを受けて同士討ちを始めた。



「雷光！紅燐剣！！」

セリカは広範囲を攻撃できる魔法剣技を放って敵達に大ダメージを与え

「エニグマ駆動！サンダーシクリオン！！」

高威力のアーツを放って多くの敵達を巻き込みながらダメージを与えたりし

「枢孔！紅燐剣！！」

最高威力の飛燕剣を放って、多くの敵達を戦闘不能にした！

「雷の力よ！電撃スマッシュ！！」

ウィルは雷を宿らせた武器を振るって警備隊員達を麻痺状態にし

「そ～れ！烈風斬！！」

「行きます―――天翔残光槍！！」

そこにシャマーラとエリナがクラフトを放って、麻痺状態になった警備隊員達を戦闘不能にした！警備隊員達が倒れると新手の警備隊員達がウィル達に向かってきたが

「エニグマ駆動！ゴルゴンブレス！！」

「えいっ！ヒートウェイブ！！」

「それっ！スパークダイン！！」

3人が放ったアーツによる一斉攻撃を受けて戦闘不能になった！

「ランディ、行くぞ！」

「合点承知だぁっ！」

ロイドとランディは敵達を挟み撃ちにした後

「「バーニングレイジ！！」」

コンビクラフトを放って敵達を戦闘不能にした後2人は他の敵達に向かい

「やっ、はっ、せいっ！！」

ロイドはクラフト―――アクセルラッシュで強襲し

「うおおおおおおっ！喰らえっ！」

ランディはクラフト―――ブラッディクロスを放ってロイドが攻撃した敵達を戦闘不能にした！すると新手の敵達がロイド達に向かってきたが

「ほーらよっ！」

ランディが放り投げたスタングレネードの爆発を受けて怯み

「エニグマ駆動！クロノドライブ！！ロイド、もう一丁行くぞ！」

「エニグマ駆動！メルティライズ！！ああ！」

「「バーニングレイジ！！」」

それぞれのオーブメントを駆動させて放ったアーツで自身を強化した2人のコンビクラフトを受けて戦闘不能になった！



「俺達の道を阻む者はどけ！」

ヴァイスは自分に襲い掛かって来た敵達にクラフト―――豪薙ぎ払いを放って吹っ飛ばし

「そこだっ！ガリオンタワー！！」

さらに駆動させておいたオーブメントを発動させてアーツを放って戦闘不能にし

「セイッ！！」

続けてクラフト―――玄武の地走りを放って、近づいて来る敵達を吹っ飛ばした！

「さあて………どいたどいた―――！」

パティルナは武器を自分の周囲を周るように投擲するクラフト―――飛来刃・円輪で多くの敵達を攻撃し

「目標を駆逐！ハァァァァァッ！！」

パティルナが攻撃した敵達にエルミナは一定の範囲内の敵達に双剣で怒涛の連撃を放つクラフト――――スターバースト・ストリームを放って、敵達の全身から血を噴出させて地面に倒れさせた！それを見た銃を持った敵達は2人を攻撃したが

「無駄です！アダマスガード！！」

エルミナが発動したアーツによって攻撃は防がれ

「燃えちゃいな～！フレアバタフライ！！」

さらにパティルナが放った炎のアーツを受けて怯み

「それぇっ！！」

「ハアッ！！」

敵達の中心地に飛び込んで、それぞれの武器を振るった2人の攻撃を受けて次々と地面に倒れた！

「ぬぅん！」

ギュランドロスは自分の正面から襲い掛かって来た敵達に大剣を叩き付けて強烈な衝撃波を発生させるクラフト――――――天震撃を放って敵達を怯ませ

「オラアッ！！」

続けてクラフト―――豪薙ぎ払いを放って怯んだ敵達を吹っ飛ばした！

「甘いぜ！」

さらに側面から襲い掛かって来た敵に拳でクラフト―――延髄砕きを放って、敵の口から大量の血を吐血させて地面に倒れさせた。その時、ギュランドロスの逆側の側面から敵が襲い掛かって来た！

「あらあら、不意打ちなんて駄目よ？」

しかしその時ルイーネが細剣で闘気によって発生した光を纏った高速の5連撃を放つクラフト―――ニュートロンを放って大ダメージを与えると共に敵の身体の5か所から大量の血を噴出させ

「眠っていなさい♪」

続けて敵の急所を狙うクラフト―――アヴォーヴを放って戦闘不能にした！そして新手の敵達が2人に向かってきたが

「待ってたぜぇ！エアリアル！！」

ギュランドロスのアーツにより発生した竜巻によって足を止められ

「燃え尽きちゃって♪クリムゾンレイ！！」

そこにルイーネが放った高熱のレーザーが降り注ぎ、炎のアーツによって竜巻の中に炎が混じって、炎の竜巻と化し、さらにクリムゾンレイによる大爆発が起こり、爆発と竜巻が消えると全身大火傷を負って地面に倒れ伏した敵達がいた。

「斬リ刻む！！」

ラテンニールはクラフト―――白露の鎌撃を放って多くの敵達に大ダメージを与え

「ヌん！」

駆動させておいたオーブメントでアーツ―――ダークマターを発動してダメージを与えた敵達を一か所に集め

「ドけッ！！」

クラフト―――玄武の地走りを放って一か所に集めた敵達を戦闘不能にすると共に吹っ飛ばした！地上の戦いは乱戦となり、戦いの最中傷つく者達もいたが

「イーリュンよ、傷つきし者達に慈悲を！大いなる癒しの風！！」

ティアが放つ治癒魔術によって傷ついた身体は回復して行き、治癒魔術を使える者達も次々と治癒魔術を放って傷ついた仲間達の傷を回復して行った。一方空中でもすざましい戦いが繰り広げられていた。



「「超、ねこパ～ンチ！！」」

「行くぞ―――斬！！」

「参ります―――雷光撃！！」

「ヒャッハー――――！！」

「オォォォォ………！爆裂拳！！」

「ふふっ！深淵剣！！」

空中ではシャルティ、ペルル、メヒーシャ、メロディアーナ、ギレゼル、ラグタス、セオビットがそれぞれクラフトを放って突撃して来る悪魔達に攻撃し

「耐えてみるがいい！枢孔！紅燐剣！！」

悪魔達の上に移動したハイシェラが最高位の剣技を放って、ダメージを受けた悪魔達を滅した！

「我が魔術で滅される事、光栄に思いなさい！アウエラの裁き！！まだですっ！ラグナドリオン！！」

「光よ、邪悪なる者達を滅せよ！贖罪の光霞！！エニグマ駆動！リーンカルナシオン！！」

「純粋なる魔よ、今こそ滅びの鐘を奏でよ！ルン＝アウエラ！！まだよ………アヴァロンゲート！！」

そして後方の空中にいるフィニリィとリタ、ルファディエルはそれぞれ魔術やアーツを放って多くの敵達を滅したり大ダメージを与え

「あっははははっ！死ね死ね死ね―――――――――ッ！！」

「くふっ♪エヴリーヌの敵はみ～んな、殺すっ！ゼロ・アンフィニィ！！」

エルンストとエヴリーヌはSクラフトを放って多くの敵達を滅した！地上と空中、どちらも戦いは激しかったが、襲い掛かって来る敵の数は徐々に減って行った。



「おいおいおいおい………！なんつー、奴等だよ………生身で装甲車を破壊するわ、あの数相手に劣勢どころか優勢になっているとか………つーか、何で”覇王”達がクロスベルにいるんだよ………こりゃあ、オッサンの思惑通りになるどころか、オッサンにとって不味い事が起こるんじゃねえのか？」

ロイド達の戦いの様子を物陰に隠れて見ていたレクターは驚きの表情で呟いた後、疲れた表情で溜息を吐き

「なっ……！？ツ、ツァオ様……これはどう見ても優勢としか思えないのですが………」

同じように戦いを見ていたラウは驚いた後ツァオに話しかけ

「ええ………装甲車を生身で破壊した事も驚きましたが、まさかあの数相手に優勢に戦えるなんて………フウ………どうやら”英雄王”達の力は私達では決して計れない強さのようですね………」

ラウの言葉に頷いたツァオは目を見開いた状態で呟いた後溜息を吐き

「グ、グレイス先輩！一体どうなっているんですか！？何でメンフィル帝国の皇族や武将の人達が特務支援課の人達と一緒になって戦っているんでしょう！？」

「とにかく撮って、撮って、撮りまくりなさい！こんなとんでもないスクープ、一生に一度撮れるかどうかわからないスクープよ！（頑張って、ロイド君達………！」

同じように戦いの様子をカメラで写真を取っていた新聞記者は驚きの表情でグレイスに尋ね、尋ねられたグレイスは真剣な表情で指示をした。

「馬鹿な……ありえん！この数で圧されるだと……！？」

そして同じように戦いを見ていたヨアヒムは残り少なくなって来た悪魔や警備隊員達を見て信じられない表情で叫んだ。

「ガッハハハハハッ！いくら雑魚を集めようと、俺達の前では戦力の無駄な消耗だ！ヴァイス、リウイ！締めは俺達で決めるぜぇっ！！」

ヨアヒムの叫びを聞いたギュランドロスは豪快に笑った後、ヴァイスとリウイに呼びかけ

「ああ！」

「………いいだろう！」

呼びかけられた2人は頷いた後ギュランドロスと共に残りの敵達を包囲し

「「ハァァァァァ………！！」」

「オォォォォ………！！」

3人同時に目にも止まらぬ速さのすざましい剣撃の嵐を敵に放ち、そして

「俺達の前に！」

「敵はない！」

「コイツで終わりよっ！！」

剣撃の嵐を放ち終わった3人はそれぞれの武器にすざましい闘気を込めて敵達に叩きつけた！すると敵達の中心地で超越した爆発が起こった！その技は”覇王”達が放つ覇王達の協力技(キングクラフト)！その技の名は………！



「「「覇王の剣嶺！！」」」



3人が放った協力技(キングクラフト)――――覇王の剣嶺によって残りの警備隊員達はボロボロの状態で地面に倒れており、さらにリウイ達が技を放ち終える頃には悪魔達も一掃され、IBCの周囲には負傷した警備隊員達がさまざまな場所に倒れており、無事な姿で残っていたのはヨアヒム唯一人であった！

「馬鹿な………たった、それだけの数で数十倍の戦力差を覆しただと………！？」

ヨアヒムは信じられない表情で呟いたが

「枢孔！身妖舞！！」

「ガアアアアアア――――ッ！？」

強襲して来たセリカの飛燕剣をその身に受けて、全身から血を噴出させて地面に膝をついた。

「クッ………何故だ……何故、”グノーシス”を投与したこれほどの兵達を相手に勝利できる………！………！？」

地面に膝をついたヨアヒムは信じられない表情で呟いたその時、何かの気配に気付いて顔を上げるとセリカ、リウイ、ヴァイス、ギュランドロスがヨアヒムを包囲してそれぞれの武器の切っ先をヨアヒムに向けており、その事に気付いたヨアヒムは目を見開いた………！