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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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最終回 遂に終わりだ!大団円!!その十四

「あんた達もう戦わないけれど」
「そうだよ、もうジャスティスカイザーじゃないぜ」
「二人はどっかに行ったぜ」
 公式にはそうした設定になっている、その発表をした時に全世界が喝采し解散発表の生放送では某ニコニコ動画はサーバーが落ちる位の視聴と書き込みが殺到した。
「俺達は自由だ」
「もう戦わないぜ」
「悠々自適で暮らすぜ」
「漫画みたいな生活するな」
「酒池肉林ね」
 瞬は二人がいつも言っていることを指摘した。
「それで、よね」
「ああ、DTだ」
「DT卒業だぜ」
「海の見える別荘でな」
「美貌の未亡人と一時だぜ」
「ふうん、そうなればいいわね」 
 瞬は二人の言葉を冷めた目で応えた。
「じゃあ行ってらっしゃい」
「気になる言い方だな」
「微妙にな」
「それが実現しなさそうな」
「そんな風だな」
「だってね、この作品そうした作品よ」
 主役の望み通りにはならないだ。
「だからね」
「俺達もか」
「そうならないってのか」
「DT卒業ならず」
「そうなるってのか」
「そうよ、お金があってもね」
 風俗に好きなだけ通えるそれがあってもだ。
「色々あって出来ないでしょ」
「色々って何だよ、いきなり」
「そういうのあってたまるかよ」
「このままそうした人と知り合いになるんだよ」
「金持ちの未亡人とな」
「そんな人いないでしょ」
 その金持ちの未亡人自体がというのだ。
「それ架空の世界の人達でしょ」
「にっかつドラマとかか」
「ロマンポルノだな」
「昔懐かし」
「今見ると刺激的じゃないかもな」
 この辺りは人によるだろう。
「あくまでそうした世界の話でか」
「現実はいないっていうのか」
「まあいたらいいけれどね」
 瞬はいないと思って言う。
「見付けたらかえって凄いから」
「へっ、俺達は絶対に見付けてくるぜ」
「金持ちの未亡人な」
「さあ、俺達の冒険のはじまりだ!」
「伝説の金持ちの未亡人を探せ!」
 兄弟で探すというのだ。
「さあ、行くぞ!」
「兄弟探検隊出発!」
「ああ、俺達は今伝説の入口に立った!」
「資産家の未亡人を探す旅に!」

 ドーーーーーン

 川口○探検隊の様なイラストのアイキャッチも入る、しかし。
 一分程探した、あれやこれやといった手段で。だが。
「いなかったぜ」
「そんなのな」
「世界の何処にもいなかったぜ」
「金持ちで妙齢で美貌を誇って年下好きで海が見える別荘持っている未亡人な」
「ネットで検索したが現実にいなかったぜ」
「一人もな」
「ネットで検索してもロマンポルノの世界にしかいなかったぜ」
 まさにそうだったというのだ。 
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