| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)

作者:sorano
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第100話

~西通り~



「くっ、まさか今のはベルガード門の警備隊か!?」

裏口から出て西通りの入口まで来たロイドは表情を歪めて呟き

「ああ………!見知った顔がいたぜ!」

「まさかマフィアと同じように操られているというの………!?」

「その可能性は高そうです………!」

ロイドの言葉にランディは頷き、エリィの推測にティオが頷いた。

「と、とにかく何とか警察本部まで………!」

そしてダドリーが提案したその時、ツァイトが素早い動きでロイド達の前に飛び込み

「ウォン!」

目の前を睨んで吠えた!ツァイトの行動に気付いたロイド達がツァイトが睨む方向を見つめたその時、なんと警備隊の装甲車が西通りに現れて停車し、そこから警備隊員が何人も出てきてロイド達に銃撃を放ち始めた!

「わわ、また来たよ~!?」

それを見たキーアは驚き

「くっ………あっちは無理か………!」

「いったん中央広場に出るぞ!」

ロイドは唸り、セルゲイは指示をした後、エリィとダドリーと共に牽制攻撃を行った後、中央広場に向かい、ロイド達を追うかのように警備隊員も中央広場に向かった!

「な、なんだありゃ………!?」

その様子を見ていた市民は戸惑い

「先生、これは………!?」

ハロルドは厳しい表情でイアンに尋ね

「ど、どうやらタダ事ではなさそうだ!―――ハロルドさん!あんたは家に戻りたまえ!他の人達も早く家の中に!」

尋ねられたイアンは驚いた後、ハロルドや市民達に指示をした。



~中央広場~



中央広場に到着したロイド達は支援課のビルへの道と空港や駅に続く南出口を塞いでいる装甲車や警備隊員を見て驚いた。

「クッ………どうすれば………!」

「警察本部に行くならこのまま行政区に………!」

それを見たロイドは唇をかみしめ、エリィは提案したが

「だ、ダメです………!」

何かに気付いたティオが行政区に行く道を見つめて叫んだ。すると行政区へ行く道から何人もの警備隊員が走って来た!

「裏通りを抜けろ………!」

「はい………!」

そしてダドリーの指示の元、ロイド達は裏通りに入って行った。



~裏通り~



「なんや、お祭りか!?」

「ヘンな取り合わせね~。」

裏通りを走り抜けるロイド達を見ていた市民達は戸惑い

「なんの騒ぎだい?うるさいったらありゃしない。」

店から出てきた店主の老婦人が不思議そうな表情をしていたが、走って来る警備隊員達に気付いて固まり

「ひょえ~~っ……!」

走って来る警備隊員に吹っ飛ばされてその場で回転し

「な、なんやねん、一体!?」

走って行く警備隊員を市民は混乱した様子で見ていた。そして走って来た警備隊員は待ち伏せしていたダドリーとセルゲイの銃撃を正面から受けて足止めされ、セルゲイとダドリーとの銃撃戦を開始した!



~歓楽街~



「はあはあ………」

「さすがにキツイな………」

歓楽街まで来たロイドとランディは息切れをし

「ロイド~、だいじょうぶ?」

「わ、わたし、おります………!」

2人の様子を見たキーアは心配し、シズクは決意の表情で言った。

「いや、大丈夫だ。」

「ハハ………こんくらい任せとけって。」

2人の心配や申し出を聞いたロイドとランディが平気である事を答えたその時

「あら、弟君じゃない。」

なんとイリアとリーシャがアルカンシェルの劇場方面からロイド達に近づいてきた。

「イリアさん、リーシャ!?」

2人を見たロイドは驚き

「み、皆さん……」

リーシャはロイド達を見て不安そうな表情をしていた。

「あ、リーシャとぐーすか寝てたヒトだー!」

一方イリアを見たキーアは呑気そうな様子で言い

「ぐーすか寝てた………?それはともかく可愛い子を連れてるわね。おっきな犬までいるし、楽しそうな組み合わせじゃない。」

キーアの言葉を聞いたイリアは首を傾げた後、ロイド達に微笑んだ。

「2人とも、急いで劇場内に避難してください!すぐに連中が―――」

そしてロイドがイリアとリーシャに警告をしたその時、警備隊の装甲車が住宅街方面から来て、装甲車から警備隊員が降りてきてロイド達に向かって来た!

「チッ………何台持ち出してんだっつーの!」

それを見たランディは舌打ちをし、エリィとティオは牽制攻撃を開始した!

「え、え………アトラクションか何か!?気合いが入ってるじゃない!?」

その様子を見ていたイリアは興奮し

「とにかく避難してください!」

エリィはイリア達に警告した。するとその時裏通り方面からセルゲイとダドリーが走ってロイド達に近づき

「おい、何をしている!?」

「警察本部に急ぐぞ!」

「はい………!」

ロイド達と共に行政区方面に向かった。

「ワオ!凄いライブ感じゃないの!?よーし、こうなったらあたしも………!」

ロイド達の行動を見ていたイリアは興奮していたが

「イリアさんっ!いいから避難しましょう!」

「ちょ、リーシャ!引っ張らないでってば―――」

真剣な表情のリーシャに無理矢理引っ張られながら劇場の中に向かった。イリアとリーシャが劇場の中に入って少しの時間が経つとなんと悪魔達が街中に降り立った。

「なっ………!?」

「ひっ……化物!?」

それを見た市民達は悲鳴を上げ、市民達に気付いた悪魔達は市民達に襲い掛かろうとした。するとその時!



「せーの!ジャンピングスマッシュ!!」

「させるか!電撃スマッシュ!!」

「超!ねこ、パ~ンチ!!」

ラギール商会の店舗から出てきたシャマーラと茶髪の青年、シャマーラによく似た容姿の睡魔の女性が市民達の前に飛び込んでクラフトを放って、悪魔達の注意を自分達に引きつけ

「行きます―――制圧射撃!!」

「火の精霊よ、我が矢に力を!メルカーナの制圧射撃!!」

セティと、セティの容姿によく似た金髪のルーンエルフの女性が矢を悪魔達に降り注がせてダメージを与え

「裁きの槍よ、今ここに!聖槍!!」

「光の精霊よ、邪を焼き払え!贖罪の聖炎!!」

「罪人を処断せし聖なる光よ!邪悪なる者達に裁きの鉄槌を!贖罪の光霞!!」

「灰となれぃ!狐炎術………四焔尾!!」

エリナはエルファティシア、エリナとよく似た容姿をした天使の女性、9つの”尾”があり、狐の耳があり、東方独特の服装―――”着物”を着た紫髪の女性と共に魔術を放って、悪魔達を滅した!

「た、助かった………」

「あ、あんた達は一体………!」

それを見た市民は安堵の溜息を吐き、市民の一人は戸惑った表情でセティ達を見つめ

「クロスベル警察、特務支援課の者です!早く建物の中に避難してください!」

「慌てず落ち着いて避難してください!」

「あ、ああ………!」

セティとエリナの指示に市民達は頷き、次々と逃げるように建物の中に入って行った。

「一体何が起こっているのよ……!”僧院”で現れた悪魔達が街中に現れるなんて………!エニグマ駆動……!…………」

市民達が建物の中に入って行った後、エルファティシアは街中にいる多くの悪魔達を見て厳しい表情をした後オーブメントの駆動を始めると共に魔術の詠唱を開始し

「とにかく今は街中の悪魔達を撃退するぞ!行くぞ、みんな!」

青年はセティ達に号令をかけ

「おおっ!!」

号令に頷いたセティ達は青年と共に戦闘を開始した!



~行政区~



「君達、どういうつもりだ!警備隊司令の命令かね!?事と次第ではタダでは済まんぞ!?」

一方その頃、市庁舎の入口付近で警備隊員に包囲されているヘンリーは警備隊員を睨んで警告したが

「「……………………………………」」

警備隊員は虚ろな目でヘンリーを見つめていた。

「くっ………(この生気のない目は………!?)」

警備隊員達の目を見たヘンリーは戸惑った。するとその時、何かが叩き付けられる音が聞こえてき、音が聞こえた方向をヘンリー達が見つめるとそこには警察本部のシャッターが降りた入口をスタンハルバードで攻撃している警備隊員がいた。

(あ………)

(まさか本部が……!?)

(し、市庁舎も………!)

その時、行政区にロイド達と共に到着したティオ、ダドリー、エリィは状況を見て驚いた。

(………あのシャッターは簡単には破れん。しばらく持ちこたえられるだろう。追っ手が来る………噴水前を迂回して中央広場に戻るぞ!)

(アイサー!)

(フラン………みんな………無事でいてくれ………!)

そしてセルゲイの指示にランディは頷き、ロイドは厳しい表情で警察本部を見つめた後、警備隊員達の背後を駆け抜け、ロイド達に気付いた警備隊員はロイド達を追い始めた!

(おじいさま………ご無事で………!)

セルゲイとダドリーと共に牽制攻撃を行っていたエリィは一瞬市庁舎の前にいるヘンリーに視線を向けた後、ロイド達の後を追って行き

「エ、エリィ………!?ええい、そこをどきたまえっ!私の孫娘達に一体何をするつもりかっ!」

その様子を見守っていたヘンリーは警備隊員の前に一歩出て怒鳴った。

「し、市長……どうか落ち着いて!」

「危険です!お下がり下さい!」

ヘンリーの行動を見て慌てはじめた職員達はヘンリーを諌め

「い、一体何があったんだ!?」

共和国派の議員は混乱し

「ぎ、議長……!ここは中に入った方が………」

帝国派の議員は戸惑った様子でハルトマンに警告し

「あ、ああ……(ば、馬鹿な………どうしてこんな事に………まさか………!?”彼”の仕業なのか!?)」

議員の警告にハルトマンは心の中で驚きながら頷いた。するとその時!

「ウィンディング!!」

なんとリウイが警備隊員の背後に飛び込んできて暴風を纏ったエドラムを振るって警備隊員達を吹き飛ばして気絶させた!



「なっ!?こ、今度は一体何だ………!?」

それを見た共和国派の議員は戸惑い

「リウイ陛下………!一体何故クロスベルに………!」

「!?な………何故、貴方がこんな所にいらっしゃっているのですか………”覇王”リウイ陛下………!」

ヘンリーはリウイを見て驚き、ハルトマンは信じられない表情でリウイを見つめた。するとその時

「おじいさま!ご無事ですか!?」

イリーナがペテレーネやエクリア、ティア、セオビット、エヴリーヌ、さらに金髪のルーンエルフの女性、ペテレーネの容姿によく似た夕焼け色の髪の娘、黒髪の女性、銀髪の青年と共にヘンリーに走って近づいた。

「おお………イリーナ……!それにプリネ姫達まで………!私は大丈夫だ………!それよりエリィが………!リウイ陛下、お願いします………!どうか私の事よりエリィ達を………!」

そしてイリーナ達を見たヘンリーは明るい表情をした後、リウイに嘆願し

「なっ!?マクダエル市長……!リウイ陛下達と一体どういう関係にあるのですか………!?」

ヘンリーの行動を見たハルトマンは信じられない表情でヘンリーを見つめたが

「………貴様が知る必要はない。”D∴G教団”と繋がっている外道が………!」

「!!!い、一体何の事をおっしゃっているのですか………?」

殺気を纏ったリウイに睨まれ、表情を青褪めさせて呟いた。するとその時

「!リウイ様!」

「新手が来ました、お父様!」

何かに気付いた金髪のルーンエルフの女性が声を上げ、夕焼け色の髪の娘がリウイに警告した。すると警備隊員達やさらにウルスラ病院で現れた”悪魔”、そして病院でアーネストを逃がした翼竜達が現れ、リウイ達を取り囲んだ!

「チッ、悪魔達まで市内に放ったのか!―――イリーナ、ペテレーネ、シルフィ!お前達はマクダエル市長達を守りつつ、後方から援護だ!ティア!お前は結界を展開して市長達を守れ!」

「「「「はいっ!!」」」」

「左翼はセオビットとエヴリーヌが務めろ!悪魔達は殺して構わんが警備隊員達は決して殺すな!」

「ん!」

「わかったわ!」

「右翼はプリネ、ツーヤ、レーヴェ!お前達が務めろ!」

「「はいっ!!」」

「ハッ!」

「中央は俺とエクリアが務める!行政区の敵を殲滅後、エリィ達の後を追う!全員、速やかに戦闘を終わらせるぞ!」

「おおっ!!」

そしてリウイの号令の元、イリーナ達はリウイと共に行政区に次々と現れた操られた警備隊員や悪魔達との戦闘を開始し、リウイ達が戦闘を開始する少し前、ロイド達は中央広場に到着した。

~中央広場~



「はあはあ………」

「戻ってきたねー。」

中央広場に到着したロイドは息を切らせ、キーアは呑気に呟き

「でも、警備隊の姿は居なくなってるみたいです。」

「うまく撒けたって事か………」

ティオは周囲を見回して呟き、ランディは安堵の溜息を吐いた。

「セルゲイさん………」

「……ああ。」

その時ダドリーに言われたセルゲイは頷いた後、ロイド達に驚くべき指示をした。

「―――よし。ここから先は別行動だ。お前達は東通りを抜けてクロスベル市から脱出しろ。」

「!?」

セルゲイの驚くべき指示を聞いたロイドは目を見開いてセルゲイを見つめ

「どうやら暴走してるのはベルガード門の警備隊のようだ。多分、ソーニャの部下達はアテに出来るだろう。街道に出たらタングラム門に連絡して車両で迎えに来てもらえ。」

見つめられたセルゲイは指示を続けた。

「わ、わかりました……ですが課長たちは?」

「俺とダドリーは攪乱のためここに残る。連中の注意を引きつけてかき回してやるつもりだ。」

「そ、そんな………」

「おいおい、なに無茶言ってんだ!?」

セルゲイの話を聞いたロイドは信じられない表情をし、ランディは叫んだが

「フン、私達2人ならば攪乱してから撤退することなど造作もないことだ。グズグズするな!一刻の猶予もないのだぞ!」

ダドリーは不敵な笑みを浮かべて説明した後、真剣な表情で指示をした。

「ダドリーさん………」

「………行きましょう!」

「かちょー!きをつけてねー!」

「ああ………!」

ロイド達は東通りに向かい、少しすると市庁舎方面以外から次々と装甲車が現れた後、装甲車の中から警備隊員達が現れ、セルゲイとダドリーを包囲した!

「―――ダドリー。一課のエースの実力、改めて見せてもらうぞ。」

「そちらこそ………かつてあの2人を率いていた伝説の班長の実力、見せてもらいましょうか!」

そしてセルゲイとダドリーは戦闘を開始した!



~東通り~



東通りを走っていたロイド達は襲撃跡の遊撃士協会の支部の前に立ち止まって、所々破壊されている支部を見つめた。

「これは………」

「襲撃された後か………」

「………お、お父さん……」

エリィとランディの言葉を聞いたシズクが悲痛そうな表情で呟いたその時、支部の扉が開いてミシェルが出てきた。

「あら、あなたたち!?」

「ミシェルさん………!?」

ミシェルの声を聞いたシズクは驚き

「よかった……無事だったんですね!?」

ロイドは安堵の表情でミシェルを見つめた。

「ええ、あの後、何とか切り抜けて脱出したの。連中が居なくなってからこっそり戻ってきたんだけど………まだ連中、市内にいるみたいね?」

「ええ、行政区を中心に市内に展開しているみたいです。」

ロイド達はミシェルに今までの経緯を手短に説明した。

「………なるほど。市外にいた遊撃士達もそろそろ戻ってくる頃合いで、エステルちゃん達から来た連絡だとメンフィル兵達ももうすぐクロスベル市に到着するそうよ!戻り次第、フォローを回すからこのまま街道に逃げなさい!あと、シズクちゃんはこのまま頼んだわよ!」

「合点承知だ!」

「任せてください!」

「ミシェルさん………どうかお気をつけて………!」

「ええ、そっちもね!」

そしてロイド達が東出口に向かって走り出そうとしたその時、なんと悪魔の軍勢が次々と空から降りてきてロイド達を包囲した!

「なっ!?」

「あ、”悪魔”………!?」

それを見たミシェルとエリィは驚き

「チッ、市内にまで放ちやがったか!」

ランディは舌打ちをし

「………不味いです。このままじゃ、住民の人達に被害が――――」

そしてティオが呟いたその時!



「わらわの力を思い知るがよい!ケルト=ルーン!!」

少女の声が聞こえた後中央広場と港湾区へと繋ぐ道を防いでいた悪魔達に大爆発が襲い掛かって消滅し、そこから夕焼け色の髪と蒼い瞳の女性と見間違うほどの美しい容姿をした青年がロイド達の前に飛び込み

「沙綾!紅燐剣!!」

すざましい威力を持つ高速剣技を放って、ロイド達の行く手を塞ぐ悪魔達の一部を滅し

「喰らえっ!ラストディザスター!!」

「これでも喰らうのじゃっ!ゴールドハイロゥ!!焼き尽くせ!メルカーナの轟炎!!」

さらに悪魔達が消滅した場所から現れた赤い髪の少女とアーツや魔術を発動して東出口を塞ぐ悪魔達を滅した!

「な………!」

「あ、あれだけいた悪魔達を一瞬で倒しやがった………」

「わあ………!つよーい!」

それを見たロイドとランディは驚き、キーアははしゃぎ

「え………貴方達は……!」

「貴方達は確かエステルちゃん達が自分達の助っ人として呼んだ人達……!」

ティオとミシェルは青年と少女を見て驚いた。

「―――行け!ここの悪魔達は俺とレシェンテが全て滅しておく!」

「わらわとセリカがいればこの程度の奴等、すぐに滅してやろう!エニグマ駆動………!……………」

青年はロイド達に指示をし、少女は不敵な笑みを浮かべた後オーブメントを駆動させた後、魔術の詠唱を開始し

「どなたか知りませんがよろしくお願いします!」

「ここはお願いします………!セリカさん、レシェンテさん………!」

2人の言葉を聞いたロイドとティオは青年達に言った後、東出口に向かった。

「フウ………まさか来た早々戦う事になるとはな………これも俺の”戦女神”としての宿命か………?―――ハイシェラ!!」

「ハハハハハッ!さすがエステル嬢ちゃんじゃ!こんなにも早くまた”戦”が出来るとはの!どれ………早速異世界の技術も試させてもらうぞ!エニグマ駆動!!」

そして青年は溜息を吐いた後、圧倒的な気配を放つ蒼髪の女性を召喚し、召喚された女性は大声で笑った後オーブメントを駆動させ、剣を構え

「ハイシェラ、レシェンテ!街中だから暴れすぎて建物を壊すなよ!」

「ククク……任せておけ!」

「そういうセリカこそ、破壊するでないぞ!………二つ回廊の轟雷!!アヴァロンゲート!!」

青年達と共に女性は戦闘を開始した!青年達が少しの間、戦闘していると宿酒場・『龍老飯店』から金髪の青年達が出てきた。



「騒がしいと思ったら、これは一体どういう事だ………!?」

「何故、”魔”に属する者達が街中を徘徊しているのでしょう………?」

金髪の青年は街中にいる悪魔達を見て驚き、蒼みがかかった銀髪のルーンエルフの女性は真剣な表情で悪魔達を見つめていた。

「クククク…………………」

するとその時、青年達の傍にいた大男が好戦的な笑みを浮かべ

「ん~………?いつものごとく、嫌な予感……」

「ま、まさかギュランドロス様………」

「アハハ!もう言わなくてもわかるでしょ、エル姉♪」

大男の様子を見た軍服を着た蒼髪の女性は微笑み、金髪の女性は表情を引き攣らせ、紫髪の娘は嬉しそうな表情で笑った。

「ガッハハハハハッ!ヴァイスハイト!どうやら早速俺達”六銃士”の力をこのクロスベルの民共に魅せる時が来たようだぜ!」

「全く………着いて早々、厄介事に巻き込まれるとは、これもギュランドロスが持つ強運か………?―――まあいい。かつて誇り高き皇族であった者として民達を傷つける輩は許さん!行くぞ、アル!」

「はい、ヴァイスハイト!………!?ヴァイスハイト!あそこに誰かが戦っています!」

「!!あれは”神殺し”セリカ・シルフィル!どうしてこんな所に………」

「何ですって!?」

「あらあら………まさかかの”神殺し”までこの世界にいるなんて、一体どうなっているのかしら。」

ルーンエルフの女性が指さした方向に戦っている青年達を見た金髪の青年は目を見開いて驚き、青年の言葉を聞いた金髪の女性は驚き、蒼髪の女性は意外そうな表情をした後、戦っている青年達を見つめた。

「ガッハハハハハッ!面白くなって来たじゃねえか!!ヴァイスハイト!俺達も負けずに行くぞ!!」

「ああ!悪魔達を滅しつつセリカ達と合流するぞ!エニグマ駆動……!」

「はい!………ルリエンよ、戦士達に加護を!勇士の戦闘領域!!エニグマ駆動………!」

「ルイーネ!エルミナ!パティルナ!俺達も行くぜっ!エニグマ駆動だあっ!!」

「ううっ………わかりました!わかりましたから、絶対にお一人で暴走して戦わないで下さいよ!?エニグマ駆動………!」

「フフ、ギュランドロス様には私が付いているから安心してちょうだい、エルちゃん。」

「そうそう!お姉様がいればギュランドロス様の事は心配いらないよ!それにしてもあの”神殺し”まで現れるなんて面白くなってきたね!!さあ………行くよ!」

そして青年達も街中に徘徊する悪魔の軍団との戦闘を開始した!



クロスベル市のさまざまな場所で激しい戦闘が繰り広げられる中、ロイド達は東出口を抜け、東クロスベル街道に到着した…………






 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧